顎骨腫瘍体験記

顎骨腫瘍という病気になった20代の女の子の治療日記です。
腫瘍摘出時に歯と顎を失いましたが、完治を目指し治療中です。

不安定

2008-10-31 23:02:44 | Weblog
私、元気なふりに疲れました

人と接するときはどんなに精神的に辛くても、元気なふりを演じています頑張って笑顔を作っています
その方がいろいろ突っ込まれずにすんで、ラクなんです
それにあまり周りにも迷惑をかけたくないし、こうするしかないんです

いつまでも病気のこと、ずるずる引きずりたくない…
少しは成長して、前に進んでいかないといけない…
そんな思いが重なって、今は病気を乗り越えた素振りをしています本当はまだまだなんだけどね

だから周りには、「元気だよね。」・「病気で大変な思いをしていたなんて感じないよ。」・「もう大丈夫だね。」などよく言われます

でもね、元気なふりを続けていくことってすごく疲れるんです

確かにね、私の気持ちをみんなにわかってもらえるとは思っていないし、そんなの不可能に決まっています

でも本音は…本当に私の気持ちをわかってくれる人が、近くに欲しいです

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なかなか難しいね

2008-10-30 22:40:46 | Weblog
今日で、プレート除去手術から1ヶ月が経ちました。術後の経過が本当に良くて、よかったです
1ヶ月前は入院していたんだよね。こうやって仕事を普通にこなしていると、たった1ヶ月前の出来事なのに、すごく不思議な感じがします

みなさん、ありがとう私のこと、気にかけてくださって…

そもそもこのブログに自分の病気を書き始めたきっかけは、こんな病気があるんだと第三者に伝えたくて、そして自分自身も情報が欲しかったからです
ところが、いつの間にかたくさんの方から、励ましの言葉や感謝の言葉をいただけるようになりました

それってうれしいことなのですが、でも反面、自分の素直な気持ちが表現しづらくなってきて、気持ちは複雑です

本当はもっとイヤなことや辛いこと、医師や病院とのやり取りや入院生活で感じたことなどを、ストレートにここに書けたら、少しは気持ちがラクになるかな?とは思うのですが…
こんなにたくさんの人が読んでくれていると思うと、そうはいきません

自分の書いたことに責任を持たないとなぁ

私のこのブログで、一部の方には不快な気持ちにさせているのではないか、自分の弱さや甘さに怒られるのではないか、など思って、これでも一応、言葉を選んでいるし、それなりに考えてブログを書いているつもりですまだまだ足りないかもしれませんが…

今のところ、まだ中傷や批判はないのですが、いつかはきっと起きると思います
でも中には応援してくれる人もいるし、1人じゃないって感じるから、ブログは続けていきたいです

こんな私ですが、1日1回クリックしていただけたらうれしいです
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教えて欲しいなぁ…

2008-10-29 21:52:52 | Weblog
このブログを読んでいる方の意見を、ぜひ聞かせて欲しいなぁ

もしみなさんご自身が、顎骨腫瘍と診断されて、(歯科)医師から手術が必要だと説明されたら…ちゃんと手術受けますか?

私のように、術後の顔の変形や、会話・食事に苦労するのがわかっていても、手術を受けていますか?

実際、どうなんだろうね…
私、家族や大切な友達がもし同じ病気だったら、『頑張って手術して治そうよ。』って言うと思うけれど、自分に置き換えたら考えも変わるよね

ブログにもたくさん書いているので、今日は腫瘍のことや手術のことは書きません。。。

なんか頭の中ごちゃごちゃしている、ってこれは元からだけど 笑

こんなに顔のことで悩むことになるなんてなぁ
1回目の手術をする前、いや、この病気が発覚する前の能天気な自分が、懐かしいしうらやましい。

たとえ今後いくつか手術をして再建しても、もう手術前と全く同じ顔に戻ることなんてないし、これから一生顔のことで悩み続けるのかなそんな人生、悲しいです

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キレイになりたい!!

