Folding Paper's Lonely Hearts Club Band

ヨーグルトも紅茶も缶コーヒーも大好きです。

世界の車窓からvol.59(行き近畿編)

2018年01月21日 14時33分20秒 | 旅行記
北陸編の次は敦賀を発ち神戸を目指します。
前日は敦賀に一泊しましたが、敦賀の気仙沼感がすごいですね。福井県内、8号を走ると福井から武生まで山形の13号を走ってるようでしたが、トンネルを抜けて日本海に出ると山が海にせり立つ三陸のような景色に。そしてここからが結構長い。
そして福井の人たちみんな優しい運転ですね。大動脈の8号なのに荒い運転の人はいませんでしたし、車線変更や合流でも譲ってくれます(まぁ他県ナンバーだからかもしれませんが)

8/29、敦賀を出て小浜・舞鶴と若狭を西へ進んでいきます。富山・石川・福井までは東北っぽい景色もありましたが、ここからは一変。関東や東北とは雰囲気が異なり、西日本に来たなぁと実感します。
若狭って三陸みたいだと思ったら、意外と山と山の間には平地があって田んぼが広がっています。地層で有名な三方五湖や若狭の海辺もゆっくり満喫してみたかったです。27号から時折見える若狭の海は夏の日差しを浴びて凄く綺麗に輝いていました。冬はこの辺り豪雪地帯なんだべね、今時期圧雪路面なのかしら。京都と若狭は隣同士なのに峠超えて京都市まで抜けられないのが少し残念。

東舞鶴港で少し休憩。敦賀から意外と距離がありました。高速使ってもあまり景色楽しめないので、なるべく下道優先で来ています。

港にはトレーラーが並んでいます。去年は各地の港でヒアリが叫ばれましたが、正直越冬できないと思う。どうなんだろ。排水溝とか室外機の裏で頑張ってるのかな。
舞鶴は東舞鶴と西舞鶴の合わさった塩釜のような双子都市。この日は早朝に北朝鮮からミサイルが飛んできましたが自衛隊基地はあまり忙しくなさそうでした。むしろ東北が慌ててたかな、三沢基地とか。敦賀のホテルで私慌てましたもん。
西日本に来てからというものの、押しボタン式横断歩道が黄色点滅信号なことに少し驚きつつ舞鶴からは舞鶴若狭道で福知山を目指します。

ということで福知山城まで来ました。丘の上に立つお城。かっこいいね。

お城周りはこじんまりしていますが、特に人もいないので静かです。お城から山陰本線が望めますが、鉄橋を特急こうのとりが通り過ぎていきます。テレビや雑誌でしか見たことのない列車が目の前を通り過ぎていくと興奮しますね。飛行機や新幹線を使わず車で来ているのに、新幹線や飛行機を使わないと普段お目にかかれないものを見ているというこの不思議な感覚。

福知山城は本物ではなく再建されたもののようですが、古そうで雰囲気ありますね。

本日火曜日休館日なり。がーん。どおりで人いないわけだ。

お城から福知山市街が一望できます。白石もこのぐらいの規模の街だったら良いんだけどなぁ。お城もあるし一応城下町、南北・東西の国道や主要鉄道も通ってるし、仙台・福島という県庁所在地に挟まれた立地から、ポテンシャルはあると思うんだ。
地元の友達が現在福知山に住んでいるらしく(なんでまた福知山なんかにと思いますが)ちょうど先日帰省した時に福知山周辺(それこそ若狭から京都・兵庫北部にかけて)の話題で少し盛り上がりました。旅行してその土地のこといくらかでも知っていれば、こうして話題の幅が広がるのでそういう面でも旅行は楽しいです。私は1回しか行ったことないので取ってつけた知識ですが、あの辺は美味しい店があるよなんて聞かされたり今回知らなかったけど京丹後の久美浜が綺麗な所らしく(天橋立よりいいらしい)また行きたい気持ちにもなります。松島も宮島も行ったし、天橋立もいつか行こうね。
お昼を回ったので舞鶴道で神戸を目指します。途中9号の青看を見ると鳥取まで120kmとの表記があり、なんとまぁ近いこと。
福知山からは丹波・篠山と兵庫県内に入ります。兵庫と聞くと都会のイメージですが、のどかな田舎の風景が続きます。小高い丘と水田、小道沿いの瓦屋根が立派な集落がほつほつと、斜面には茶畑と、日本的な風景が広がってます。なんと言うんでしょうか、一面ただっ広い水田が広がり家屋が散らばる越後平野や東北の諸盆地が日本の風景と勝手に思ってましたが、私の知ってる日本の風景とはまた別の日本の風景が広がってます。日本って広いんだなー

