Yokusia の問はず語り

写真担当: Olympus E-400 / Panasonic FZ5

フィルム装填

2010-01-30 | Weblog
本当は前の記事で、フィルム装填の顛末について書く予定だったのですが、話が思わぬ方向
へずれてしまったので、稿を変えて続けることにします。

帰宅後、意を決して、新しいフィルムをケースから取り出しました。カメラを裏蓋をガバっと開け、
フィルムの先を糸巻きみたいな場所(スプールって言うんですね)の隙間に差し込んだまでは
よかったのだけど、蓋を閉める前に二回ほど巻き上げて、それから徐に蓋を閉めて、たるみを
とるのに少しフィルムを巻き戻した・・・つもりが案の定、どれだけ巻いても、レバーでフィルム
を巻き上げた時、巻き戻し用のノブ(巻き戻しクランクと言うみたいですね)が回ってくれない。

回す方向を間違えたかとちょっとだけ逆方向に回してみたけど、もちろ改善せず。
感光済みのフィルムで練習した際、クランクをぐりぐり回したら、勢いあまって、全部巻き込んで
しまったという経緯があるので、今回は素直にネットの情報を調べたら、まず見つかったのが
「OM1nの使い方」というサイト。図解用の写真も豊富で、説明もとてもしっかりしているのだけど、
巻き戻す方向さえあやふやな私には高度すぎる(恥)。

そんな時にYoutubeで見つけたのが「フィルムの入れ方」というビデオ。
使用機種はニコンみたいだったけど、それほど違わないだろうと思って見てみたら、思った通り、
これがすごくわかりやすい。それで気がついたこと。巻き戻す時、クランクの爪みたいなところを
立てて回してる。考えたら、確かにお店のおじさんも、爪の部分を取っ手みたいにして回してた。
単に回しやすいからそうするのだと思って、私は爪なしのまま回していたのだけど、もしかして
あの爪にはストッパーみたいな役割もあったとか・・・

今更うだうだ考えても始まらないので、とにかくビデオでやっていたみたいに爪を掴んでぐりぐり
やってみると・・・成功!巻き上げクランクが反応しました。フィルムカメラ、写真を撮らなくても(?)
じゅうぶんスリリングです。

以上、フィルム装填初体験の感想でした。

ここからは余談ですが、今回、フィルムを購入したNegatif Plusでは、現像、デジタル化、CD焼付
込みで、36枚撮り一本につき9€弱でやってもらえます。なので、撮影後のフィルム処理もたぶん
ここに頼むことになると思いますが、昔ながらの方法でやってもらえるのなら、値は張るけど、
同時プリントもお願いしようと思い、お店の人に確認してみました。残念ながら、いったんデジタル
化してから、プリントするそうです。これも時代の流れなんでしょうね。

ところで、私のカメラについているフォーカシングスクリーンですが、どうもスプリットマイクロ式という
モデルのようで、ファインダーの真ん中にやや大き目の二重丸が書かれ、内側の丸の中央に横線
が一本、入っています。レンズや被写体を選ばない万能ファインダーという格付けのようですが、
ミニチュアみたいな小さい被写体を近距離から撮るような場合は、真ん中のサークルが邪魔をして、
かえって見辛くなる気がしました。私が不慣れなだけなのかな。

・・・ということで、後は太陽が顔を出してくれるのを待つのみです。

フィルム購入

2010-01-29 | Weblog
せっかく新しいカメラを買ったというのに、こっちは毎日曇天続き。
地方によっては、雪日が舞い戻ってきたところもあるようだけど、この辺りはせいぜい雨どまり。
雪と雨じゃぜんぜん気分が違います。

それでも気を取り直して、今日、ようやくフィルムを買ってきました。
最初は書籍と電化製品を扱うフランスの大型チェーン店、Fnacに行ったのですが、アマ用の
一番安いフィルムでさえ1本5€以上もする上、3~4本入りのパック売りばかり。