2008-10-28 16:43:01 | Weblog
「キレイになりたい!!」
これ、女の子なら誰でも思うことだよね

私もキレイになりたい、というか元に戻して欲しい…私の願いはただそれだけ

腫瘍摘出後、顎の骨がなかったので顔がへこんでしまいました顔の変形を気にするようになったのは、このあたりからです。
顎骨再建術を受けたら元に戻るかも…と期待していたのですが、うまくいかずに今は顔は膨らんでいます(9/8「2度の手術を振り返って」)

もちろん歯も失って、さらには残った歯も動いてきてしまい、見た目や噛み合わせが徐々にですが、でも確実におかしくなってきています

元に戻るどころか、これではどんどん遠ざかっている一方です

「なんだ、そのくらいいいじゃん。」って考える人もいるとは思うけれど(私の主治医がまずそうです。)、私はすごくイヤ
一応、女の子だよ。見た目とか容姿は気にするよ

私のこの思いは、どこに発散すればいいんだろう?
誰に言えばいいんだろう?

普通さ、私くらいの歳ともなれば、めいいっぱいおしゃれを楽しんでいるよね

私なんて顔が顔だから、おしゃれしようなんて気もおきないよ…
こんな顔じゃ、化粧だって映えないし、かわいい洋服を着ても微妙だし、髪形だって顎のラインや顔の変形を隠せるようにしているから、アレンジできないし

あんなにおしゃれ大好きだったのになぁ
こんな病気、知らないで過ごしていた方がよっぽど良かったんじゃないか、って最近思います

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最初の関門

2008-10-27 18:05:08 | Weblog
一昨日、N病院(歯科付属病院)の口腔外科に行ってきました
今日はS病院の主治医がいる日で、もちろん主治医に診てもらいました

今回は、術後の経過の順調みたいです良かった

主治医に「そろそろ入れ歯やスプリントを作ろうか。」と言われました。ちょっとうれしかったです

理由は…8月の入院中に、「退院したらなかなか通えなくなるので、入院中に作ってください。」とお願いしたのでしが、「今は壊死しているから、作れない。」って言われてしまいました

退院してからも、「いつ頃、入れ歯作ってくれるんですか?」と聞いても、「まだ穴があいている状態だから、今作ってもすぐに合わなくなっちゃうから、作れない。」って言われ続けて、ずっとお預け状態でした

どうやらやっと第一関門を突破したようです。ここまで2ヶ月以上もかかってしまいましたが…

まずは、1月の腫瘍摘出術の後から8月に受けた腸骨移植術の前まで使っていた、入れ歯とスプリントを合わせることにしました

しかし主治医が何度も削ったり、調整してくれたのですが、全く合わずに入りませんでした
「やっぱり歯が動いているね。だから隙間も変っちゃったから、作り直さないと無理だね。」と、さらっと主治医に言われてしまいました

特に、右下奥歯の動きがひどくて、動いているだけではなく、傾いてきていて、本当に大丈夫なのかすごく不安ですこれ以上、歯を失いたくないし、頑張って欲しいです

主治医もひと事みたいにさらっと言わないでよまぁ所詮、ひと事だけどさぁ私がどうなろうと、先生には関係ないもんね

それ以外にも、残った下の歯は、全体的に左側に寄ってきています

今まで本当にこのままに何もしないで放置していてよかったのか、むしろ固定した方が良かったのではないか、とかすごく考えちゃいます

結局、既存の入れ歯やスプリントを調整することは不可能ということになり、新しく作り直すことになってしまいました今度、S病院に行ったときに、作ってもらうことにします

この歳で入れ歯なんて、本当にショックだし悲しいけれど、歯が動いて歯並びが悪くなったり、噛み合わせがもっとおかしくなる方がもっとイヤなので、文句言わずにちゃんとまじめにやろうと思います

