オールキッズトライアスロン大会

　11日の全国高校生トライアスロン大会より暑いんじゃないの？というぐらい暑い！

朝食の後に珍しく自分からアップに行って来ると、先にバイクで出かけていた大樹も既に汗だくになっていた。

　今日も9月とは思えない暑さの中、レースの準備に取り掛かる。

トランジットにバイクとランシューズなどをセッティング。最後にバイクにバイクシューズを予め装着しておき、履き易くするためにゴム輪でクイックなどに引っ掛けてシューズを水平にして準備完了。

　開会式、競技説明会を終えてプールでのアップ終了後いよいよ選手達がスタート地点へと入場してきた。

　そして、11時50分まずは中学3年生男子がスタート、続いて2分後に中学2年生がスタートする。

3年生がスタートし、スタートラインへと降りた2年生男子の選手達。さあ、緊張のひと時だと思うや否や、なんとカウントダウンも何もなく、いきなり”ふぁ～ん”と気の抜けたフォーンが鳴った！選手達は皆、「え！？」て感じだ。これが漫画なら皆の頭の上に”？”マークが描かれるところだ。ただ一人Ｔ君を除いては・・・。そう皆、一瞬戸惑う中、さすがの集中力で好スタートを切ったＴ君が先頭を確保！

それに続いて壮絶なバトルが展開される！大樹は2番手争いに加わっているようだが、いかんせんスイムは２００ｍと短くそれほど差が出ない。

結局最後まで集団のままでスイムフィニッシュへと向かう。

白のワンピースがトレードマークのＴ君が少し抜けて先頭で上がり、それを追う大樹が2番手で水面から起き上がった！

「おらー！行け～！大樹～！！」

　トランジットへと走りこみ、Ｔ君をかわして大樹が先頭でバイクコースへと飛び出す！

トランジットの混乱の中、大樹とＴ君が二人逃げ出す。速い選手はトランジットも速い！写真では分かりにくいかも知れませんが、既に二人は画面中央をバイクを押して突っ走っています。大樹もトランジットが遅かったのですが、今年の合宿で無茶苦茶速くなったようです。

　オヤジもバイクコースへと移動して大樹たちが来るのを待っていると先ずは白いワンピースにエアロヘルメットのＴ君が現れた！続いて大樹！

この光景を何回見ただろう・・・。既に後ろとは1分弱の差をつけている。いつものパターンだ！この学年でこの二人に対抗する選手はいないのか？小学校4年生からこのパターンは変わらない。

まだまだ余裕の表情でペダルをこぐ大樹。まるで二人での追いかけあいを楽しんでいるようだ。

猫にゃんポジションで2周目は大樹が先頭で通過！バイクは3周15キロだ。

後続とは既に1分30秒ほどの差が出来ている。こうなれば大樹もまたランで逃げ切れるだろう・・。オヤジもちょと安心して観ていられる。

そして、お互い引き離すことも出来ずにバイクゴールへと向かう。今度はまたＴ君が前だ・・・。

トランジットへと向かう二人に「去年の1位、2位の選手です！」のアナウンスが流れるが、去年だけじゃありません！5年連続でこのパターンです！！

　こうなれば、残念ながらランで引き離されるのもいつものパターン・・・。もはや万事休す！

と思ってランスタート地点に移動すると最初にトランジットから出てきたのは大樹だった。「よっしゃ～！行けるとこまで行け～！！」と一応声援を送るが、5年間このパターンを観てきているとそう期待を持てない。この大会だけではなく５年間の間に他の大会でもこのパターンを幾度となく観てきている。　大樹が通り過ぎてすぐにＴ君が走りすぎていった。相変わらず速いが心なしか調子は悪そうだ。若干いつもの切れがない。　

　ランは3周回の3キロ。1周目を終えて先に帰ってきたのは、やはり白いワンピースのＴ君。がしかし！

ここでいつものパターンに異変が！！なんとＴ君の背中が見える位置に大樹がまだ付いているではないか！！いつもならとっくにブッチギられているところだ。

折り返す大樹にオヤジもちょとテンションが上がる！「よっしゃ～！！ええぞ～大樹！いけるぞ～！」

　 そして、2周目を終えて帰ってくるとなんと！差は縮まっているではないかぁ！！！

　「おお～！！いける！！絶対いける！！」　「勝てるぞ～！」　「いける！いけるぞぉぉぉ～～！！」

オヤジもテンションアゲアゲ状態！まさに”ロックンロール”な走りだ！！

　ラストスパートを死ぬ気でかけさせる為にゴールから300メートルほどのところに移動、二人を待つ！

するとＴ君がキツイ表情でペースを上げて走ってきた！やはり最後は意地を見せて引き離しにかかったようだ。大樹は少し遅れている！

　 帽子とサングラスをはずしゴールへ向けての最後の力走！

Ｔ君を捕らえることは出来なったが昨日の虹奈に引き続き”ロック”な走りで16秒遅れの2位でフィニッシュゲートを越えた！

　これまたナイスラン！！

ゴール後は、これまたいつものイケ面？ハダカ祭りの始まりだ～！

表彰台でガッチリ握手！

　結局、Ｔ君は6年連続優勝という快挙を成し遂げ、大樹は5年連続2位という快挙？を成し遂げた。

　５年～6年にわたり表彰台を守り続けるというのは大したものだ。それもずっと1位というのはなおさらだ。

大樹もこのごろやっと少しづつだが自分からトレーニングをするようになってきた。この夏はいくつかの強化合宿にも参加させていただき、ランの力も付いてきたことも事実だ。トレーニングすれば強くなれるというのを実感して分かったと思う。長良川での日本選手権では数秒差、そして今回は16秒差。

来年こそはＴ君の7連覇阻止に向かって頑張って欲しいものだ！！

来年こそは真ん中に立てるのか！？　はたまた二人を脅かす存在が出てくるのか！？楽しみである。

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