Yokusia の問はず語り

写真担当: Olympus E-400 / Panasonic FZ5

また来年

2007-12-20 | Weblog
2007年12月20日(木)

喪中なので、新年のご挨拶は遠慮させていただきますが、みなさん、よいお年をお迎えくださいね。
このブログを訪問してくださった方、コメントをくださった方、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
これまでのお礼の気持ちをこめて、来年のミニカレンダー・・・用の写真を 


↑ 表紙(何だかわかりますか?)


↑ 睦月


↑ 如月


↑ 弥生 


↑ 卯月


↑ 皐月


↑ 水無月


↑ 文月


↑ 葉月


↑ 長月


↑ 神無月


↑ 霜月 


↑ 師走
冷たい画像ばかりなのは、温かい気持ちの裏返しということで 

クリスマス休暇

2007-12-19 | Weblog
「王様のガレット」も、もう店頭に並び始めました 


2007年12月19日(水)

イヴまで一週間を切ったところで、ようやく予定が決まりました。
今回、訪れるのは、フランス側のカタロニア地方にあるPrades(プラド)という街で、宿泊地は、
ここからさらに2キロほど離れたRia-Sirach(リア・スィラック(?))という小さな村。

プラドでは、夏場、音楽フェスティバルがあり、ツーリストもかなり多いようですが、幸い、この
時期は、あまり人が入らないらしく、クリスマスからお正月まで、ずっと同じ宿に泊まれること
になりました。

最初、宿にかけたときは留守だったので、ここの女主であるおばさん(おばあさん?)の携帯
に直接かけたのですが、南仏特有のアクセントに加え、周りが騒がしく、おばさんの耳も少し
遠かったので、正直なとこ、かなりぶっきらぼうな印象を受けました。

ところが翌朝、家の電話にかけ直したところ、実はとても気さくで、面倒見のいい性格である
ことが判明。「昨夜はごめんなさいねぇー。ぜんぜん聞こえてなくて、それで、あんな言い方に
なっちゃったのよー」と言うのが本人の弁。

イヴ到着ということで、お店と食事が一番心配だったのですが、その話をすると、「心配しないで。
私の行きつけの小さいレストランもあるし、街に出れば、ほかにもたくさんあるから・・・。予約?
大丈夫よぉ、朝早いんだし・・・。宿に着いたらすぐ、レストランの手配、手伝ってあげる。」
ああ、なんて温かいお言葉。これなら、路頭に迷うことはなさそうです。

その上、うちの相棒の名前を聞くと、「Fr?それならうちの主人と同じだわ。もう亡くなったけど・・・。
覚えやすくて助かるわぁ・・・。」

手配が一段落した後、相棒がボソッと一言。
「これで今日から安眠できる・・・」



宿泊先も決まり、チケットも無事、手に入ったので、後は目的地に向かうのみ。
相棒の都合で木曜日(21日)は早すぎ、金曜日はすでに完売、ということで、結局、イヴイヴの
日曜日に出発。パリ・オーステリッツ駅から夜行でペルピニョンまで行き、そこから更にローカル
線でプラドへ向かいます。

おばさんが迎えに来てくれるとの事なので、あとは車で宿に直行。
民宿リストに「カタロニア語OK」とあるのが、いかにもこの地方らしいですね。

去年のクリスマスと新年もこの近くで過ごしたのですが、前回は海、今回は山岳地帯が中心。
ローカル線を使えば、かなり標高の高いところまで行けるようで、雪も見られるし、カントリースキー
もできる可能性大とか・・・。

その上、今回は移動がないので、多少、大荷物になっても大丈夫。
三脚と双眼鏡を持っていけば田舎で天体観測ができる・・・とうきうき顔の相棒。
私は私で、コンデジと一眼、どっちを持って行こうか悩んでいたのですが、せっかくなので、両方、
持って行くことに決めました。ハイキングはコンデジ、街撮りは一眼、という形で使い分けるつもり。
明日、予備用のコンパクトフラッシュを買いに行かないと・・・。