ようやく新神戸まで来ました。トンネルを抜けると大都会が広がります。仙台で例えると西道路だけど全然比じゃない。
三田あたりから神戸の高速道路網意味不明で怖い怖い。姫路ナンバーのクラウンやBMWが怖い怖い。

駅を出てすぐ、高架下に布引の滝の案内矢印があります。矢印に従います。

駅より徒歩五分ほどのところ。こんなに緑が広がってます、駅裏と駅表の差が激しいよ。

布引の雌滝。右の取水塔がおしゃれ。どんどん登っていきます。

布引の雄滝。まだ登ります、木陰は涼しいけど神戸いきなり蒸し暑い。これまでの日本海側となんか違う。

歩き疲れました、展望台で休憩。全然汗が引かない。こうしてみると香港みたいですね、夜景が有名なのも頷けます。

布引五本松堰堤まで来ました。日本で最初の重力式コンクリートダムです。ゆっくり見て回りたかったですが蚊が多くてそそくさと退散。暑さでふらふらだったので体調的にもヤバさを感じました。

三宮の街中まで降りてきました。街並みが銀座みたいで落ち着いています、おしゃれ。

旧神戸外国人居留地下水管です。卵型のレンガ積み下水管です。街角にひっそりと保存されています。

断面はこんな感じ。

布引ダムといい明治の面影を感じます。神戸楽しい。

外国人居留地周辺をぶらぶら散歩します。全体的に西洋ちっくな街並みで落ち着いています、軽トラはあんまり似合わない。

と思うと、ごみごみした東洋風な景色に戻ります。二階建ての都市高速が海上にあります、海と山に挟まれた狭い土地に無理やり押し込んでる感を見事に示しています。

海を見に散歩します。ひとりでも寂しくなんかないもんね。

海を見ながらはしゃいでる女の子4人組がいました、ぴちぴちして可愛いです。というか神戸の女の子基本可愛いです。移住したい。

日も落ちかけてそれっぽくなってきました。

神戸といえばおなじみの神戸ポートタワー

海の反射と空の色が少し不気味。明日も晴れるといいな。

南京町の中華街にて夕飯を食べる。意外と中華街って範囲狭いんだね、もっとお店が連なって街並みが出来上がってるものと思ってましたがほんの一区画にすぎない。ひとり修学旅行気分で神戸満喫。

夜が空けて今度は立ヶ畑ダムを目指します。五本松堰堤もでしたが六甲山地結構急斜面でして凍ったら酷そうです、凍ることないのかな。犬の小便臭いのと蚊が多いので良い道ではない。

立ヶ畑ダム到着。白い石積みの堰堤でこちらもおしゃれ。

苔むしているあたりが年季を感じます。このあたりは水の科学館や神戸市浄水場もあり散歩するには楽しそうです。

取水塔も明治・大正風で、もはや文化財のオーラがでています。東北にこんなところないぞ。

減勢工も迷路みたいで独特の形をしています。現在の考え方とは異なる昔の構造物ならではですね、好きです。

さて行き近畿編はこのくらいで、この後淡路を通過して四国を目指します。国道2号、28号から須磨ICに乗り、いざ明石海峡大橋へ!
四国めぐりをした後、また近畿には戻ってきますので帰り近畿編もあります。

世界の車窓からvol.58(幻の地中海バカンス編)

