MRTも鉄道なので世界の車窓からで問題はないはずです
どうでもいいのですが台北のMRTのマークが
仙台市営地下鉄のマークに非常に似ています
親近感湧きますね。
さて、もう1月も終わりだというのに8日にプレイバックします
この日も生憎の雨ですが故宮博物院を目指します
8:30開館と朝から開いているので
どうせなら団体の観光客いないうちに行こうと早めに出発します
とか言いつつ、もたもたして出発時刻は8:10頃
まず台北駅へ向かいます
それにしてもM3出口は本当に便利
台北からは淡水線に乗り士林駅へ
圓山辺りから地上区間なのね、知らなかったよ。
そして士林駅北口より紅30バスに乗って故宮博物院へ
バスは故宮博物院の地下一階入口目の前まで行きます
便利ですね、貸し切りバスみたい。

そして中央にそびえるエスカレーターを上りチケット購入

荷物の預かりや、日本語ガイドの貸し出しもここでできます(100元)
そして入館。半券あれば再入場も可能です
私、こう見えても中国の文化や歴史は好きなのでとても楽しめました。
全部にコメントしちゃうとマシンガントークが止まらないので
今回はその中でも彫刻と陶磁器と書画について書いていきたいと思います。
人の感想なんて興味ないよって方は次の写真まで飛ばして下さい(笑)
まず彫刻について
彫刻と言えばあれです
台湾に興味ある方なら知っているであろう
あの白菜や豚の角煮です。
白菜はUSBメモリーぐらいの大きさだと思ってたら
意外にペットボトルぐらいの大きさあってびっくり
角煮は近くで見ると、やっぱり石でした。
この辺は有名どころなので語るまでもない
それよりも種の船にえらく感動しました
あれはすごい、目薬のキャップぐらいの大きさしかない
そのくせ、あの作りの細かさ
中には人も乗ってるし、飾り付けも細かい
障子の窓がひとつひとつ抜けてるのね
デザインナイフなんかなかっただろ、どうやって作ったのよ
事前に大きさも把握してたし、どうゆうものか知ってたけど
実物の精密さは半端無い。是非自分の眼で確かめてみて欲しい一品です
一応手先の器用さが売りの私ですが、あの技術欲しいです。
1/350艦船模型なんか、いとも簡単に作っちゃうんだろうな
そして象牙作品も見事でした
龍の船の細かさと言ったら、じっくり眺めても飽きませんね
後ろにいた日本人団体のおばはんがうるさくてうるさくて
流れ作業でしか見れなかったのがすごく残念
他にも見応えある物ばっかりです、彫刻作品の精密さ精巧さは職人技ですね
書きたい事は山ほどありますがこの辺で割愛します
次に、陶磁器です。
中国と言えば陶磁器ですね
陶磁器と言っても様々ありまして
器とか食器はもちろん、人形とか焼き物も陶磁に入るんですね
そこで、まずは焼き物について触れていきます
まず二階展示室に入ると
楊貴妃を象った人形が展示されていました
楊貴妃ですよ、あの楊貴妃。
何分ぐらいだろう、見入ってしまいましたね
一見、白い人形がちょこんとしていますが
注意深く見ると、わずかに赤い塗料の跡が残っていました
おそらく完成当時は極彩色で彩られていたのでしょう
完成当時の事を思うと心が躍ります
作者は何を思いながらこれを作ったのか
そして完成後はどのようにして、ここに今たどり着いたのか
ストーリーを馳せてみると感慨深いです。
まず作者がこれを作った時点、楊貴妃に対する贈り物だとか
楊貴妃に思いを寄せる皇族に対する贈り物なのか
それとも、ただ関係なく美人像を造りたかっただけなのか
歴史オタクでないので、そこまでは分かりませんが
作者は当時の服装や生活を知っているわけで
そして誰かを象った物ということは、何かしらモデルがいたってことだ
仮に作者の想像上でもあってもね
説明が難しいけど、昔これを作った人がいて
完成したのを飾ったりしたのかな
それを見て喜んだり祈ったり奪い合ったりした人がいて
この長い時を超えてだ
今、自分の目の前にあるっていうことを考えると
どうも変な気分。
他にも馬に乗った戦士の像もあったけど
彼も実在した人物なのかな
実在した人物だったとして、どういう人だったんだろう
作者は何を思ってこれを作ってたんだろうと考えてしまうのだよ
ずっと眺めてましたね。途中、韓国人の団体に巻き込まれたけど。
さてさて、本題の陶磁器にいきましょう
中国と言えば陶磁器なんです、勝手に思い込んでます
そんな中国の名宝に対する心意気でしょうか
展示の仕方にも工夫がありまして
磁器が置いてある台は鏡張りになっていて
職員の方の裏側まで見て欲しいと言う気持ちがうかがえます