そうそう、ハリネズミ君の行く末ですが、留守の間、お隣さんが世話をしてくれることになりました。
動物好きの娘さんのお陰で、すでにウサギが七匹もいるので、安心して任せられます。
旅行の前日、餌をつけてお願いに行くつもり。ウサギ肉入りを買わないよう、注意しなきゃ・・・。

ブリコントロベール 2 教会編 

2007-12-17 | Weblog
       ↑ 逆光で撮ると、雰囲気もかなり変わりますね。


今回は、この街のもうひとつの目玉である聖エチエンヌ教会。

本当は、旧避難小屋も撮りたかったのだけど、通りが狭い上にやけにだだっ広い建物で、14ミリ
(35ミリ換算28ミリ)ではとても収まらないので断念。

と言うわけで、話を戻すと・・・
この教会、13世紀初頭から建てられ始めたのだけど、ヨーロッパの教会によくあるように、たらたら
建てているうちにどんどん時間がたち、16世紀半ばになっても、まだ未完成だったとか。
気の長い話ですよね。

1792年は、3つの鐘が大砲に化けるという、この教会にとっては苦難の年だったけど、1824年
にすべてが復活。1840年の聖母被昇天の祝日(8月15日)には、国の重要文化財に指定され、
めでたしめでたし・・・と言うのが歴史的概要・・・らしい。

この教会を建てる際も、前回、登場したロベール君が、かなり活躍したのではないか・・・とのこと。
やり手ですね、ロベール君。(ガイド調は退屈なので、時代遅れの桃尻調でいってみます)

ねぇ、知ってたー?1349年、ヴァロア朝初代で、当時56歳だったフィリップ6世が、ナヴァラ王国
のピチピチギャル、ブランカちゃん(当時17歳)と結婚式を挙げたのもここなんだってー。やだぁ、
この王様ってば、ロリコンなんじゃない?きゃぁH~(嬌声続く)・・・はぁ、疲れた。

この時代のフランス事情に詳しい方、いらっしゃいましたら、突っ込みお願いしますね。



↑ 正面はこんな感じ。


↑ これは側面。塀が高すぎたので、実はこれ、ベンチの背に立って撮っています。


↑ 
本当は、設計ミスで天井と柱が組み合ってない部分があるそうなんですが、
写真じゃわかりませんね。


↑ 
ステンドグラス。実はこれ、戦争か何か(うろ覚え)でオリジナルが破壊された時、以前のモチーフ
に使われた枠の部分はそのままに、図柄だけ変えて作り直されたとか。よくみると、絵柄と枠が
あってないのがわかります。


↑ 上に同じく。


↑ 
この教会一番の代表作で、13世紀に作られたもの。
中世のカレンダーを元にしたステンドグラスで、12の月と12聖人が組み合わされています。
以前、この教会で説明を聞かせてもらった時は、占星術で使う12星座のモチーフも隠れている
と聞いた気がするのだけど、私の思い違いかなぁ。こんなことなら、あの時もらったパンフレット、
ちゃんとしまっておくんだった・・・。


↑ 拡大するとこんな感じ

ブリコントロベール 1 城跡編

2007-12-17 | Weblog
↑ 後方に見えるのは聖エチエンヌ教会の尖塔


天気がよかったので、秋に買ったきりずっとしまいっ放しだったカーナビ(Garmin Nüvi 660)を
つけ、うちから車で一時間弱のところにある、Brie-Comte-Robert(ブリコントロベール)という
村まで試運転してみました・・・と言っても、出かけたのは今日ではなく、昨日の午後のこと。
今日は朝から、見事すぎるほどの曇天でした。

説明がフランス語なのでちょっと不安でしたが、簡潔だし、発音も聞き易くて、安心しました。
ロータリーや一方通行が多いので、いつもだとかなりストレスがたまるのですが、それが一気
に解消した感じ。道を間違えても、新しい道順を素早くはじき出してくれます。

今回、訪ねたブリコントロベールは、今でこそ瀟洒で鄙びた小村という趣ですが、チーズで有名
なブリ地方の中心地で、当時、公国の首都であったこの地は、堅固な防砦に囲まれた城下町
だったそう。

