私の歩く旅 

歴史の背景にある話題やロマンを求めて、歩く旅に凝っています。ねこや家族のこともちょこっと。

名古屋を訪ねて(1) 歴史的近代建造物を歩く旅

2012年06月20日 | 近代の歴史的建造物

東京と京都、大阪の中間に位置する名古屋は、
今までなかなか歩くチャンスがありませんでしたが、
今回は2泊3日で興味のあるところをじっくりと見て回ることができました。

メインは
夫の祖父が設計したという徳川美術館の見学、
徳川美術館のすぐそばの日本福音ルーテル復活教会を訪ねること、
大正時代の古き良き建築物、名古屋歴史資料館、
国宝、犬山城天守閣、
そして明治村の歴史的建造物を見ることです。

ちょうど土曜日だったので、名古屋の観光ミニバス「メーグル」と
市営バス、地下鉄乗り放題のエコきっぷを600円で買いました。
まずは徳川美術館へと向かいました。エコきっぷを提示すると入場料が1000円に。
200円お得です。



徳川美術館については後日、触れるとして、
正門から出て100mほど北側に進んだ所に
ヴォーリズが設計した日本福音ルーテル復活教会があります。


第二次世界大戦のときに、日本福音ルーテル教会の教会堂は失われましたが、終戦後、教会堂を復活しようと、昭和 28 年(1953)4月に完成しました。
設計は ヴォーリズ設計事務所です。

(ヴォーリズについては、このブログの過去の記事を参照してください)(^O^)

ヴォーリズ(1881~ 1968)は、明治 38 年(1905)に宣教師として来日、
まずは滋賀県立八幡商業で英語を教えていましたが、その後、キリスト教の宣教、
建築 事務所、及び近江兄弟社の設立、近江兄弟社学園の創設もしました。
ヴォーリズは近江八幡を拠点として、戦前、約 1500 件にのぼる設計建築をしました。
その作品は近江八幡を中心に、滋賀、京都、 大阪、兵庫の近畿圏や東京圏、さらに、
遠く北海道から沖縄にまで及んでいます。

下記は日本福音ルーテル復活教会の説明です。

「昭和 28 年に完成した復活教会は、木造平屋建、スレート葺、外壁下部は下見板張り、
上部 はモルタル仕上げとなっている。
教会堂は東西軸に配置されその南側に十字架を頂いた搭屋1 を置く。
搭屋の1階は玄関となっている。
また、切妻屋根の三角形と搭屋の直方体の形態の 対比、
下壁の白と上壁の焦げ茶の対比も外観上の特徴である。」

実はとても質素な教会です。
でも、戦後の人々を包み込むような温かさと親しみを感じさせる教会です。




名古屋の観光名所、徳川美術館のすぐ北側に位置する復活教会。
2012年、文化庁の国登録有形文化財に指定登録されました。
ぜひ、いろいろな人に知ってもらいたい建造物です。
徳川美術館へ行った際には、ちょっとだけ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

1953(昭和28)年完成
登録有形文化財
愛知県名古屋市東区徳川町2303




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復活教会については、名古屋在住の友人も、全く知りませんでした(´・_・`)


参考文献
http://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000050/50304/hukkatukyoukai.pdf
http://gipsymania.exblog.jp/5478037/ 日本福音ルーテル復活教会