よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の機材008(ZWO ASIAIR Plus その3 曇り空テスト観望)

2023-09-04 05:00:00 | 覚書・機材

ZWO ASIAIR Plus 32G その3

 曇り空電視観望(北~東南東)
 
9月2日(土)
本日の予定は、メダカ部屋での赤道儀化AZ-GTiのPA(極軸アライメント)とニワトリ天文台での土星撮影。
残念ながら空一面雲。所々に星が見える。土星は下手くそだが取りあえず映像化できたので、悪条件で無理しないと中止。
メダカ部屋でのPAを開始。1°円の少し外でプレートソルブ利かず中断。夕食後、再開。相変わらずの雲雲雲。月も出てきた。それなら極軸合ってないが、月でも見るかと月を手はじめに曇天の中無理やり電視観望。どこまで見えるか試してみた。
(観望機材 FMA135+UV IR-Cutフィルター+ASI585MC+ASIAIR Plus32G+赤道儀化AZ-GTi+iPad mini6、月の観望時は、FMA135の先端にNDフィルター追加装着)

画像①M31アンドロメダ銀河。雲が見えないようにiPadで調整済。この画面でも、M32、M110の伴銀河が確認できる。
銀河を無理矢理あぶり出し、雲もあぶり出される。

スカイアトラスによる写野

アノテーション画面。写っていないところもふくめるとアンドロメダ銀河の巨大さがわかる。FMA135+ASI585MCの広角でも全景入らず。


画像②BIN3(?記憶曖昧)に変更して撮影した拡大動画からのスクショ。調整済。
導入直後。iPadで画像調整済。
(FMA135は対物レンズの前にフィルターが装着できる仕様になっている。先端にNDフィルターを追加装着。こんな場面では便利。)
 
保存したAVIファイルから、ASIViedeoStackでスタック。ステライメージLiteで画像調整
 
画像③木星とガリレオ衛星、ピンチアウトで拡大画面のスクショ。衛星のアノテーションはできず。ASIAIRアプリの仕様か?
(補足、普通は木星の模様が見えるように明るさを落とすと衛星は見えず、衛星が見えるように明るくすると木星は白飛びで真っ白に写る。両方写るようにするには高度の技術が必要。ネットでも多くは見ない。)
 
スカイアトラスによる写野。

導入直後、雲の中の木星
 
画像④カシオペヤ座M103周辺。導入後、周辺の天体を考慮して写野調整。
スカイアトラスによる写野。

アノテーション画面。
 
久しぶりの電視観望。月夜、曇りでも意外に電視観望できる。画像④を見てると美しい星々。ホッとして楽しい。ネットの先輩方、JUNZOさん(資料5)有り難うの気持ちになる。
 
覚書)
①今まで、スマホでAZ-GTiに接続。1スターアライメントを行い、iPadでASIAIRに接続。2台体制だった。途中コードが引っかかり、コントロール不能。仕方なく電源断。再開後、AZ-GTiにスマホで接続できず。iPadでASIAIRをコントロール。1台でできる。観望終了後、ASIAIRではホームポジションにもどしにくいことが気になっていたが、今回は北極星に戻した。そのまま終了してもOK.?
もう1度資料5を読み直す!(キンドル版も発売され、文字が拡大できるのでさらにシニアに優しくなった。追加 P156に、ASIAIRからAZ-GTiのホームポジションへの戻し方書かれていた。)
②ASIAIRのスカイアトラスやアノテーションは詳しくない。その分動作が早いように思う。電視観望前の事前学習はしっかりと。
③ASI585MC写り良い。極軸合ってなくて、ライブスタックずれるが、星丸い。(画像④)(しかし、Fitsファイルではズレが確認できた。)
④赤道儀化AZ-GTiにしてから、CMOSカメラがどの角度で撮しているかわからなかった。動くとカメラも回転する。以前は地面が下になるように撮していた。今日気がついた。簡単だった。カメラのマ―クを初めと同じように合わせればよいと・・・やっぱり私バカだった。(^^;
⑤そして肝心のASIAIRの操作。何度か操作を繰り返す内に慣れが出てきて理解も進んだ。
 ・スカイアトラスで見たい天体を選び自動導入。
 ・Preview画面で、テスト撮影してプレートソルブ。アノテーション。
 ・導入がずれているときは、再度スカイアトラスに戻り自動導入。
 ・写野が決まったら、Liveから10秒ライブスタック。gainはMの252を選択(なお、10秒露出は、今話題のオールインスマート天体望遠鏡Seestar-S50のサンプル画面の露出時間を参考に設定している。Seestar-S50ではDeepskyは10秒固定らしい。)

iPad画面の映像だけで十分にDeepSkyを楽しめる。なんと言っても、プレートソルブの簡単さ、凄いの一言。1秒露出で(FMA135では)失敗無し。失敗したのは、本日の曇空と障害物があるときぐらいしか思い浮かばない。スカイアトラスからの自動導入も快適ストレスフリー。初心者に優しい電視観望システムといえる。もっとも初心者にさらに優しい妹分のSeestar-S50が発売されたが…
 
参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

     銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)根本泰人監修 渡邉耕平著「月・惑星撮影 実践ガイドブック」株式会社サイトロンジャパン

7)ASIAIR | ZWO

8)ZWO ASIAIR Plus-32G -ネイチャーショップKYOEI TOKYO

9)ASIAIRじっくりレビュー(1)最新の「第3世代」モデル「Plus」が登場

10)Raspberry Pi - Wikipedia

11)ZWO Seestar S50(カメラ・レンズ付きオールインワン経緯台)ネイチャーショップKYOEI


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02)電視観望の機材008(ZWO ASIAIRその1)

03)電視観望の機材008(ZWO ASIAIRその2)