1136年、デブデブ王ルイ6世からこの地を譲り受けた息子のロベール2世(ルイ7世の弟)が、
城の礎を築いたのが始まりとか。

12世紀から14世紀にかけて建てられたブリコントロベール城城址、12世紀末から数世紀に
渡って建立された聖エチエンヌ教会(→教会編参照)、同じ頃建てられ、当時、巡礼者や貧者
の非難小屋・・・じゃなくて、避難小屋として使われていた建築物など、中世からルネッサンス
期にかけての貴重な遺跡を、今も見ることができます。

・・・とここまで見事なガイド調になってしまいました。
付け焼刃なので、後からどんどんボロが出てきそうですがご容赦を(汗)
最後につけ足し。この時期の城塞としては、イル・ド・フランス唯一のものだそうです。


↑ 全体像はこんな感じ。もっと上から撮れればよかったのだけど・・・


↑ 正門。昔は鉄格子みたいな扉があったのでしょうね。 


↑ お堀と塔の一部でしょうか


↑ 夏場と週末は、ボランティアによる修復作業も行われるよう


↑ 資料館の通路から塔の内部が見られます。


↑ 当時はこんな感じだったようですね。

禁煙令

2007-12-17 | Weblog

2007年12月16日(月)

離婚早々、サルコージー大統領に新しい彼女ができて、一緒にパリのディズニーランドにいるところ
をスクープされたというニュースを、今朝、ラジオで聞きました。今度のお相手は歌手だとか・・・。
フランスに生まれたことを感謝すべきでしょうね。もしアメリカだったら、前回の離婚、今回のスクープ
で、彼の大統領生命は完全に絶たれていたでしょうから・・・。ファーストレディーがいないと言う理由
だけでも、かの国では、かなりのダメージを受ける気がします。その点、フランス人は、内心、密かに
楽しみながらも、さりげなく聞き流してるところが大人ですね。某大統領の国葬に愛人を堂々と出席
させる国の国民は、やはり度量が違います。(茶化してるだけです。念のため)

そんなことはどうでもいいのですが、今、ちょっと楽しみなのは、フランスの飲食店が、あと二週間
ほどで、全店禁煙になるということ。喫茶店大好きタバコ大好きと言う人種が大部分を占める私の
友人たちが受けるであろうショックを考えるとちょっと同情しますが、雰囲気のいいカフェで一休み
したかったのに、もうもうと立ち上る煙のせいであきらめた経験のある私にとって、煙草の煙を気に
せず、好きなところに入れるというのは、やっぱりうれしいものです。

全店禁煙なんて・・・と鼻白む方が多いのは承知。飲食店に禁煙席を設けることが義務化された時、
もう少しまじめに取り組んでくれていたら、ここまで極端な法令は出なかったのでは、という気持ちも
無きにしも非ず。

義務なんだから本当はあるのが当たり前なのに、「禁煙席でお願いします」と言うと、しばらく沈黙
が続いた後、「善処します」(つまり、どの席も喫煙席化してる)という答えが返ってきたり、あまり人
が入らないような日は、禁煙席用のホールが閉鎖され、事実上、喫煙席だけになっていたり・・・。

せめて、入り口近くの席は禁煙席に充てるというような配慮が常にされていれば、喫煙者も禁煙者
も、もう少し穏やかに同席できたんじゃないでしょうか。禁煙者の私も、同伴者の大半が吸うような
場合、相手に合わせて喫煙席を選ぶことはあるわけだし・・・。

それなら、この法令が、すぐに功を奏すのかと言えば、これはまた別の問題。
数年前、同じ法令が実施されたスペインの様子が放映されましたが、インタビューに答えていた
店主は、「へん、そんなの聞いてられるかい?お客様の要求を拒否していたら、店なんかやって
いけねぇよ」的な態度だったので、フランスでも、まだまだ道は険しそうです。

お耳汚しですが・・・

2007-12-16 | Weblog

一番苦手なのは、子持ちの中年女性との会話・・・と言っても、年齢的には私と変わらないの
ですが・・・。とにかく現実どっぷり、家庭どっぷり。出る話題と言えば、子育て、買い物、夫の
愚痴くらいのもの。笑いも何もあったものじゃありません。クラクフでは、話が単調になりがちな
時、冗談を混ぜたり、話題を変えたりして、会話をリフレッシュしようという心遣いが見られたの
ですが、ここではそれすらなし。どうも勝手が違います。「君子危うきに近寄らず」と言う言葉は、
こういう時のためにあるんじゃないかと思うくらい。