2018年01月20日 19時25分40秒 | 旅行記
平成30年ですね。あけましておめでとうございます。だいぶ遅いですが。

2017年8月。お盆は事務所のお留守番として居残り、お盆を過ぎた頃に夏休みを一週間もらいまして念願のモロッコへ旅立つ予定でした(8/24〜9/3と11日も大連休ですわ)。
だが、だがしかし、旅立つ一週間前にバルセロナにてテロがありました。予定としてカサブランカ→フェズ→タンジェ→アルヘシラス→ジブラルタル→ロンドンと向かうことにしてまして、まさにスペイン・イギリスを経由する予定でした。問題はタンジェ〜アルヘシラス間のフェリーによる出入境と、ラリネアデラコンセプション〜ジブラルタル間の徒歩による出入境(ロンドンでパスポートチェックされるのかしら。イギリスの入境って厳しいらしいし)がスムーズに行われるかという点。こんなルートで出入境繰り返す日本人なんて怪しいことこの上ない。ましてやバルセロナでのテロ実行犯がモロッコ系ということで、おいマジかよみたいな(職場のみんなに突っ込まれました)。
まぁ正直大丈夫だろうけど不安な気持ちのまま旅行しても楽しく無いですし、疑心暗鬼になって現地の人みんな警戒しなきゃないのも悲しい。ということで、悩んだ挙句直前キャンセルをし一週間手持ち無沙汰となりました(夏のボーナスは捨てましたわ...シャウエン行きたかったよぉ)

ということで西を目指してドライブします。目標は石見銀山や角島、道後温泉も行けると良いなぁ。旅路の記録はとんでもなく長いのでそれぞれ分けます、今回は北陸編。結果として行けた先は香川・徳島まででした。

8/26〜27は米沢にて職場のみんなとBBQお泊まりの予定だったので急遽参加します。旅はここからスタート。写真は米沢の沢あそび風景。ここで後輩がメガネを落とす。今頃日本海に沈んでるのかしら。
次の日はみんなして仙台に帰る中、私だけ新潟方面へ。楽しいドライブになりそうな予感。

米沢から113号を経由し日東道荒川胎内 ICからはるばる北陸道小杉ICへ向かい高岡から能越道氷見ICへ。半年のうちに二回も富山に来るなんてね。峠を越えて羽咋市は千里浜までやってきました。朝米沢を発ちざっと5時間。

ここは自動車の通行可能な砂浜として日本唯一なのです。粒子が細かいのでしっかり噛み合い支持力が確保できるのだそう。CBR値いくつぐらいなんだろうか。
あまり粒子が細かいと機械の内部に入って錆びつかせないか不安ですが、まぁ車なんて消耗品なので楽しんだもの勝ちです。

夕日に染まりオレンジが眩しい。天気もすこぶる良くオープンが爽快。こうしてみるとホイールがツライチになっていればもっと良かったのにね。

気持ち良い夕日。初日からモロッコのことを忘れて満喫w

この日は金沢にて一泊します。ホテルで一服してBSつけたらモロッコの特集やってます。なんの嫌がらせだよ。
気分悪いので鳥居やガラス屋根で有名な金沢駅まで散歩してみました。鳥居の他にも噴水があったり、地下に伸びる吹き抜けがあったり建築物として確かに凄いです。金沢駅って地下ホームあったんだ。
駅舎は中央に駅表・駅裏をぶちぬくコンコースが広がり、在来線・新幹線ホームともに上の階にあるので、ちょうど造りは尾張一宮・名鉄一宮みたい。時間はまだ20時前後なのに、全然人がいないんだが...

その後卯辰山に向かい金沢の夜景を眺めます。先客がいましてカップルの邪魔をします。すまんな。
金沢の街並み、雰囲気は会津を郡山っぽくして県庁所在地にした感じ。垣根から虫の音が聞こえるのはお洒落でしたが駅前は人通りも少ないしお店閉まるの早いよ。片町まで来ると繁華で賑やかでしたが、片町だけね。


8/28、徐々に南下します。そこかしこでVdrugや8番ラーメンを見かけます。薬王堂がんばれ。
道中の手取渓谷や百万貫岩にも寄り道したかったのですが時間がなさそうなので、まずは手取川ダム。