それで今度は、以前、写真をプリントしてもらったことのあるNegatif Plusという写真屋さんへ。
プロ用のフィルムでも単価が5€台からあり、Fnacに比べるとかなり良心的な値段でしたが、
今回は1本目ということもあり、一番安価なフジのSuperia 200を購入。単品で3.8€でした。
賞味期限・・・じゃなくて使用期限は今年の12月とか。何だか短すぎるように感じるのは気の
せいでしょうか。

元々ヨーロッパはフィルムが高いし、私が銀塩カメラを使っていた頃から、値段的には余り
変わっていない印象でしたが、選択肢はかなり減りましたね。

クラクフ滞在の一年目、学生寮で隣室に住んでいたカップルが写真好きで、カメラやフィルム
の話がよく話題に登ったのですが、彼らの一番のお勧めがアグファだったので、この時代は
アグファばかり使っていました。水面とか撮ると、すごく不思議な青が出るんですよね。

それで来店前、Negatif Plusのサイトで、アグファをおいているかどうか調べてみたのですが、
あったのはフジとコダックのみ。Fnacで見たのもこの二社だけだったし、これ以外のフィルム
会社って、今はもうなくなっちゃったのかなぁ。

昔話が続きますが、この頃のポーランドには旧ソ連製の怪しげなカメラがごろごろしていて、
隣人カップルが使っていたのも、ゼニットというロシア製のレンジファインダーでした。

当時は街の中心地にコダックのDPEショップがどかんとあって、とてもいい色で焼いてくれる
ので、私たち3人のお気に入りだったのですが、ここももう10年以上前から、Fnacのミニ版
みたいなお店に変わってしまいました。

せっかくなので、このまま思い出話を続けると、フランスに来てから、デジカメを購入するまで
の間、お世話になったパリのDPEショップでは、現像と同時プリントを頼むと、フィルムを一本、
いつもおまけにつけてくれました。ショーウィンドーの棚にはたくさんのフィルムがずら~っと
並んでいて、ネガならどれでも選び放題。今思うと、その分、他店より高目だった気もするけど、
フィルムが只で手に入るのはけっこううれしかったですね。

昔話に花が咲いて長くなりすぎてしまったので、次の記事に続けます。

夜目、遠目、傘のうち?

2010-01-25 | Weblog
まだフィルムが手に入っていないこともあって、ピントあわせの練習をしたり、空シャッター
を切ったりしている段階ですが、練習用使用済みフィルムの方は巻き上げすぎて、べろが
なくなってしまったので、ほとんど身につかないままお払い箱になりました。

そんなわけで、フィルム装填に関してはまだまだ不安だらけなので、一本目の装填は、
フィルムを購入する際、お店の人に頼むことになりそうです。

昨日は舞い上がりすぎていたこともあって、まったく気づかなかったのだけど、今朝よく
見たら、ファインダーのあちこちに小さな黒いしみが点在し、ファインダー中心部にある
丸いゾーンの上方にも、大きくて目立つしみが2つありました。雨天、室内だったせいで、
お店では見逃してしまったようです。フォーカシングスクリーンを交換すれば消えるのかも
しれないけど、今時、新品なんて、間違っても手に入らないだろうなぁ。

購入時、「保証期間中は無料で修理もきくんですか」と聞いたら、「在庫から代替機を渡す
場合がほとんどだね」という返事が返ってきたのだけど、それはそれで何だか寂しい。

一日触って愛着がわいてきたこともあって、しみもピント合わせにはまったく差し支えない
程度なのだし、他に問題がなければ、このままでもいいんじゃないかと思い始めました。

写りに関しては、とりあえず試用期間が6ヶ月あるので、楽しみながら慎重に確かめていく
つもり。ちなみに製造番号は、カメラが1235321、28mmが240852、50mmが759427でした。

MF機デビュー?