例を挙げると:

1.その日の予定をひたすらしゃべり続ける女性

「今日は郵便局に行って、○○さんと○○さん(もちろん、私の知らない人)に手紙を出して、
その後、買い出しに行って、~と~を買って、それから、駅に行って、○○行きの切符を買って・・・、
あっ、親戚の子供にプレゼントも買わないと・・・」と言う具合に延々と続きます。
私、電子手帳じゃないんだけど・・・。

2.子供だけで頭が一杯の女性

子供の話だけなら問題ないのですが、それを他人にまで押し付ける人。
うちの近所にこのタイプが一人いて、道で会うと、○○の一つ覚えのように、「あなた、まだ子供
作らないの?作ればいいのに。子供っていいわよぉ。私、子供なしの生活なんて考えられない。
ぜったい作るべきよ。」別に、こっちだって、わざと作らないわけじゃないんですけどね。この人、
最初に会った時、「可愛いお子さんですね」って言ったら、「でっしょ~!」でも、子連れの女性を
見たら、普通、誰でも、このくらいのお愛想は言うのではないでしょうか。

3.やたら一緒に買い物に行きたがる人。

この手の人がまず切り出すのは決まって買い物の話題。初対面でこれをやられたときは、正直、
焦りました。「行きつけのお店はどこ?××スーパー?○○マーケットにすればいいのに。えっ、
行ったことないの?じゃあ、今度、一緒に行きましょうよ。広くて楽しいわよぉ。」買い物フレンドや
トイレットフレンドを作る趣味はないので、ジャパニーズスマイルでやんわり撃退しましたが、もう、
ウンザリ・・・。
これじゃあ、フランス語を勉強する意欲も失せますよね。

フランスの場合

2007-12-16 | Weblog

このテキスト、最初はただ、笑い転げながら読んでいたのですが、それからふと、フランスは、
フランスで、また違った会話の流儀があるのでは・・・と思い始めました。私が初めて住んだ
ヨーロッパの国がポーランドだったので、話の合間にジョークを挟むのがヨーロッパ流と思い
込んでいたのですが、どうもそう単純ではないようです。

クラクフでは、予想もしていない時にジョークがふってきたり、まじめな会話をしていたはずが、
気がつくと冗談にすり替わっている、なんてことがしょっちゅうでした。終いには、会話にオチ
を期待する(あるいは用意する)のが当然のようになってしまったくらい。

先の記事のミュラーさんも書いてましたが、かの国ではそれこそ、「掃除婦から大統領まで」、
誰もが、ところかまわずジョークを飛ばしあい、笑いあっていました。楽しみ、リラックスする
ための会話術とでもいうのでしょうか。ただ、このスタイル、ヨーロッパならどこでも通用する、
というわけじゃなさそうです。

あまりに笑いを期待しすぎると、フランスの場合、肩透かしを食らうことも多いですね。
これまで多くのフランス人にポーランド語を教えてきたE嬢も、「冗談を連発するフランス人って、
確かにあまりいないわね。ポーランド人が異常なのかもしれないけど・・・」と言っていました。
もちろん、私のフランス語のレベルにも問題はあるので、これから先、印象が変わる可能性は
大ですが・・・。

私自身の乏しい経験によると、諧謔精神に富んだ人は、年配の男性に多い気がします。
女性は総じて退屈。こっちで会った女性の大半が、大地にしっかり足をつけた既婚女性という
のもあると思いますが・・・。これが、独身女性や学生だと、また印象も違ってくるのでしょうね。

ドイツ人のユーモア

2007-12-16 | Weblog

2007年12月26日(日)

このところ、ポーランドネタに偏ってしまってすみません。
でも、金曜日に授業で読んだエッセイ+インタビュー記事があまりに可笑しかったので・・・。
筆者(主役)はポーランド在住のドイツ人、Steffen Möller。12年前に移住し、今では、俳優、
コメディアンとして活躍しているそう。今回、読んだテキストは、ポーランドとドイツにおける
ユーモアセンスの違い。