堤体はレンズに収まりきらない。隙間に緑がほつほつと見られますが綺麗なリップラップ。お城の石垣やピラミッドを思わせます。本日も快晴なり。手取川沿いは只見川や阿仁川に雰囲気が似てます。どちらも雪深いところですが地形的に何か共通点あるのかしら。
近くにある道の駅瀬女にて、可愛い姉ちゃんの甘い言葉に誘われ温泉卵(おんたまさん)の試食をします。なんでも奥の温泉(白山の麓?)にて有名なんだそうで販売に向けたアンケートだそうでした。てっきり買わされるものかと思いましたが、むしろまだ販売してないそうでした。とろとろで美味しかったです、どこ温泉か聞いておけばよかった。いずれ行こう。それにしても本当お姉さん可愛かったなぁ。また行こう。


谷トンネルを抜けて福井県へ。今回の目的地、福井県立恐竜博物館に来ました!結構駐車場混んでる。関東ナンバーや名古屋、神戸、岡山などがいます。東北はゼロ。

長年行きたかったところ、わくわくを抑えきれない。

恐竜の卵展なるものを開催しています。まだ夏休み期間中のようで家族連れでごったがえしています。えらいとこに来たなぁ。

入ると広い吹き抜けが広がり、まず一通のエスカレーターで最下階に向かいます。建物の造りも興味深い。

ケラトサウルス。意外に小さい。そして頭骨が薄く華奢ですね。

タルボサウルスと奥にはティラノサウルス。色が違うのは採掘地の問題なのかしら。モンゴルとアメリカで同じ化石でも組成が違うのかなぁ。まぁ展示はレプリカでしょうけど。

角竜類の展示。並べるとトリケラトプスだけ別格ですね、重厚な頭骨。角もさらに角質で覆われていたと思うと生きていた時はどこまで太く長かったのか。(ジャクソンカメレオンの角にも芯となる骨はあるのかな。)

パキケファロサウルス。こうしてみると横に幅広い肋骨。4足歩行だった?

オウラノサウルス。かっこいいね、いずれ折り紙で折りたいもののひとつ。

ブロントテリウム。現生のサイの角には骨がないですが、こちらはあるのね。

アルシノイテリウム。頭だけの展示ですが全身を想像すると巨体だったんだべね。

『魚の群れ(大量死を示す)』とありますが、どういう経緯で化石になったんだべ。稚魚だったら分からなくはないけど(孵化した瞬間的な?)不思議。

『18世紀に描かれた中生代の動物たちの様子』とあります。大体はなんとなく分かりますが、右端に謎の生物がいるんですが...

博物館を後にし九頭竜湖まで来ました。ここまで来ると山越えればすぐ岐阜県

ちょっと上流まで行くと、またまた巨大なフィルダムのお出まし、九頭竜ダムです。

洪水吐はもはや巨大なウォータースライダーのよう。ベタ踏み坂だね。

少し下流には鷲ダムもあります。今まで見てきたダムの中でトップを争う格好良さ。フラットなアーチ、年季の入ったコンクリート、整然と並ぶゲート、これはかっこいいね。

もし私がCDを出す機会があれば、ファーストアルバムのジャケットはこれを使おう。
この後は大野から福井に入り、ひたすら8号を西に進み敦賀にて一泊します。勝山や大野まできた手前、平泉寺白山神社や下黒谷雪崩防護擁壁を見に行きたかったのですが時間がなさそうなので今回はパス。本当は恐竜博物館の後に行くつもりでしたが博物館がやたら面白く3時間近くいたもので。
敦賀へは20時頃に着いてソースカツ丼を食べに出かけたかったのですが、車もホテルの駐車場に入れちゃったし遠出はしたくないから駅前で探すもお店どこもやってないんだけど...事前に調べとかない私が悪いのですが、20時の駅前でお店見つけにくいってどういうこと。

とりあえず今回はここまで。本当テロとかくそだわ。くたばれくたばれ。
去年の職場の忘年会にて、ビンゴ大会があったので景品係の私はディズニーランドチケットや仙台牛肉1kgの脇にバブーシュとアルガンオイルを忍ばせておきました。痛い出費のバカンス、ほんと去年は厄年な一年でした、忘れたいわ。