長崎の居留地研究会全国大会に2泊3日で参加しました。
この全国大会には日本全国の5つの居留地から会員の方が集まってきました。
会場は普段は勝手に見学できない旧居留地の中にある「活水女子学院」です。
当日は長崎市民100名以上も参加されたということで、
長崎市をあげての「全国大会」であったのではないでしょうか。
大会の裏側で準備をされた長崎居留地研究会のみなさまの努力とエネルギー
素晴らしいものでした。
実は今年の8月、始めて長崎の居留地を歩いた時に、
オランダ坂のところにある13番館という洋館で休みました。
オランダ坂セットという、コーヒーにロールケーキがついたものを頼んだのですが、
由緒ある建物で休憩できて、本当に疲れが取れました。
(その日はとっても暑かったのです!)
そのときに話しかけてくださったのが、長崎居留地研究会のYさんでした。
『今年は長崎で居留地の全国大会があるんですよ.』と教えてくださったので、
『それならぜひ参加したい。』と応えると
さっそく、全国大会の準備の中心になっていらっしゃるKさんに、携帯で連絡をしてくださいました。
あっという間の連携プレーでした!
それから3ヶ月、私は東京の築地居留地研究会の会員として、長崎の大会に参加しました。
まさにYさんとKさんとの出会いがなければ、2度目の長崎はなかったと思います。
(写真を撮ってくださったのがKさんなので、⬆はYさんと私)
また、8月に来た時に
長崎居留地研究会の会長であるブライアン・バークガフニ先生(長崎総合科学大学教授)の書かれた
『霧笛の長崎居留地 ウォーカー兄弟と海運日本の黎明』長崎新聞社刊』を買って、ちょうど読み終えたところでした。
http://www.nagasaki-np.co.jp/jigyoubu/book/2006/03.html
紹介文⬇
「三菱の大型蒸気船の船長として
明治維新から海運日本の草創に貢献した
英国人のウォーカー兄弟。
やがて長崎の外国人居留地を拠点に
事業で成功を収めるが、歴史の大波に翻弄されて―。
彼ら家族の波乱の生涯を新事実をまじえ紹介。」
さて、このバークガフニ先生の大会基調講演『長崎における日英の出会いと居留地の誕生』は
とてもわかりやすく、長崎居留地の魅力を十分に伝え、さらに興味を持たせる講演でした。
この講演を聴くだけでも、東京から参加したかいがありました。
2日目は
エクスカーション。
長崎居留地研究会の会員の方々が特別な居留地のコースを案内してくださいました。
⬇はKさんが編集したエクスカーションコースマップです。
さて、
私は幸運にもバークガフニ先生のいらっしゃるグループだったので、著作にサインもしていただきました。
いいことばかりですね!
コースは
旧香港上海銀行長崎支店集合、
その後、8月には立ち入り禁止(耐震工事のため?)になっていた旧イギリス領事館の中に入りました。
オランダ坂を上がって、東山手12番館で休憩。
⬆活水女子学院を創設したラッセル女子の使っていた聖書。
坂を上がり切ったところにある日本聖公会のチャニング・ウイリアムス司教の住居跡。⬇
英国聖公会会堂碑跡⬇
⬆この左側の民家のあたりだったそうです。
旧英国領事館坂道 海星学園のあたりだそうです。⬇
明治時代から全く変わっていない坂道(海星学園の中)⬇
南山手27番館
坂を下ると
ウォーカー家跡 表札だけですが、カタカナでウォーカー と読めます。
その後、祈念坂のところに出て、
大浦天主堂(国宝)で解散となりました。
8月に歩いた時とは違い、長崎居留地研究会のメンバーでさるくガイドの方、バークガフニ先生のコメントが
至る所であり、一人もいいのですが、
やっぱりガイドさんがいると歩き方が深くなるな~、と実感しました。
さて、長くなりました。
続きは次回にしたいと思います。
8月の記事は下記です。
http://blog.goo.ne.jp/yoshimotokeiko/m/201208 長崎チャンポンで始まる居留地の旅
http://blog.goo.ne.jp/yoshimotokeiko/d/20120903 旧香港上海銀行長崎支店~影と光の建築家
http://blog.goo.ne.jp/yoshimotokeiko/d/20120908 洋館で一休み オランダ坂ケーキセット
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