2010-01-23 | Weblog
何と今頃になってフィルムカメラを買ってしまいました。購入機種はオリンパスのOM1。
電気がなくても動く機械式のマニュアルカメラです。

これまでも欲しいと思うことはたびたびあったけど、今回あえて購入に踏み切った理由は、
ズバリ安かったから。とある中古カメラサイトで見つけたのですが、何と本体の値段が69€。

いくら安いとは言え、カメラだけでは写真は撮れないので、同じサイトでレンズも物色して
みたところ、まず目についたのが、49€の28mm2.8極上品と149€の50mmマクロ3.5良品
でした。

ズームレンズも何本かあったけど、すべてマニュアル操作のカメラでズームまでするのは
うざったいし、ピントあわせもマニュアルで、暗いレンズだとキツそうなので即却下。

マクロレンズにはかなり惹かれたけど、私の性格上、始めてすぐギブアップする可能性が
無きにしも非ずなので、入門セットには高価すぎると言う理由でコチラも却下。28mm2.8が
最終候補になりました。

とは言え値段が値段なので、良くてジャンクに毛が生えた程度だろうと、まったく期待して
いなかったのですが、お店に行ってみてびっくり。出された固体は新品と見紛う程きれいな
もので、カメラはファインダの染みひとつないし、レンズは後玉も前玉もピッカピカ、おまけに
6ヶ月の保証つきです。お店のおじさんの話では、「うちはチェーン店で、全商品に保証が
義務付けられているから、個人のお店より安心だよ」とのこと。

「これはMFカメラならではだね」とカメラの内部からレンズの絞りの形状の変化を見せて
くれたのだけど、開けても閉めても歪にならず、スムーズに動くことに感動しました。
プレビュー機能も、デジカメみたいなナンチャッテプレビューとは大違い。ボタンを押すと、
絞りが本当に設定値まで変化します。

これまでAF機ばかりで、MF機なぞ触ったことすらない私。
とりあえず初歩の初歩だけおじさんに教わったのですが、フィルムの装填、巻上げの時点
ですでにギブアップ状態。おじさんが練習用に出してくれた使用済みフィルムで装填と巻き
上げの練習をしたのですが、練習中にカメラを壊すのではないかと冷や冷や物でした。

この調子では、巻き上げミスや装填ミスでフィルムを数本、駄目にするのは目に見えている。
「このフィルムいただけませんか」と頼んではみたところ、「ガラクタ市で買えるよ」とすげなく
却下(泣)

それでも練習と積むうち、何とかコツもつかめて来たので、支払いを済まそうとレジに行くと、
「ちょっと待って。今チェックするから」と、おじさんは、レジのモニター上にある納品リストを
スクロールし始めました。それで、おじさんの脇で、何の気なしにモニターを見ていたのです
が、ある瞬間、「50mm1.8 29€」と言う文字が目の前を横切った気がしました。

サイトにはなかったし、第一この値段はありえないよなぁ・・・と半信半疑のまま、「50mm1.8
の在庫、あるんですか?」と思わず口走ってしまった私。「別の店舗のかもしれないねぇ。
一応、調べては見るけど」とおじさんは店の奥へ。

しばらくして戻ってくると、「あったあった。入荷したてで値段は29€。持っていく?」
「状態は?」と聞くと、「見てごらん。傷もクモリもないし、きれいなものだ。もちろん保証もつくよ。」

50mm1.8が手に入るだけでもラッキーなのに、おまけにこの値段。全部あわせても150€弱。
夢でも見ているような気分でした。「35mmがあれば完璧だったのにねぇ」とおじさんは少し
残念そうでしたが、今の私にはこの2本で十分。次はやっぱりマクロレンズかなぁ。

おまけにもうひとつサプライズ(?)が・・・
うちに帰って、巻き上げレバーを弄りながら、巻き上げの感触が重いなぁと不審に思って蓋を
開けると・・・練習用に使った古フィルムが入ったままでした。あのおじさん、フィルムを装填
したまま梱包してしまったよう。お陰で思う存分、練習できそうです。

そう言えばこのカメラ、スローシャッターの時、チリチリチリ・・・と不思議な音がするのですが、
これって仕様なのでしょうか。