『冒険者たち』のことを書いてふと思い出したことがある。
ロベール・アンリコの初期の短篇映画『ふくろうの河』(28分1961年)のことだ。
国内で初公開されたのは1963年都内で開催されたフランス映画祭だから、ワタシが観たのはこの時ではない。まだ福岡で小学生である。
後年小さな劇場で観た記憶があるのだが、それがいつのころでどこだったのか、まるで覚えていない。
ロベール・アンリコの名前を知ったのは1967年の『冒険者たち』によるから、それ以後ということになる。
〈1964年2月28日、アメリカのテレビドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』の第5シーズンで142話「アウル・クリーク橋の一事件」として放送された〉という記事もあるが、このテレビドラマシリーズは観てはいたが、『ふくろうの河』というタイトルで観たはずだからこれではではないだろう。
アメリカの作家アンブローズ・ビアスが南北戦争下の兵士と市民の暮らしを描いた短篇小説集を原作としている。
ロベール・アンリコはこの短篇集のなかから3つの作品を選んでそれぞれ短編映画としている。
『ふくろうの河』は「「アウル・クリーク橋の一事件」を原作として、3番目の映画になる。
切なく恐ろしく、残酷な話しだが記憶の底にいつまでも残っている映画のひとつである。
3本をまとめたDVDがあるようだ。
こういう短篇映画はとてもいい。
長ったらしい映画はカンベンしてほしいワタシである。