そして博物館では時代毎に展示しており、各々の時代の違いを見る事ができます
全くもって陶磁器初心者ですが
今回の展示物を見て思った事として
まずは唐代。シルクロードの時代ですからペルシアとかインドの影響も受けてると思います
白地に青の幾何学模様が特に印象的でした。
形も茶椀やどんぶりというより
壷とかランプみたいな中央アジアのデザインな印象を受けました。
次は宋代です。
この頃の中国の磁器は色合いも淡い色や単色なシンプルな物が多く
焼き付けの時に生じたヒビを椀のデザインとして活かしたものが多かったです
例えが悪くて申し訳ないけども、ほぼ100円ショップに置いてあったら分からないです。
日本では鎌倉、室町時代。ちょうど侘び寂びとか日本の分化形成期だと聞いていますが
何かしら影響を受けているのかしら。
次は明代。ここで唐代の作風に戻ったのかな
白地に青のラインが復活
でもデザインは人民の生活や、中国風紋様(ラーメンのお椀の柄みたいなの)
龍や虎などの自然など、絵画的な模様が描かれていました。
そして最後は清代。清代は彫刻からもうかがえましたが
精密、緻密さが誇り高い物でも思われてたのかな
磁器の絵柄も精緻で細かい物が描かれていました。
それにしてもすごいですね、ひとたび筆がぶれたら台無しですから
精緻な絵を描く職人の技術も相当素晴らしい物だったんでしょうなぁ
こうやって見て行くと時代毎の違いも見えてくるもの
どうだろう、中国もバロックとか写実主義みたいに美術の括りを作れないものなのかね
さて、陶磁器について長く語ってしまいましたが
本題は絵画。絵画を見る目的で博物館にやってきたのですから
特にその時代の人々の暮らしを伝えてくれる絵が好きです
文字ばっかりのは苦手です、書体とか言われても分からない
ですので今回は書についてはノータッチです
では展示物について書いていきたいと思います
まず印象的だったのはフビライハンの肖像画
教科書で小学生の頃からお世話になっている絵です
本物が見れるとは感動です。
そしてなんともリアル
いや、リアルと言っても本人に会った事がないので分からないのですけど
じっくり見ると髭の表現や髪の表現、顔のシワなどが細かく
何かを訴えていそうな目つき
フビライの魅力に吸い込まれそうです
教科書に載っている小さいコピーで見ると
なんとも間の抜けた顔のように見えますが
そんなことないです、見れば見る程考えさせられます。
他にも各々の時代の暮らしを描いたものや水墨画のような風景画など
見応えのあるものばかり
風景画は実際にある景色なのかしら
実際にある景色ならば是非見に行きたい
対して、想像だった場合でも
作者が何を思ってその景色を描いたのか考えてみるのもまた楽しいです
それにしても筆遣いが秀逸
太い一本のラインで影を表したり、樹木の重量感を表していたり
細いラインでは風や水の流れなどを優雅に表現
そして細かく描いているのだけれど、どこかシンプル
決して複雑な絵にはならない
ここのバランスが重要なのかな
どうもいつも細かく描きすぎて細々と複雑になったり
シンプルに書こうとするとただの落書きになる
折り紙にも応用出来そうです。
ところで、今回企画展だかで古地図の展示をしていました
事前にホームページで確認してて一番見たかったコーナー
予想通り面白かったですね。
台湾全図とか中国の古い地図など興味深いものが沢山ありました
やはり日本の地図と同様に実用重視という感じでした
目印の山や川や街がデフォルメされていて面白い
この頃の地図は道案内の為のものだったんだね
今みたいに農地面積がうんたらとかじゃなかったんだ
国境も曖昧でなんかいいね。
さて、いきなりですが西洋画と東洋画、みなさんはどちらが好きですか?
美術の授業や世界史で西洋画に触れる機会の方が多いので
西洋画の方が印象は強いですね。
もちろん西洋画も好きです
ですが私は東洋画の方が好きです
西洋画はチョーク、東洋画は筆のイメージがあります
チョークとか鉛筆などは重ね書きができるので
リアルな描写が表現できるのかなと思います
対して、筆は重ね書きが出来ないかわりに
墨の濃淡、線の強弱で抽象的に表現してるのかなと思います
明らかに筆の方が扱い難しいです
昔は日本の絵を見て、へたくそだな思ってたけど
今思うとレイアウトや構図も計算してシンプルに描いてたんだな
日本も含め東洋の画家さん、尊敬します
さてさて、話しはこのぐらいで
とりあえず一通り見たのでお昼ご飯にします
9時から見てたので大体4時間ぐらいだったのかな
集中してると早いものです

