よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望4089(かんむり座 反復新星T CrB)

2024-06-09 01:00:00 | Seestar

T CrB(かんむり座T星)は、過去2回(1866年、1946年)突然明るくなる現象が観測されており新星(反復新星)と呼ばれている。

新星とは、突然明るく輝く星。英語ではStellar Novaと呼ばれる。
その正体は、白色矮星と赤色星の近接連星系。白色矮星が、自分の重力で赤色星の物質を引き寄せ降着円盤をつくる。そこから白色矮星に降り積もった物質が限度を越えると核爆発を起こし通常の1万倍~10万倍に輝くという。

前回から約80年そろそろ3回目?・・・(^_^)

画像イ、10秒露出10分のライブスタック
(6月4日観望)
Xで、そろそろT CrBが新星爆発を起こすとのツィートはたくさん流れていたのですが・・・他にも色々やってたので;^^)
日本変光星研究会の観測キャンペーン『反復新星かんむり座T星の爆発を監視しょう!』を星見屋さんのメールで教えて頂いて重い腰を上げました。(^^;
まず、T CrBにご挨拶の10分ライブスタック。これで毎日観測しなくとも比較資料はできました。現在10等星クラスとのことですが、明るくなると2等星ぐらいになるとのこと。

以上は、下記サイトで勉強中の内容。


そして、Seestarユーザー向けにT CrBの観測の方法がくわしく解説されてます。折角の機会なので、できれば参加したいと・・・
はじめに科学的な測光の練習。
Seestarでは8等級より明るい星はライブスタックを長く続けると飽和するので、ライブスタックは10枚程度とのこと。

画像ロ、10秒露出9枚のライブスタック
(表示は切り上げで2分となっています)

このFitsファイルをMakariに読み込んで処理します。
これをWebsiteの説明に従ってやるんですが・・・
生来の不器用なため上手くいきません。
最後は練習と割りきって比較星を少なくして

画像ハ、Makariで比較星を設定している場面
画像ニ、データをDigPhoto4に読み込んで処理

それらしい結果はでました。
次の観測ではきちんとやります。(^^;

なお、Xでも連日情報発信してくれてます。

最後にT CrBの位置
iステラHDのかんむり座

SkySafariでの位置


X見てたら、これも流れてきた。










電視観望の覚書022(Mak127+ASI585MC プレートソルビング)

2024-06-09 00:59:00 | 覚書・機材

I、はくちょう座 C15/NGC6826まばたき星雲 by SKYMAX127+ASI585MC
 (直焦点、焦点距離1400mm)
Ⅱ、SKYMAX127+ASI585MC+ASIAIRでのプレートソルビングテスト
(以下、SKYMAX127をMak127と記す)

Mak127でのDSO観望は、レデューサーを使ってのものがネット上で多く発信されている。最近レデューサーを使わない素のMak127でDSO観望がでてきたので、リング星雲の中心星みたい一心で私も同歩(^^;
3日間の悪戦苦闘の記録(Ⅱ)。まともにライブスタックできたのはまばたき星雲のみ。(^^;まあ、それでも1つ撮れただけ良かった。達成感あるし。

結果)
(1)焦点距離1500mm表示で販売されているMak127は、マクストフカセグレン式の特殊性で1400mm、1577mm(ヘリコイドで延長)で合焦させることができた。(ネット情報を加えると延長筒を使用して1400~1900mmで合焦させることができるらしい。)
(2)焦点距離1400mm画角0.46°×0.26°でASIAIRのプレートソルブに成功*。自動導入が可能になった。(これって惑星自動導入できるということ。実際やっている人がいる。欲張らなければ惑星観望が楽になる~)

*ASIAIRのカタログでは0.2°~33°でプレートソルブが可能とのこと。

I、まばたき星雲
画像イ、CBPフィルター使用、30秒露出10枚のライブスタック、

(トリミング、きつめの画像調整あり、スマホ用ペルチェファン冷却あり)
まばたき星雲ははくちょう座の惑星状星雲。HST(ハッブル宇宙望遠鏡)の画像は魅惑の瞳だが、私、未熟者の画像は・・・;^^)まあ、これは第1歩(と思いたい)。
FMA135に勝ってるかどうかはビミョー(記録070)。
画像ロ、ライブ画面+焦点距離表示


Ⅱ、プレートソルビング テスト
(1日目)
ネットで色々調べると、皆さん延長筒を付けているので、私もSVBONYのヘリコイドつけて気持ちだけ延長して望む。曇り空。こと座のベガがどうにか目視できる。兎に角ピント合わせねばと必死。ベガでピント合わせと考えたが、導入できず、色々やってライブ画面を見ると、うす~いドーナッツ発見、ドーナッツをどうにか星に見えるまでに合わせることができた。プレートソルブはこと座のβ星シェリアクで1回だけ成功。この結果ASIAIRの焦点距離表示が1577mmに書き換えられたと思われる。
(2日目)
曇り空。成果なし。赤道儀化AZ-GTi+ASIAIRでベガの自動導入を試みるが永遠と100秒プレートソルブが続く。他も同じ。
(3日目)
はじめ大星夜のち曇り。ヘリコイドを外し、ガイド鏡をレッドドットファインダーに変えて望む。色々なことを試す。途中何かわからないが少し明るい星が入ったのでバーティノフマスクで気持だけピントをつめる。
ふとASIAIRの焦点距離表示を見ると1577mmのまま???ヘリコイドはずしたよ~
手動で1500mmに書き換える。導入画面に戻りGOTOすると、これまでの100秒プレートソルブの失敗が嘘のように10秒たらずでプレートソルブに成功。\(^o^)//そして、あっさり自動導入OK
なお、後でASIAIRの焦点距離表示見ると1400mmとなっていた(画像ロ)。

ここから急いでレッドドットファインダーをガイド鏡に変えるが、時既に遅し;^^)
リング星雲もガイド星も窓枠を越え観測範囲外へ。(^^;もう1日頑張るか~ハァ~
それならM56球状星団


雲でライブスタック3枚で終了。
あと色々試したが、雲が出てきて成功したのははじめのまばたき星雲のみ;^^)また次頑張る。(^^;
取りあえず1歩前進できた。

テスト日6月5~7日
場所メダカベヤ観測所
機材
主鏡 SKYMAK127+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRカットフィルター
架台 赤道儀化AZ-GTi
制御 ASIAIR plus32G+iPad mini6
他 レッドドットファインダー、SV161ダブルヘリカルフォーカサー、ウェイト1.8kg(KASAI)+ASIAIR

ブログ作成後、参考にさせていただいたブログを調べていたら、他にもたくさん出てきたので、付け加えて紹介させていただきます。先輩方有り難うございます。
参考資料
01)元天文少年の星撮りブログ  Mak127をDSO観望に活用しているブログ。
02)Skywatcher MAK127の焦点距離は1,500㎜ではなく、1,800㎜はありそう。  ブログ書き終えて偶然発見。これ知ってたら、3日も苦労しなかったかも。
03)土星、木星を撮影する時、気になる二つの事。 微振動と惑星のPlate solvingによる導入。 こちらの記事を参考にMak127でプレートソルブしようと考えた。
04)MAK127で撮った M51: 子持ち銀河 - 活き活きPC&園芸三昧  こちらは焦点距離1900mmでのMak127の活用例
05)撮影時の焦点距離を測定してみました。  ASIAIR使用で焦点距離がはっきりしない時は「0」を入力することの記載あり。1つ賢くなった。