新宿の虎

大都会・新宿で自由気ままに生きています。投資(株主優待・株主総会等)の情報や、街の情報・グルメ情報などを書き綴ります。

真珠宮ビル跡地は今…

2016年12月19日 | 日記
JR新宿駅から徒歩2分程の約150坪の更地があります。
今年4月に出来た長距離バスの乗降場であるバスタ新宿が出来る前は、長距離バスの乗降場にも使われていました。
JR新宿駅至近の好立地、また間口が広い整形地です。甲州街道から代々木駅方面に抜ける通り面で商業価値が高く、多くの企業や人が欲しくなるような土地が今も更地のままです。

私はこの土地の真向かい側のビルで働いていたことがありますが、もう10~12年程前です。かすかな記憶をたどると当時は更地ではなく、1階部分に喫茶店のルノアールが入居していました。
住居表示では渋谷区代々木2丁目になり、新宿区ではありません。
すぐ近くにはJR東日本の本社ビルや新宿マインズタワーが建っています。

しかし更地のままなのは訳があります。
この更地と建っていたビルをめぐり十数人が逮捕されたり、何人もの死者が出たいわくつきの物件なのです。
この一件は真珠宮ビル事件として知られています。
その事件について、Wikipediaからコピー&ペースト(補足を含む)をしました(下記の青字部分)。

●真珠宮ビル虚偽登記事件
2005年2月28日、「菱和ライフクリエイト(現:クレアスライフ)」と「フェニックス・トラスト」がビルの売買契約を解除し、所有権を後藤組組長である後藤忠政の資産管理会社に不正に移転した事件。
警視庁は2006年5月8日、電磁的公正証書不実記録容疑などで後藤忠政ら13人を逮捕した。計5人が起訴され、3人(後藤忠政・金融業者・フェニックス・トラスト実質経営者)に有罪判決、2人(菱和ライフクリエイト経営者・仲介者)に無罪判決が確定した。

●真珠宮ビル管理会社顧問刺殺事件
2006年3月5日夜、東京都港区の路上で、真珠宮ビル管理会社顧問(司法書士の野崎和興氏・当時58歳)が背中などを刃物で刺されて殺害された事件。
2010年12月3日に現場から逃走する車の運転手役を担当した後藤組の男を逮捕。2011年5月31日に東京地裁の裁判員裁判で運転手役の男に懲役13年の有罪判決が言い渡され、確定した。実行犯は2011年4月に他殺体として発見された(後述)。
2011年10月20日に良知組幹部(殺人事件当時:後藤組幹部)を実行犯に殺害を指示した殺人罪の容疑で逮捕し[1]、11月10日に起訴された[2]。2013年3月28日に東京地裁の裁判員裁判で良知組幹部に無期懲役判決が言い渡された[3]。

●実行犯射殺事件真珠宮ビル管理会社顧問殺害事件の実行犯は海外に逃亡して国際指名手配されていたが、2011年4月26日にタイ北部の山中で射殺された。

【脚注】
1. 元後藤組組長側近を逮捕 会社顧問の殺害指示の疑い 朝日新聞2011年10月20日
2. ビル管理会社顧問殺害指示で起訴 旧後藤組系組長 産経新聞 2011年11月10日
3. 男性殺害、旧後藤組幹部に無期懲役判決 東京地裁裁判員裁判 産経新聞 2013年3月28日


上記青字部分のように虚偽の不動産登記があり、暴力団がからみ、刺殺や射殺事件があった金と欲望でドロドロとした更地なのです。

今秋の週刊現代の記事を読むと司法書士の野崎氏はバブル期に事件師として名をはせたようで、人を介して真珠宮ビルのオーナー一族に近付きました。そのオーナー一族の人間を老人ホームに入れた上に痴呆を進ませて野垂れ死にさせ、その息子は刑務所や精神病院送りにした後、フィリピンで軟禁生活を送らせました。
このような手法で野崎氏は真珠宮ビルを実質的に支配するに至ったようです。
その後、地上げや株取引で儲けていた山口組系暴力団のフロント企業が真珠宮ビルを購入することになり、物件の実質的な決定権を持つと主張する野崎氏と山口組系フロント企業の間で対立して、野崎氏がメッタ刺しにされて殺害されました。

この刺殺事件の実行犯の組員は香港経由でタイに逃亡し、国際指名手配されましたが何者かによって射殺されました。この組員をタイに逃がした人物も日本で変死。
こんないわくつきの物件なので、立地や地型が魅力的でもなかなか買い手が現れないのです。
怖いですね…。

買うとすると、約150坪でおよそ30億円強。東京都の公売です。1坪あたり2000万円超。
勇気ある金持ちはいないのでしょうか…。
コメント
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