博物館の表口です。立派な椰子ですね

博物館正面です。中からだとこんな中国風建築だったなんて微塵も思いません
四階の喫茶店にでも寄れば良かったかな

博物院敷地内にあるレストラン、故宮晶華です
高級レストランだそうですがお金ないので地下に行きます
地下には府城晶華というお財布に優しいレストランがあります

これで700円ぐらいです

博物館前のアプローチにあったお洒落なゴミ箱
こうゆうの大好き

表玄関にあった狛犬っぽいの
これから至善園に行きます
さらっと書いてますが入口探すのに少し苦労
博物館入口近くの入口って書いてあるのに入れないぞ
結局、表まで出て入る事に
博物館のチケット見せればそのまま通してくれます

見取り図

珍しい植物だらけです
白飛びしてますね、写真へたくそです

池にいた鳥さん
他にアヒルとかもいました

池の周りにフェンスがあったり、ポンプみたいな機械があったり
少し人工的でがっかり
もう少し蘇州の庭園みたいなところだと思ってました
言い方悪いですが、なんちゃって中国庭園です

曲がりくねった橋や亭は見事に再現してるけどね
それにしても、ここにもカポーが
そして若い兄ちゃん達もいたり
台湾の人はよう分からん
日本ではこうゆうところって老夫婦しかいないのに

良い太湖石
蘇州からわざわざ持ってきたのかな

庭園としての作りはいいんです

植物一つ一つにネームプレートもついててgood
さすが博物館です

鳥をかばうおっさんの像
よく分からん
誰かに聞けば良かったかな

池のほとりには樓もあり休憩できます

樓の中は楽しい作りです、女の子と来たいね(爆

園を眺めます。人工物がなかったら良い庭園なんだけどなぁ
残念です。
ちなみに本当は7日の月曜日に故宮博物院に訪問する予定でしたが
月曜日は至善園が開園してない事を旅立つ一週間前に知り
8日の火曜日に焦って変更した事は内緒です
さて、そうこうしてるうちに園内には誰もいなくなり少し寂しい
そそくさと退園、さっき入れなかった入口から出てきました
もう見るとこも見たので帰ります、天気も悪いし
すると明らかに日本人な夫婦?がこちらに
自分と同じように入口書いてあるのに入れなくて困ってました
そして、海外ではえらく積極的な私
話しかけてみたところ、やっぱり日本の方でした
入口まで案内、というか出口と方向同じなので一緒に行く事に
埼玉からいらしたそうで
いろいろ他愛もない話もしたりして楽しい時間でした
就職決まって一人旅が伝々と言ったところ
『おや、同業者ですね』と言うので
建設業の人なのかなと思ったら
まさかの東京都の下水道課の方でした
不思議なご縁ですね
名刺貰っちゃったので会う機会あるかな(笑)
奥さんは、こんなところで営業しなくてもと言ってましたが
おっしゃる通りです。
旅は一期一会、今回の旅で再び実感しました。
ただ、旅にも慣れてきて英語脳になってたんでしょう
日本語がスムーズに出てきてくれなく
噛みまくりでした、恥ずかしい
まぁ噛みまくりなのはいつものことですが。
出口で別れた後はバスに乗って士林に戻ります

