散歩と俳句。ときどき料理と映画。

枝豆

枝豆は夏ではなく、秋の季語になる。
立秋を過ぎると枝豆は安くなる。
今年の立秋は7日、昨日だった。
初夏から店頭に並ぶのはほとんどハウス栽培なので手もかかるのか値段も高めになる。

一昨日茹でた枝豆。メンドーでもサヤの両端はカットして茹でた方が塩味が回っておいしい。

大昔、埼玉県入間市の米軍ハウスに住んでいたころ、近所に住むフランス帰りの女性画家が空き地に勝手に枝豆を植えていた。
8月の中旬を過ぎたころに、手伝いにおいでと誘われて枝豆の収穫に行った。
帰りにはたくさんの枝豆をいただいて、帰宅するとすぐに茹でてビールのアテにした。
これはおいしかったね。
素人が作る枝豆だから、サヤの中の豆のサイズは不揃いだし数も少ない。
それでも採ったばかりの新鮮な豆はおいしい。

その空き地は誰の土地だったのか。
近所の人たちはテキトーに耕して好きなものを植えて収穫を楽しんでいたが、今はそんなことはできないだろう。
50年近く前の話しである。
まだみんなのんびりしていた。

枝豆の原産は中国だが、この国には縄文時代には伝わっていたらしい。
大豆をまだ青い状態で茹でて食べるのは中国とこの国特有の食文化と言われているが、今では台湾や東南アジアでも食べられている。

この国で今のように枝豆を茹でて食べるようになったのは江戸時代からとのこと。
枝についたままの状態で茹でたものが路上で売られていた。

絵は歌川豊国の〈絵本時世化粧「枝豆売り」〉1802年。

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