新宿の虎

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女性初の棋士誕生ならず!

2020年03月07日 | 日記
2020年3月7日(土)
将棋界ではプロ棋士(四段昇段)を目指す三段リーグ最終日でした。
現行の三段リーグは33年目、今回で第66回になります。4~9月、10~3月のリーグ戦でそれぞれ上位2名がプロ入りとなります。
半年をかけて1日2局・計18局のリーグ戦を行います。今回の三段リーグは30人が参加しているので、プロ棋士になるのは狭き門です。

三段リーグで紅一点、女性初のプロ棋士を目指す西山朋佳三段は、最終日を迎えて30人中3番手につけていました。西山さんが最終日に上位2位までに入り逆転でプロ入りをするには、最終日に西山さんが2連勝して1位者(谷合廣紀三段)が2連敗するか、2位者(服部慎一郎三段)が1勝1敗なら西山さんが2連勝と服部さんを1勝以上上回る結果が必要でした。
最終日の結果は西山さんが2連勝したのですが、1位者(谷合三段)が1勝1敗、2位者(服部三段)が2連勝でした。その結果、服部さん・谷合さん・西山さんが14勝4敗で並びましたが、前期までの成績(順位と呼ぶ)で1位・服部さん、2位・谷合さんとなり1位・2位の2人がプロ入りを決めました。


上記は30人で行った第66回三段リーグの上位の最終成績です。
三段リーグは絶対評価ではなく相対評価ですが、13勝が昇段ラインと見られており多くの期で四段昇段出来ているので、14勝で昇段出来ないのは不運としか言いようがありません。12勝で昇段した年もあります。

直近の過去10回の三段リーグの昇段者の成績と、西山さんの成績です。西山さんは第59回から三段リーグに参加しています。
     1位 2位 西山
第65回 16-2 13-5 7-11
第64回 14-4 13-5 5-13
第63回 15-3 13-5 11-7
第62回 14-4 14-4 7-11 ※
第61回 14-4 12-6 9-9
第60回 15-3 12-6 6-12
第59回 13-5 12-6 10-8 ※
第58回 14-4 12-6 -
第57回 13-5 13-5 -
第56回 16-2 13-5 - 


こうして2位者の成績を見ると10回のうち5回が13勝5敗で、4回が12勝6敗で昇段出来ています。
第62回は今回と同様にハイレベルな戦いで14勝4敗が3人もいて、次点となって昇段出来ずに涙を飲んだ人が、今回昇段した服部さんです。
第59回の1位は藤井聡太七段です。この期は最終日最終局に藤井聡太三段(当時)対 西山朋佳三段戦が組まれて、西山さんに勝った藤井さんが1位で四段昇段を決めました。仮定の話をしても仕方ありませんが、もし仮に西山さんが藤井さんに勝っていれば12勝6敗で6人が並ぶことになって、三段リーグ初参加で順位が低い藤井さんは、その期には昇段出来ていませんでした。実際にはしっかりチャンスをものにして、昇段した藤井さんがお見事です。
 


今回の西山さんは「次点(成績3位)」なので、次回以降の三段リーグで再度「次点」を獲ればフリークラスプロ(順位戦に参加出来ない)で四段昇段することが出来ます。
フリークラスで規定の成績を残せば、更に順位戦(C級2組)に昇格出来るルールになっています。


とはいえ三段リーグは年齢制限があります。満26歳の誕生日を迎える三段リーグ終了までに四段に昇段できなかった際は強制的に退会となるルールがあります。
大阪府出身の西山朋佳さんは1995年6月生まれの24歳なので、あと最低3回は参加出来ます。また26歳になっても勝ち越し(10勝8敗以上)を続けていければ満29歳を迎える三段リーグ終了まで延長してリーグに在籍出来ますが、調子が悪く指し分け(9勝9敗)以下になれば退会なので生きた心地がしないでしょう。西山さんも負け越している期が何度かありますから。


西山朋佳さんを応援していただけに、とても残念です。
落ち着いて戦える意味でも年齢制限を迎えるまでに、何とか昇段を果たして欲しいです。

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