士林は郊外と聞いていたので八乙女みたいなところだと思っていたら
北仙台みたいなところでした、都会です。
MRTで台北駅に戻り、とりあえずホテルで荷物整理して
前回の記事へと続きます
故宮で購入した名刺入れが早速役に立ちました
おあとがよろしいようで。
どうでもいいですが友達が今カンボジアに行ってます(笑)
帰ってきて話聞けるのが楽しみです。
どうでもいいのですが台北のMRTのマークが
仙台市営地下鉄のマークに非常に似ています
親近感湧きますね。
さて、もう1月も終わりだというのに8日にプレイバックします
この日も生憎の雨ですが故宮博物院を目指します
8:30開館と朝から開いているので
どうせなら団体の観光客いないうちに行こうと早めに出発します
とか言いつつ、もたもたして出発時刻は8:10頃
まず台北駅へ向かいます
それにしてもM3出口は本当に便利
台北からは淡水線に乗り士林駅へ
圓山辺りから地上区間なのね、知らなかったよ。
そして士林駅北口より紅30バスに乗って故宮博物院へ
バスは故宮博物院の地下一階入口目の前まで行きます
便利ですね、貸し切りバスみたい。

そして中央にそびえるエスカレーターを上りチケット購入

荷物の預かりや、日本語ガイドの貸し出しもここでできます(100元)
そして入館。半券あれば再入場も可能です
私、こう見えても中国の文化や歴史は好きなのでとても楽しめました。
全部にコメントしちゃうとマシンガントークが止まらないので
今回はその中でも彫刻と陶磁器と書画について書いていきたいと思います。
人の感想なんて興味ないよって方は次の写真まで飛ばして下さい(笑)
まず彫刻について
彫刻と言えばあれです
台湾に興味ある方なら知っているであろう
あの白菜や豚の角煮です。
白菜はUSBメモリーぐらいの大きさだと思ってたら
意外にペットボトルぐらいの大きさあってびっくり
角煮は近くで見ると、やっぱり石でした。
この辺は有名どころなので語るまでもない
それよりも種の船にえらく感動しました
あれはすごい、目薬のキャップぐらいの大きさしかない
そのくせ、あの作りの細かさ
中には人も乗ってるし、飾り付けも細かい
障子の窓がひとつひとつ抜けてるのね
デザインナイフなんかなかっただろ、どうやって作ったのよ
事前に大きさも把握してたし、どうゆうものか知ってたけど
実物の精密さは半端無い。是非自分の眼で確かめてみて欲しい一品です
一応手先の器用さが売りの私ですが、あの技術欲しいです。
1/350艦船模型なんか、いとも簡単に作っちゃうんだろうな
そして象牙作品も見事でした
龍の船の細かさと言ったら、じっくり眺めても飽きませんね
後ろにいた日本人団体のおばはんがうるさくてうるさくて
流れ作業でしか見れなかったのがすごく残念
他にも見応えある物ばっかりです、彫刻作品の精密さ精巧さは職人技ですね
書きたい事は山ほどありますがこの辺で割愛します
次に、陶磁器です。
中国と言えば陶磁器ですね
陶磁器と言っても様々ありまして
器とか食器はもちろん、人形とか焼き物も陶磁に入るんですね
そこで、まずは焼き物について触れていきます
まず二階展示室に入ると
楊貴妃を象った人形が展示されていました
楊貴妃ですよ、あの楊貴妃。
何分ぐらいだろう、見入ってしまいましたね
一見、白い人形がちょこんとしていますが
注意深く見ると、わずかに赤い塗料の跡が残っていました
おそらく完成当時は極彩色で彩られていたのでしょう
完成当時の事を思うと心が躍ります
作者は何を思いながらこれを作ったのか
そして完成後はどのようにして、ここに今たどり着いたのか
ストーリーを馳せてみると感慨深いです。
まず作者がこれを作った時点、楊貴妃に対する贈り物だとか
楊貴妃に思いを寄せる皇族に対する贈り物なのか
それとも、ただ関係なく美人像を造りたかっただけなのか
歴史オタクでないので、そこまでは分かりませんが
作者は当時の服装や生活を知っているわけで
そして誰かを象った物ということは、何かしらモデルがいたってことだ
仮に作者の想像上でもあってもね
説明が難しいけど、昔これを作った人がいて
完成したのを飾ったりしたのかな
それを見て喜んだり祈ったり奪い合ったりした人がいて
この長い時を超えてだ
今、自分の目の前にあるっていうことを考えると
どうも変な気分。
他にも馬に乗った戦士の像もあったけど
彼も実在した人物なのかな
実在した人物だったとして、どういう人だったんだろう
作者は何を思ってこれを作ってたんだろうと考えてしまうのだよ
ずっと眺めてましたね。途中、韓国人の団体に巻き込まれたけど。
さてさて、本題の陶磁器にいきましょう
中国と言えば陶磁器なんです、勝手に思い込んでます
そんな中国の名宝に対する心意気でしょうか