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バテ気味です

2008-10-26 20:55:07 | Weblog
なんだか、ちょっと疲れています

先週の木&金曜日、沖縄に出張でした自分の担当ではないのですが、お手伝いに呼ばれました。

いよいよ11月からは、自分の担当エリアの羽田⇔広島・山口宇部・博多に、行き来するようになります頑張ろう
あっオフ会、広島や福岡でも開こうかなぁ

沖縄出張の2日間は、とても忙しくて、写真を撮るヒマもありませんでした本当は写真アップしたかったんだけどね

それにしても、沖縄は暑くて暑くてバテました。10月末なのに連日30℃まだまだ夏でした18時を過ぎても、外は明るいし
蚊にもいっぱい刺されてしまいました

しかも私、ちょうど急性扁桃炎を起こしていて(10/22「ダウン↓↓」)、あまりご飯も食べられていなかったから、この沖縄の暑さでかなり体力を消耗しました

沖縄って…仕事で行くところではないね悲しいことに、観光客ばかりだし。
接待で国際通りに行ったのですが、すご~く遊びたかったです

それと、昨日はN病院(歯科付属病院)に行ってきたの詳しい話は明日しますが、口腔外科の先生にまで、「扁桃腫れているよ。痛くないの?」って言われてしまいました

でも今日1日ゆっくり休んだら、だいぶ良くなってきましたもう1回、耳鼻科に行って、念のためちゃんと診てもらおうかなぁ

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腸骨移植について

2008-10-24 19:15:20 | Weblog
私が8月に受けた手術は、腸骨移植による顎骨の再建術。
今日は、移植をした腸骨の話をします

腸骨は再生力も高いし、移植するには絶妙な骨らしいのです。
でも、術後の痛みや歩行障害、知覚障害などのリスクが高くて、私もかなり悩みました

(骨移植に関しての話⇒4/27「骨移植について」・5/14「入院期間」・6/15「手術に向けて思うこと」・6/28「手術法の選択」・6/29「最初の症例」・7/28「覚悟を決めました」・7/30「手術法の変更」)

結局、最終的には腸骨と決まり、それなりに覚悟を決めて手術に臨みました。

でも…術後、本当に痛いそして痛みも長く続きます
さらに、私は腸骨の右側を採取しましたが、右側下肢の知覚が鈍く、痺れた感じもありました

形成の先生のお話では、どうしても腸骨をいじると、しばらくは(長くて半年くらいは)、そうなってしまうのだそうです

未だにヒールを履いて長時間歩くと、右側だけがやけに重く痛くなるのは、手術の影響なのかもしれません

ここからは日をさかのぼってお話します。

手術をした翌日、主治医(口腔外科)が傷口の消毒とガーゼ交換をしてくれました。そのときに「キレイだね。」みたいに言っていましたが、まだ傷口を見ていなかったし、起き上がれなかったので、全然わからないです。

今だに傷跡はしっかり残っているし、盛り上がっているし、赤くなっています本当に目立たなくなるのかな…?

それより、なんで口腔外科の先生が診るの?って疑問に思いました
だって…ここの傷を見せるには、それなりに裸にならないといけないから。

しかもちょうどそのときのカッコは術着にオムツだったし、先生が処置するために、術着は半分以上めくられて、オムツは取られちゃうし、しかも…尿カテも入っているし、もう最悪

痛さと恥ずかしさで、もうどうにでもしてって感じでしたが 笑 抵抗することもできず、なすがままでした

―明日に続く―

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移植手術の難しさ

2008-10-23 22:33:19 | Weblog
10/20・21の続きです

「皮膚を無理によせて、口の形を変えるんだったら、同時に皮膚の移植もしてくれた方がよっぽどよかった。」って、泣きながら主治医に当たってしまいました

主治医が丁寧に、ゆっくり説明してくれました。

「あのね、移植って決して簡単な手術ではないのね。皮膚の移植は、骨がしっかりしている上で行うことが普通なの。でもね、あなたの場合は、骨がないところに骨を移植して、さらにその上に皮膚を移植しても、くっつかない可能性が高いの。移植した皮膚がくっつかなくて、くさってしまったら、移植した骨だってうまくくっつかないし、感染を起こして大変なことになるの。そうしたら全てやり直しだよ。辛い思いをして手術を受けた意味もなくなっちゃうし。移植って難しいことなの。」ってね

さすがにこのときは納得できたし、よくわかりました
涙が止まらなくて、その姿を見かねた看護師さんが、頭を撫でてくれたのも覚えています。

こんなにイヤな思いや、辛い思いをしているのだから、お願いだから骨が無事にキレイにくっついてほしい、そう願わずにはいられませんでした

でも、ずっと手術を待ち望んでいて(2/27「骨移植」)、やっと顎骨の再建術が受けられて、口の形まで変えて、リスクが少ないように時期を選んで手術をしたのに、プレートにまでこだわって手術を受けたのに…(プレートに関しては、次の機会にお話します。)
移植した部分が壊死を起こして(8/18「手術、失敗かも…」)、再手術をすることになって…(9/20「ただ今混乱中」)
私のこの努力は一体なんだったの?って思う一方です

コメントまたしても返せていなくていなくて、ごめんなさい
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ダウン↓↓