ポーランドの場合、それが公の場だろうが、会議の席だろうが、会話には常にナンセンスさ
がつきまとうのに対し、ドイツ人は、本音と冗談の間に一線を引きたがる。

「ドイツ人にもユーモアのセンスはあるけど、「これ、冗談だから」と前もって言っておかない
と、聞き手はまずパニックに陥るね」とのこと。これ自体、すでにジョークになってますね。

笑いを取ることで生活を立てているわけだから、この人の言うことを、すべて鵜呑みにする
わけにもいかないのですが・・・。

他にもこんなエピソードが・・・。

ある日のこと、ドイツのラジオ局から電話がかかってきて、ポーランドの政情についてコメント
してくれるよう、頼まれたそうです。ついつい、いつもの茶目っ気を出してしまい、皮肉と冗談
を織り交ぜながら面白おかしく語ったところ、相手は絶句し、「君は本気なのか?それとも、
単なる冗談なのかね?」と聞かれたそう。「本音とジョークが半々と言うところですかねぇ」と
答えると、「それは困る。どちらか一方にしてくれないか」と言われたとか・・・。

ドイツへ行ったら、前置きなしでジョークを言ってはいけないよ。大変な目にあうから・・・と
言うのが話の趣旨。こんなことでも、お国柄ってあるんですね。

禁断の木の実

2007-12-15 | Weblog

2007年12月15日(土)

クリスマスが近いせいで、近所のさびれたミニスーパーでさえ、いつもなら絶対に置かないような
お洒落なチョコレートが、棚一杯に並ぶようになりました。ナッツ好きの私も、ナッツチョコレートを
詰め合わせた細長い箱を、ついつい自分用に買ってしまったのですが、これが問題。一度、手を
出すとどうにも止まりません。

中身は、マカダミアンナッツが入ったホワイトチョコ、アーモンド入りのブラックチョコ、レーズンが
入ったミルクチョコとキャラメルが入ったクランチチョコの四種類。買ってからまだ三日しかたって
いないのに、箱の半分はすでに空っぽ・・・。一応、まだダイエット中なのに・・・。

いけないと思いつつも、冬はやっぱり、甘いものが恋しくなりますね。
通常なら、一日一杯も飲めば十分なコーヒーやココア、ミルクティー、チョコレートなど、ミルク系の
ものが異常に取りたくなる・・・。寒い分、体内に熱を溜めようと言うことなのでしょうが、厳冬にも
耐えられるほどのカロリーがある身には、単なる誘惑以外の何ものでもなかったりします。
この時期、「甘い」囁きを交わそうと、無駄な抵抗を試みる女性も多いのではないでしょうか。
「○○肥える」のは、どうも秋だけじゃないようです。

続 冬場の燃料

2007-12-14 | Weblog

私は下戸なので、キシェルで満足していましたが、お酒が飲める人だとまた違うのでしょうね。
日本同様、ヨーロッパにも温かくて口当たりのいいお酒がたくさんあるので・・・。

この手のアルコール飲料としては、オーストリアのグリューワインが有名ですが、ポーランドにも、
ショパンの歌曲に出てくる蜂蜜酒や、日本では邪道だと思われるかもしれませんが、慣れると
病みつきになるシロップ入りのホットビールなどがあります。温かいお酒はまわるのも早いので
要注意。フランスにもあるはずですが、私はワインだと悪酔いするので、まだ試していません。
それに、うちは二人ともお酒に弱いので、体を温める目的ならシードルで十分なんですよね。

学生時代、蜂蜜酒の一番弱いのを一杯飲んで立ち上がったら、突然ふらりと来て、慌ててタクシー
を呼んだことも・・・。ワインもそうですが、座っている間は何も感じないから困ります。

でも、スラブ圏で一番温まるものと言えば、もちろんウォッカ。
最近では、フランスのサルコージー大統領が、前日、ロシアのエリツィンからスラブ式の饗応を
受けたらしく、千鳥足で会議に出席、周りから失笑を買うという珍事もありました。大統領就任
後初のG8サミットでの話です。フランスではさすがに放映されませんでしたが、ベルギーでは
丸ごと放映されたとか。

