Yokusia の問はず語り

写真担当: Olympus E-400 / Panasonic FZ5

カナリア諸島パルマ島日記 その5 口直し(?)

2009-01-25 | Weblog

意地汚い話が続いたので、この辺で少し口直し(笑)

今回の滞在は二週間でしたが、前半こそ天気に恵まれたものの、後半は雨続き。
そのせいで、さまざまな珍事やハプニングにも見舞われました。それにもかかわらず、雨天時でも
心楽しい気分でいられたのは、南国特有の色鮮やかな花々が、庭一杯に咲き乱れていたから。
雨上がりの庭は、花や植物の色を反映した色とりどりの雫の宝庫でした。



雫写真は、これまでも何度か挑戦してきましたが、うちの庭は、私がズボラな上、Fもこのところ
忙しくて、庭いじりどころではなかったので、単調で彩りに欠けるんですよね。

それにくらべると、ここはいかにも南国らしく、派手で見栄えのする花が多いので、単純な構図で
撮っても画になってしまうのがうれしいところ。



・・・というわけで、今回の写真はどれも、雨天日の翌朝、庭に出て撮ったもの。
小さくて手頃なレンタルハウスなのに、手を抜くことなく、しっかり手入れがされていることに、ただ
ただ感心。ある朝、起きて、庭に出たら、庭師の人が熱心に仕事をしていて、ちょっと感動したり。
私も今年は心を入れ替えて、庭仕事に精を出そうかな。ケムシやミミズ、ナメクジさえいなければ、
もう少し気分も変わるんだけど・・・


カナリア諸島パルマ島日記 その4 続 食い物の恨みは恐ろしい

2009-01-23 | Weblog

前回の続きです。

その2.大晦日の朝食。

山上にある大天文台のそばでお弁当を食べたのですが、人懐っこすぎる(単に意地汚いだけ?)
カラスが一羽いたので、Fがパンにほんの少しチョリゾ(香辛料を効かせたペーストタイプのソーセージ)
を塗って与えたのがまずかった・・・。チョリゾがよほど美味しかったらしく、Fがちょっと目を離したすき
に、今度は脇に置いてあった彼のサンドイッチを直撃。くちばしでチョリゾだけ器用にこそげ取ると、
パンには目もくれず退散。そのすばやかったこと。

ところが、食事の後、すぐそばの展望台から景色を見ようと、荷物を置いたまま、ほんの少しだけその
場を離れたとたん、カラスはすぐさま舞い戻り、サックの隙間からチョリゾの塊を引っ張り出しました。

これを見た人が、展望台の私たちに手を振って知らせてくれましたが、この時はすでに、「食事中」の
カラスに向けて何度かシャッターを切った後だったようで、残っていたチョリゾの半分は、すでに姿を
消していました。

その3.クリスマスの晩餐

これは私たちの勘違いなので、「恨み」と言うのはお門違いかもしれませんが・・・。
せっかくだからクリスマスらしいものをと思ったのですが、この島には、クリスマス特有の郷土料理も
特にないということなので、それなら何かスペイン風のものをということになりました。

それで思いついたのがパエリア。
とは言っても、25日はお店もレストランもすべて休みなので、前日に冷凍食品のパエリアを買って、
冷凍庫へ入れておきました。

そして25日の夜。
習ったことのないスペイン語を辞書を片手に二人で「解読」し、箱を開けると・・・

お米がない・・・(絶句)

野菜や魚介類が入っていないという事態なら想像していましたが、よりによってお米なしだなんて(涙)
現に、フランスのインスタントパエリアは、常にお米込みです。具ならまだしも、お米なしではどうにも
ならないので、この日は仕方なく、ありあわせのものでお腹をあやすことに。
何とも情けないクリスマスでした。

カナリア諸島パルマ島日記 その3 食い物の恨みは恐ろしい 

2009-01-22 | Weblog

たらたら過ごしているうちに間が開いてしまったので、そろそろ旅の記録に戻ります。
大事なことはすぐ忘れるくせに、食が絡むと意地でも忘れない典型的牡牛座の私。
そんな私にとって、今回、忘れられない出来事が三つありました。

その1.機内食。

今回、使用したのはスペインのイベリア航空。
パリからマドリッド乗換えでパルマ島へ向かったのですが、最初の飛行機の離陸時間は、なんと
朝7時前。遅くとも一時間前には空港についていないといけないので、朝ごはんを食べる余裕など
あるはずがなく、お腹を空かしたまま空港内の手続きを終えたのでした。そんな状態だったので、
頭に浮かぶのは食べ物のことばかり。たぶん朝食か簡単なスナックくらいは出るだろうと期待して
いたのですが、なんと

機内食はなし!

確かに、これまでも、チケットの値段や時間の関係で食事がでないことはあったし、これくらいなら
まだ許せるのですが、なんと機内では水一杯頼むのもすべて有料。それでなくても、最近、飲み物
が持ち込み禁止になって、不自由な思いをしているというのに。

無料サービスの機内食と違い、時間に関係なく注文できるので、機内では常に食欲をそそる香りが
ただよっている・・・ほとんど拷問です。

選べるメニューはと言えば、サンドイッチにチョコレートバーとコーヒーがついた簡単なものがいくつか
あるのみ。それで10ユーロ前後するのだから、もう泣きっ面に蜂としか言いようがありません。

幸い、機上時間が短く、食事なしでもなんとか我慢できましたが、今回のようなクリスマス休暇では、
小さな子供連れの家族も多く、子供がねだるので仕方なくという親もかなりいたようです。