2008-10-22 21:23:15 | Weblog
ダウンしました精神的にではありません。普通の急性扁桃炎です
ただでさえ食事に苦労しているのに、のどが痛すぎて水を飲むのすら億劫です。脱水にならないように気をつけよう

なんか20歳を過ぎてからか、体質がかわったのか、1年で1~2回は扁桃炎を起こすようになってしまいました小さい頃は平気だったのに…

大人になってからの扁桃炎はやっかいだって聞くので、ちゃんと1回1回きちんと治そうと思って、仕事が終わってからかかりつけの病院(耳鼻科)に行きました

そこで感じた医療制度について、ちょっと書きます
2008年4月から診療報酬が少し変更になり、夜間・早朝診療というものが新たにできました。
   平日の6-8時、18-22時
   土曜の6-8時、12-22時
   日・祝日の6-22時
の夜間・早朝の初診・再診料に50点(3割負担で150円)が加算されることになりました。

多くの診療所で準夜帯の夜間診療を行っており、診療時間の表示が、もし午後6時から10時までとすれば、4月からはその時間内の診療はすべて50点加算できます。

みなさんはこの制度、どう思いますか?

この制度を作った目的は、軽症の時間外救急患者を診療所で受け入れることで病院勤務医の負担軽減をはかる意味で、作ったそうですが…

でもこの加算を算定する医療機関は、以前から上記の時間帯に診療しているわけだし、今までと同じ診療内容で、自動的に加算をされることになるため、結局は患者個人の負担が増えただけだと思います

大体、仕事が終わって病院に来ようとすると6時を回ってしまうのが普通なのに、それにむち打つような診療報酬をあえて作るのは、どうなのかな?

それにこの制度を作ったことで、病院勤務医の負担が減るとはとても考えにくいです

たかが50点かもしれませんが、でも何となく納得できない医療制度です。

ちなみに個人的に気になったは、この加算は医科だけではなく、歯科でもなのかな?歯科こそ、たとえ病院でもそこまで緊急な患者はいないだろうし、それで加算を取るのだったら、本来の目的から離れているように感じます。

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私の顔はどうなるの?

2008-10-21 17:57:46 | Weblog
昨日の続きです

主治医から「口の形を大きく変えた。」って突然言われて、相当驚きました

口の形まで変えないでよ…
歯を抜いて、顎の骨も切除して、しまいには口の形も変えて…
早く元に戻してほしいのに、これ以上、悪くしないでよ

しばらく沈黙が続いて、私が「え!?何でですか?」って聞いたら、「骨を移植する際に、皮膚(口の中の粘膜)を切って伸ばして、無理矢理よせて縫い合わせたから、だいぶ変わってしまった。」と即答されました

「だから、今まではめていた入れ歯やスプリントも合わなくなっているから、手術した部分が落ち着いたら、また新しく作るから。」と言われました

私が「見た目とか噛み合わせはどうなんですか?大丈夫ですか?」って聞いたら、「そこの部分、歯がないからあまり噛み合わせは関係ないよ。」だって
確かにそうだけど…噛み合わせは他の部分との兼ね合いもあるじゃん。今後悪くならないのか、すごく心配です

それに『歯がないって…』先生がこの前の手術で取ったくせにひと事みたいに言わないでよ

見た目に関しては答えてくれず、完全に流されました
私の顔がどうなってしまったのか、気になるけれど、そのときはまだ怖くて鏡を見られませんでした

私の主治医、決して悪い先生ではないし、むしろ優しくていい先生だとは思うよ。でもね…肝心なことをあまり言わないし、聞かないと答えてくれないの

今回だって、口の形を変えるなんて一言も聞いていなかったし、手術が終わるまで全く知りませんでした
前もって言ってくれれば、それなりに覚悟していたのに

って、主治医を責めても仕方ないのはわかっています病気になってしまった私が悪いんだし、主治医は病気を治してくれているだけです
頭ではわかっているけれど、でも顔のこと今後の治療のことで不安だし、イヤになって、ついつい主治医に当たってしまいました

―明日に続く―

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実際に行った手術の説明

2008-10-20 17:39:59 | Weblog
8月に受けた手術のお話です。

術後の状態が良くなった8/11(手術から6日後)、主治医から実際に行った手術の説明がありました

「手術自体は順調に終わったよ。まず、レントゲンで新しく白く影になっていた部分を取り出して、病理に出した結果、そのできものは『セメント質骨形成線維腫』で間違いないだろう。」と言われました
つまり…それはやっぱり腫瘍の再発でしたそれか取り残しとか 笑