半年以上前のことなので、すでに時期はずれですが、興味のある方はどうぞ。
フランス語ですが、言葉がわからなくても、十分、笑えます。

冬場の燃料

2007-12-14 | Weblog

2007年12月14日(金)

ようやく本格的な冬の寒さが来たようで、外に出ると凍てつくような冷気を感じます。
そのせいか、このところ、毛糸の帽子をかぶった女性をかなり見かけるようになりました。

コートを羽おり、駅までの道を急ぎ足で歩いていた時、昔、クラクフでよく食べたキシェルを、ふと
思い出しました。キシェルはポーランド版葛湯とでも名づけられそうなデザート。もちろん、葛粉は
使われておらず、実際は、ゼラチンの足りないジェリーみたいな感じです。ちゃんと固まっていない
ぷよぷよした流体を熱いうちに食べるのですが、見た目はスライムそのもの。
あっ、ちょっと例が古すぎましたね。

インスタントなので、出来合いの粉をカップに入れ、熱い湯を注ぎながらかき混ぜればできあがり。
お湯を注いだ時に立ちのぼる安っぽい合成甘味料の匂い・・・。日本ならせいぜい駄菓子、あるい
はゲテモノの部類に入ると思いますが、学生時代の懐かしい味です。

白い息をハアハアさせて帰宅すると、少し前に帰り、すぐまた外出したらしいルームメートが作った
キシェルが、私の机の上で湯気を立てていた・・・なんてことも。暖かい日はそれほどでもないのに、
寒い日だと喉に染み渡るところは、ホットカルピスと似てるかもしれません。

リベンジならず

2007-12-13 | Weblog

2007年12月13日(木)

ようやく念願のスキン変更ができました。
Gooブログの場合、情報が表示される場所に応じて、右、左、左右の三種類があり、右または左
と書いてあるものを選ぶと、その分、書く場所が広くなるよう。問題は選択肢のないスキンがある
ことで、その場合はたいてい、欄の両脇に情報表示が出るため、片側表示のスキンにあわせて
原稿を書いていた場合、行全体が入りきらず、途中で切れてしまうということになるようです。
このスキン、可愛いし、見やすいから、冬が終わっても使い続けようかな。


↑これでは、イルミを撮るのも至難の業・・・

昨夜は久しぶりに晴れたので、メイン通りのイルミを撮って名誉挽回しようと思ったのですが、
交通量の多さと電灯の光の強烈さを忘れていました(涙)シャンゼリゼのリベンジもまだ先の
ことになりそうなので、とりあえず、前回のクイズ(?)の答えを・・・。
5、6、9が蛍光灯。残りはオートでした。

今日はちょっとたて込んでいるので一言だけ。
梶井基次郎の「檸檬」に出てくる南京玉、ご存知の方、いらっしゃいますか。
舞台は京都なのですが、関西特有のものでしょうか。ネットで調べてみましたが、出てくるのは
南京玉すだれだけ。クラクフの友人がやっている翻訳講座でこの作品を取り上げることになった
のですが、この言葉だけがどうしてもわかりません。南京玉のかわりに南京豆と書かれている
ブログもあったようですが、これって同じもの?わかる方、いらっしゃいましたら、よろしくお願い
します。



天然の宝石

2007-12-12 | Weblog

幸い、今日、明日と予定されていたストは回避されたそうです。
加えて今朝は快晴。久しぶりの写真日和でした。
それだけでも万々歳なのに、その上、霜まで。
外に出てみると、キーンと冷えきった心地よい寒さ。
長雨が続いたお陰で、凍った雫もたくさん。
どの雫も、太陽の光を受け、キラキラと輝いていました。
装身具はあまり興味ないけど、こんな宝石ならほしいなあ・・・。
































フランス版へんなおじさん

2007-12-12 | Weblog

2007年12月12日(水)

昨日はフランス語の個人レッスンがあったので、オペラ座の近くにある先生のうちまで
行ったのですが、メトロを降りると、ホームには中年のおじさんがひとりいて、突然声を
かけてきました。郊外にいるとあまり人と話す機会もないし、授業までまだ間があった
ので、暇つぶしに、ほんの少しだけつきあったのですが・・・。以下はホームでの会話。