展示の仕方にも工夫がありまして
磁器が置いてある台は鏡張りになっていて
職員の方の裏側まで見て欲しいと言う気持ちがうかがえます
そして博物館では時代毎に展示しており、各々の時代の違いを見る事ができます
全くもって陶磁器初心者ですが
今回の展示物を見て思った事として
まずは唐代。シルクロードの時代ですからペルシアとかインドの影響も受けてると思います
白地に青の幾何学模様が特に印象的でした。
形も茶椀やどんぶりというより
壷とかランプみたいな中央アジアのデザインな印象を受けました。
次は宋代です。
この頃の中国の磁器は色合いも淡い色や単色なシンプルな物が多く
焼き付けの時に生じたヒビを椀のデザインとして活かしたものが多かったです
例えが悪くて申し訳ないけども、ほぼ100円ショップに置いてあったら分からないです。
日本では鎌倉、室町時代。ちょうど侘び寂びとか日本の分化形成期だと聞いていますが
何かしら影響を受けているのかしら。
次は明代。ここで唐代の作風に戻ったのかな
白地に青のラインが復活
でもデザインは人民の生活や、中国風紋様(ラーメンのお椀の柄みたいなの)
龍や虎などの自然など、絵画的な模様が描かれていました。
そして最後は清代。清代は彫刻からもうかがえましたが
精密、緻密さが誇り高い物でも思われてたのかな
磁器の絵柄も精緻で細かい物が描かれていました。
それにしてもすごいですね、ひとたび筆がぶれたら台無しですから
精緻な絵を描く職人の技術も相当素晴らしい物だったんでしょうなぁ
こうやって見て行くと時代毎の違いも見えてくるもの
どうだろう、中国もバロックとか写実主義みたいに美術の括りを作れないものなのかね
さて、陶磁器について長く語ってしまいましたが
本題は絵画。絵画を見る目的で博物館にやってきたのですから
特にその時代の人々の暮らしを伝えてくれる絵が好きです
文字ばっかりのは苦手です、書体とか言われても分からない
ですので今回は書についてはノータッチです
では展示物について書いていきたいと思います
まず印象的だったのはフビライハンの肖像画
教科書で小学生の頃からお世話になっている絵です
本物が見れるとは感動です。
そしてなんともリアル
いや、リアルと言っても本人に会った事がないので分からないのですけど
じっくり見ると髭の表現や髪の表現、顔のシワなどが細かく
何かを訴えていそうな目つき
フビライの魅力に吸い込まれそうです
教科書に載っている小さいコピーで見ると
なんとも間の抜けた顔のように見えますが
そんなことないです、見れば見る程考えさせられます。
他にも各々の時代の暮らしを描いたものや水墨画のような風景画など
見応えのあるものばかり
風景画は実際にある景色なのかしら
実際にある景色ならば是非見に行きたい
対して、想像だった場合でも
作者が何を思ってその景色を描いたのか考えてみるのもまた楽しいです
それにしても筆遣いが秀逸
太い一本のラインで影を表したり、樹木の重量感を表していたり
細いラインでは風や水の流れなどを優雅に表現
そして細かく描いているのだけれど、どこかシンプル
決して複雑な絵にはならない
ここのバランスが重要なのかな
どうもいつも細かく描きすぎて細々と複雑になったり
シンプルに書こうとするとただの落書きになる
折り紙にも応用出来そうです。
ところで、今回企画展だかで古地図の展示をしていました
事前にホームページで確認してて一番見たかったコーナー
予想通り面白かったですね。
台湾全図とか中国の古い地図など興味深いものが沢山ありました
やはり日本の地図と同様に実用重視という感じでした
目印の山や川や街がデフォルメされていて面白い
この頃の地図は道案内の為のものだったんだね
今みたいに農地面積がうんたらとかじゃなかったんだ
国境も曖昧でなんかいいね。
さて、いきなりですが西洋画と東洋画、みなさんはどちらが好きですか?
美術の授業や世界史で西洋画に触れる機会の方が多いので
西洋画の方が印象は強いですね。
もちろん西洋画も好きです
ですが私は東洋画の方が好きです
西洋画はチョーク、東洋画は筆のイメージがあります
チョークとか鉛筆などは重ね書きができるので
リアルな描写が表現できるのかなと思います
対して、筆は重ね書きが出来ないかわりに
墨の濃淡、線の強弱で抽象的に表現してるのかなと思います
明らかに筆の方が扱い難しいです
昔は日本の絵を見て、へたくそだな思ってたけど
今思うとレイアウトや構図も計算してシンプルに描いてたんだな
日本も含め東洋の画家さん、尊敬します
さてさて、話しはこのぐらいで
とりあえず一通り見たのでお昼ご飯にします
9時から見てたので大体4時間ぐらいだったのかな
集中してると早いものです