私が「あの…歯は?」って不安気に聞きました(1月の手術のときに残してくれた奥歯を、今回の手術で摘出するかもしれない、と説明がありました。 詳細:7/28『覚悟を決めました』)

口の中がすごく腫れていて、奥歯が残っているかどうかもわからなかったし、あるのかないのかという感覚も全くありませんでした(口も大きく開けられなかったので、目視することもできませんでした

「大丈夫。今回は残してあるよ。」との返事で、私はあまりの嬉しさに涙が止まりませんでしたでもこの涙は、この病気になって初めて出した嬉し涙です

看護師さんには、「先生が残してくれたのに、なんで泣いているの~」って笑われてしまいましたが…

やっぱり、覚悟はしていても、歯を失うのはとても辛いんです

主治医がさらに説明を始めました。
「前回切除した顎の骨が、思っていたよりもできあがっていたから、移植する骨の量は思っていたよりも少なくてすんだよ。今プレートで移植した骨を固定している状態だから、半年くらいして移植した骨が定着するのを待って、骨が完全にできあがったら、歯茎を作る手術をして、そうしたらインプラントの治療に持っていけるから。」と説明されました。

「歯茎を作る手術って何ですか?」と聞いたら、
「移植の手術で、顎の欠損部に骨を多めに入れているし、皮膚を無理矢理よせているから、そこの部分の形がいびつだから、インプラントをする前には手術して、歯茎を作らないといけないんだけれども、まだまだ先の話だから。」と言われました

わかっていたけれど、まだまだ治療は続くのね…

そして主治医が、「移植した部分なんだけど、口の形を大きく変えたから。」と突然言ってきました

口の形を変えた?私の顔は一体どうなっていくの?
そのときは、疑問は増すばかりでした

―明日に続く―
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ブランク

2008-10-19 19:48:13 | Weblog
先週から仕事に復帰しました
元気に頑張っています言いたいところなのですが、初日からつまずきました

同期の子がね…みんな着実に前に進んでいて、1人でもちゃんと仕事こなしているんだよね
会議での発言の内容も、私の知らない言葉が飛び交っていて、全くついていけずに落ち込みました(復帰初日に、グループ会議がありました。)

8月の手術のときも3週間近く休んだのですが、そのときはなんだかんだで夏休みも含めていたので、実際に休んだ日は意外に少なかったのですが、今回はばっちり休んでしまったので、新人の私にはその3週間の壁はとっても高く感じます

いくら「焦らず、自分のペースで。」と言われても…動揺しないではいられないです

入社して半年も経ったのに、雑用しかできませんこの調子で、1人で出張こなせるのかなぁ

そして…私、次回のグループ会議のときに、『癌化学療法と微量栄養素』について1時間プレゼンすることになってしまいました…めっちゃとっつきにくい題目だし、なんだか難しそう

  癌化学療法。

私の腫瘍ちゃんには、適応にならない治療法です。もちろん放射線療法も。
かなり昔に、顎骨腫瘍(主にエナメル上皮腫)に化学療法や放射線療法を試したことがあったのですが、全く効果が見られず、中止になったんだって

だから唯一残されたたった1つの治療法、それが手術による摘出。
ただし、摘出しても再発が非常に多い病気です

それに簡単に手術っていうけれど、場所が場所だし、いろいろ悩んじゃうよね手術以外に、他に治療法が確立するといいのになぁ…

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あれから1ヶ月…

2008-10-18 17:33:08 | Weblog
術後感染を起こして、ドタバタしていた時期から約1ヶ月が経ちました
今は考えられないくらい、落ち着いています精神的にもね

この1ヶ月はある意味、今までで1番中身が濃かったのかもしれません。自分の力ではどうにもならない無力さも感じました

でもね、なんかすごく考えちゃった

病院に入院していると、急に時間がゆっくり過ぎていくの。そこは、現実から切り離された空間

私、何度もブログに書いていますが、術後の身体はボロボロでした
身体中にはたくさんの管を入れられて、酸素マスクなしでは呼吸もおぼつかない、痛みや吐き気には襲われ、もちろん1人で起き上がることすらできず、日常生活のほとんどが看護なしでは何もできなかったのです