おじさん(以下O)「お前は日本人か」
私「そうですけど・・・」

O「どこに住んでいるんだ?」
私「フランスです」

O「そうじゃない。日本のことだ。」
私「○○ですけど、もうずいぶん前から住んでないので・・・」

O「じゃ、ずっとフランスにいるんだな」
私「まあ、そんなところです」

O「フランスで何やってる?」
私「何をしようか考えてる最中です」

O「じゃ、どうしてフランスにいるんだ?」
私「相棒がフランス人なので・・・」

O「知ってるか?最近、離婚する日本女性が多いんだぞ」
私「どこでもそうですよね。今は・・・」

O「俺が言ってるのはフランスにいる日本女性だ。離婚が多いんだ。本当だぞ」
私「そうなんですか。とりあえず、今のとこは大丈夫です。On verra・・・。
  そろそろ時間なので失礼します。」

O「忘れるんじゃないぞ。フランスは日本女性の離婚が多いんだ。まあ幸運を祈るよ・・・」

こう言って、おじさんは足早に去っていきました。
もしかして、日本人の奥さんに捨てられたなれの果て?
相手をする私も私ですが、朝っぱらから不吉な会話でした。

夜更けのコンサート

2007-12-11 | Weblog

2007年12月11日(火)

昨夜は、サン・ルイ島のアダム・ミツキェーヴィッチ図書館で、無料コンサートがあったので、
行ってきました。演奏者はチェリスト二人と、普段はワルシャワ歌劇団で歌っているダリウシュ・
パラドフスキと言う歌手。チェリスト二人はほとんどおまけみたいなものだったので省きますが、
歌手のダリウシュ氏の方は、フランス語でソプラニストと定義されるよう。男声でソプラノという
のもちぐはぐな響きですが、カウンターテナーと似たような意味なのでしょうか。



前半はヘンデル、グルック、モーツァルト、後半はショパン、シューベルト、カルウォーヴィッチ、
バッハ、を歌いましたが、よかったのは後半。バッハのマタイ受難曲のアリアは特にすばらし
かったです。歌い手でこれほど変わるんだなあとびっくりしたのは、カルウォーヴィッチの歌曲、
「もっと私に話して」。

と書いても、カルウォーヴォッチ自体、ご存じない方の方が多いでしょうね。かく言う私も、実は
よく知らないのですが・・・。ポーランド文学をかじったお陰で、作曲家より、歌詞を書いた詩人、
テトマイエルの方がずっと身近だったりします。



オタク的な話はおいといて・・・
結局、何が書きたかったかと言うと、実はこの曲、とある新進オペラ歌手がクラクフの日本センター
でコンサートをやった時、アンコールに歌った曲なんです。この曲自体、その時、初めて聴いたの
ですが、当時の印象は、なんてモノトーンな曲・・・でした。

場所が場所のせいか、この時のプログラムは、日本の俳句(仏語訳)に曲をつけた現代歌曲。
だから、カルウォーヴィッチも、ポーランドの聴衆へ向けたリップサービス程度だったんでしょうね。
とにかく、もう絶対聴かないぞ、と硬く決心するくらい退屈だったのですが、今回は違いました。
あまりに違いすぎて、別の曲かと思ったくらい。ネイティヴというせいもあるでしょうが、激しく、
情緒豊かで、心の奥を引っ掻き回され、心臓を外に掴み出されたような感じでした。



この手のミニコンサートのいいところは、コンサートが終わった後、気軽に演奏家と話せること。
まずはお礼を言って、その後、CDがあるかたずねてみようと思い、人の波が引いた頃を見計らって
歌手のところまで行ったのはいいのですが、ポーランド語で話しているはずなのに、いまいちしっくり
こない。おかしいなぁ・・・と思っていたら、案の定、途中からフランス語に変わってました。

ハッと我に帰り、「私、何言ってるんだろう」とポーランド語で言ったとたん、周りは大爆笑の渦。
CDは無事買えましたが、穴があったら入りたいとはこのことでしょう。
自覚症状がないのが、一番、困るんですよね。