博物館の表口です。立派な椰子ですね

博物館正面です。中からだとこんな中国風建築だったなんて微塵も思いません
四階の喫茶店にでも寄れば良かったかな

博物院敷地内にあるレストラン、故宮晶華です
高級レストランだそうですがお金ないので地下に行きます
地下には府城晶華というお財布に優しいレストランがあります

これで700円ぐらいです

博物館前のアプローチにあったお洒落なゴミ箱
こうゆうの大好き

表玄関にあった狛犬っぽいの
これから至善園に行きます
さらっと書いてますが入口探すのに少し苦労
博物館入口近くの入口って書いてあるのに入れないぞ
結局、表まで出て入る事に
博物館のチケット見せればそのまま通してくれます

見取り図

珍しい植物だらけです
白飛びしてますね、写真へたくそです

池にいた鳥さん
他にアヒルとかもいました

池の周りにフェンスがあったり、ポンプみたいな機械があったり
少し人工的でがっかり
もう少し蘇州の庭園みたいなところだと思ってました
言い方悪いですが、なんちゃって中国庭園です

曲がりくねった橋や亭は見事に再現してるけどね
それにしても、ここにもカポーが
そして若い兄ちゃん達もいたり
台湾の人はよう分からん
日本ではこうゆうところって老夫婦しかいないのに

良い太湖石
蘇州からわざわざ持ってきたのかな

庭園としての作りはいいんです

植物一つ一つにネームプレートもついててgood
さすが博物館です

鳥をかばうおっさんの像
よく分からん
誰かに聞けば良かったかな

池のほとりには樓もあり休憩できます

樓の中は楽しい作りです、女の子と来たいね(爆

園を眺めます。人工物がなかったら良い庭園なんだけどなぁ
残念です。
ちなみに本当は7日の月曜日に故宮博物院に訪問する予定でしたが
月曜日は至善園が開園してない事を旅立つ一週間前に知り
8日の火曜日に焦って変更した事は内緒です
さて、そうこうしてるうちに園内には誰もいなくなり少し寂しい
そそくさと退園、さっき入れなかった入口から出てきました
もう見るとこも見たので帰ります、天気も悪いし
すると明らかに日本人な夫婦?がこちらに
自分と同じように入口書いてあるのに入れなくて困ってました
そして、海外ではえらく積極的な私
話しかけてみたところ、やっぱり日本の方でした
入口まで案内、というか出口と方向同じなので一緒に行く事に
埼玉からいらしたそうで
いろいろ他愛もない話もしたりして楽しい時間でした
就職決まって一人旅が伝々と言ったところ
『おや、同業者ですね』と言うので
建設業の人なのかなと思ったら
まさかの東京都の下水道課の方でした
不思議なご縁ですね
名刺貰っちゃったので会う機会あるかな(笑)
奥さんは、こんなところで営業しなくてもと言ってましたが
おっしゃる通りです。
旅は一期一会、今回の旅で再び実感しました。
ただ、旅にも慣れてきて英語脳になってたんでしょう
日本語がスムーズに出てきてくれなく
噛みまくりでした、恥ずかしい
まぁ噛みまくりなのはいつものことですが。
出口で別れた後はバスに乗って士林に戻ります

士林は郊外と聞いていたので八乙女みたいなところだと思っていたら
北仙台みたいなところでした、都会です。
MRTで台北駅に戻り、とりあえずホテルで荷物整理して
前回の記事へと続きます
故宮で購入した名刺入れが早速役に立ちました
おあとがよろしいようで。
どうでもいいですが友達が今カンボジアに行ってます(笑)
帰ってきて話聞けるのが楽しみです。