術前は元気だった私の身体が、ものの数時間の間で、1人では何もできなくなっちゃうのたかが顎の手術をしただけなのに、身体って動かないものなの…

身体ってすっごくもろいものなんです

そこで思ったのが、こんなに弱い身体なんだから、心だって弱いのは当たり前だってこと。泣いたり、挫けたりするのって、別におかしくないんだと思う。心って弱くて当然なんじゃないかな

それをどう意識し、守り育んでいくかが、大事なことなんじゃないかな、きっと

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今回の入院中の様子。手術前なので、元気でした(抗生物質の点滴中)
        
 
私が2度も入った手術室。普段は足を踏み入れない場所
       

祝!アルコール解禁

2008-10-17 22:12:26 | Weblog
今日、病院に行ってきました

会社の人に、もう有給は残っていないけれど、月に1度病院に通いたい旨を相談したら、「そんなに気にしないで行きな。」って答えてくれたので、ほっと一安心

その後、上司と相談して手術をしたS病院には月に1度、通えることになりましたむしろ「自分で時間を作って、勝手に行っていいからね。」とのお返事でした

それ以外にも、土曜日に月に一度だけですが、主治医が歯科付属病院(N病院)に来てくれるので、それを合わせると月に2度も通院できることになります

これで少し安心。仕事の合間をぬって、上手に時間を作りたいと思います

そしてもう1つうれしい出来事が…
ついに『アルコール解禁』です

主治医からOKが出るまで、律儀に守っていた私もすごい
前例があったので(9/3「近況報告♪」)、恐くて飲めませんでした

すご~くお酒が好きということではないのですが、社会人になったらどうしても付き合いで必要だからね。

「もう感染しない?本当に大丈夫?」と何度もしつこいくらい主治医に確認しましたが、「今回は大丈夫だよ。」との返事でした

でも「次に感染したら、それこそ取り返しのつかないことになるから、そっちの方が大変大変。」なんて余計なこと言うから、「はぁ?何それ?」って突っ込みたくなりました

ここでですが…アルコールOKもらえたことだし、いただいたコメントにも意見があったので、もしよかったらオフ会なんてやろうかなぁ…なんて考えています。

まだまだ日程等は未定ですが(土日のどっちかです)、場所は新宿あたりで。
顎骨腫瘍ではなくても、私のブログを読んでくださっている方、大歓迎です
興味のある方は、私のgooID@mail.goo.ne.jp までメールをください

これからも、こんな私ですが応援よろしくお願いします
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手術後~抜糸まで

2008-10-16 17:32:51 | Weblog
今日は、移植した顎の方の、手術後から抜糸までのお話です

前回と同様に、術後の状態が良くなってからは毎日、傷口(口腔内)の消毒がありました(1/29「術後談②」)
痛くてしみるから、そのたびに涙目に

これまた前回と同様に、術後5日間、1日3回も抗生物質の点滴がありました
その他にも痛み止めの点滴、吐き気止めの点滴、脱水予防の点滴、静脈栄養剤の点滴(←鼻からチューブが入っているのに、それだけでは足りなかったようです。)などなどなど、腕のあらゆる箇所にずっと針を刺したままでした

術後9日目、口腔内の抜糸がありました。前回の抜糸が痛くてイヤだったので、「痛くないようにしてください。」ってお願いしました

そうしたら、歯茎の表面に麻酔を塗ってくれて(表面麻酔)、驚くくらいあっという間に抜糸も終了麻酔がかかっていたところは全然痛くなかったの
でもさすがに15針くらいホッチキスみたいなので縫ってあり、端の方はさすがに麻酔が効いていなくて、部分的に痛いところがあり、そこにふれるたびに「痛い」って言ったら、「気のせいだよ。」って言われてしまいました

どうせ先生には、この痛みなんかわかんないよ…

お医者さんに相手に自分の意見をなかなか主張できないけれど、でもお願いする価値はあるんだ、って思いました

もう主治医には、「痛みが我慢できない子」・「いちいち大袈裟な子」と思われているとは思いますが、もういいの散々痛い思いをしてきたから、もう歯や顎の治療に関しては、痛みに我慢できなくなっちゃったし、我慢しようとも思わないし

わりかし痛みには強い方だったし、我慢強かったのですが…
治療を進めていくうちに、どんどんワガママになっていっています
こんなんでいいのかな?と自分でも思う、今日この頃です

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