京都府庁で、しばらく過ごしてから、徒歩5分ほどのところにある
平安女学院へ。
この学校には明治28年に作られた有形文化財の明治館があります。
設計したのは、明治21年(1888年)に大阪の川口外国人居留地にやってきた
アレクサンダー・ネルソン・ハンセル。
もともとは神学校の英語教師として来日したのです。
この神学校をちょっと調べてみましたが、
大阪川口居留地にあった「三一神学校」ではないかと思います。
しかし、ハンセルは英語教師で仕事をするより、建築家としての
働きがぴったりでした。
彼は、日本の工部学校で教えていたジョサイア・コンドルと同じ
英国王立建築家協会正会員であったのです。
日本ではこの時期、一流の技術、知識を有し、名誉ある王立建築家協会の
正会員であったのはジョサイアとハンセルだけでした。
つまり、ハンセルはすでに建築家としてキ一流のャリアあったということです。
その後、ハンセルは主に関西で建築家として活躍します。
ハンセルが最初に住んでいた河口居留地にあったのが、平安女学院の前身の
「照暗女学校」です。
どこかでつながりがあったのでしょうね。
明治館は「照暗女学院」が京都に移転し、「平安女学院」となり、
初めての学生を迎えた校舎です。
ハンセルはクイーンアリススタイルという19世紀イギリスで大流行した
学校建築の様式を用いました。
華やかさと簡素さを持ち合わせた赤煉瓦の建物で、
屋根の段々の曲線が印象的で、色々なデザインで飾っています。
確かにクイーンアリス、という名が似合います。
ハンセルはこの他に明治23年に同志社大学のハリス理化学館(重要文化財)
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明治25年に神戸の旧ハッサム邸(重要文化財)などいくつもの歴史的建造物を
建てています。
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彼は31歳の時に日本にきて、約30年間日本に滞在しました。
人生の活動期のほとんどを日本に捧げた人でした。
(日本で最も美しい居留地 2 参照
http://blog.goo.ne.jp/yoshimotokeiko/e/8ec6c675dabbc783385e1117d0ea5636)
参考文献
http://blog.goo.ne.jp/yoshimotokeiko/e/8ec6c675dabbc783385e1117d0ea5636
http://ja.wikipedia.org/wiki/アレクサンダー・ネルソン・ハンセル
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初回は、大阪で会議があった時に単身で、次は、27回目の結婚記念日に神戸と京都に妻と旅行をしたおりに訪れました( ̄▽ ̄)
建物の中には入れませんでしたが、趣きのる煉瓦色の外観が印象的でした(^^)