降りる前、Fがスチュワーデスに聞いてみたところ、法が変わって、機内での飲食料無料サービスが
廃止になったとのこと。それでてっきり、国際法絡みの変更だと思ったのだけど、その後、とあるブログ
を見たら、おいしそうな機内食の写真がずら~。どうやら、変更はイベリア航空規定内の話で、全航空
会社で機内食廃止になったわけではないようです。よかった・・・

マドリッドの空港に着くや否や、私たちがレストランへ直行したことは言うまでもありません。

(長くなったので次回に続きます)

わが愛機(E-400)

2009-01-14 | Weblog

旅行の写真を現像していたら、ふぉーすさんの「わが愛機」に使えそうな写真が見つかったので、
大変、遅ればせながら、参加させていただくことにしました。本来の主役は、バックミラーに映る
天文台だったはずなのですが・・・。

その愛機も今日から「入院」中。
今回は、ファインダーの染み取り、はがれてきたゴムの部分の接着、AFの反応が鈍くなってきた
広角ズームの点検もお願いすることになりました。2月5日に「退院」予定ですが、掃除だけ頼んだ
前回でさえ、まるまる一ヶ月かかったので、今回も気長に待つことになりそうです。

メンテナンスの受付をしてくれた女の子が、隣にいた同僚と「このカメラ、かわいいよねぇ」と話して
いるのを聞いた時はちょっとうれしかったですね。

カナリア諸島パルマ島日記 その2 青とかげの生息地

2009-01-08 | Weblog

バカンスが一段落したところで、今度は冬の大バーゲンの季節がやってまいりました。
以前にも書いたかもしれませんが、この国ではバカンス同様、バーゲンも「法的義務」なので、どの
店も同じ日(今年は1/7)から同じ期間(5週間)続きます。

いつも波に乗り遅れて、ろくなものをゲットできない私たちですが、去年、手持ちの靴すべてを履き
つぶしてしまったので、重い腰を上げ、今回は初日に行ってきました。

私は36(日本の23)、Fは40(日本の25.5)とふたりして小足なので、バーゲンでは、気に入る気に
入らない以前に、自分のサイズすら見つからないことがほとんど。それでもどうにか、それぞれ足に
見合った靴が見つかり、とりあえずは一件落着。とは言っても、内訳は女性用が2足、子供用が1足
ですが・・・(笑)

ハイキングシューズなので、男物でも女物でもデザイン的にはそう変わりないのですが、店員さん
には、デカ足の娘と育ち盛りの息子がいると思われたかも。男物にも40はあったのですが、サイズ
は同じでも大きさが微妙に違うようで、結局、サイズ違いの靴をペアで買うことになりました。
子供靴はもちろん私用。

無駄口が過ぎたので、この辺で閑話休題(汗)
本題の旅日記を続けます。




先日は極楽鳥花とカナリアについて書きましたが、今日はこの島のアイドル、青トカゲ君のこと。
ガイドブックによると、この島にのみ生息する種らしいのですが、この島にいるトカゲすべてが青いわけ
ではなく、例えば、私たちが借りていた家のそばでよく見かけたのは、これまでこのブログにも何度か
登場した茶色いカナヘビ君ばかりでした。



青トカゲ君に会えたのは、滞在3日目、カルデラを見るため、1970年代に噴火した火山帯を歩いた時
のこと。ハイキングコースからほんの少し離れた場所でお弁当を食べたのですが、この時、様子伺い
に来たのが青トカゲ君でした。



この時カメラについていたのは広角ズームでしたが、とにかく大慌てでカメラを向けると、身の危険を
感じたのか、あっという間に退散。意気消沈しつつ、仕方なく食べる方に専念していたところ、近くの
岩から再び小さい頭がのぞきました。それでも、前回、失敗したので、すぐカメラを向けることはせず、
しばらく様子を見ていたのですが、向こうも警戒心を解いたようで、私たちの周囲をちょこちょこと駆け
回り始めました。



そこで、先方が姿を消している間、望遠ズームにつけ換えておいたカメラを向けてみたところ、逃げる
どころか、今度はプロのモデル顔負けのポーズをとり始めます。性別不明ですが、なかなか色気が
ありましたよ。



・・・とここまで書いたところで、またまた蛇足です(汗)

今日は付録につられ、これまで読んだことのない雑誌を買ってきてしまいました。
ルービンシュタインが演奏するショパンのCDが4枚、10ユーロ弱で手に入るとなれば、長年のショパン
マニア+ルービンシュタインファンの私が見逃すわけがありません。

これまたツボをつかんだ収録曲のタイトルを眺めながらふと思い出したのですが、今年はショパン没後
160周年、来年は生誕200周年なんですね。来年のショパンコンクール、ものすごく盛り上がりそうな
予感がします。

天然の粉砂糖

2009-01-06 | Weblog

旅の記事を続けるつもりでしたが、急遽変更

・・・と言うのも、昨日から今朝にかけて、この地方には珍しく粉雪が降ったからです。
今冬はこの国にしてはかなりの厳冬ですが、それでも、これまでは、ぼた雪こそ何度か降ったものの、
粉雪が降ることは滅多になく、たとえ降っても、せいぜいその日のうちに消えてしまうことがほとんど。
ところが昨日は、朝から晩までひっきりなしに降り続き、辺りは一面の銀世界へと変貌したのでした。

日本同様、フランスも昨日は初出勤の日。
降雪量の少ない地方特有の交通障害、事故、渋滞など問題も続出で、素直に喜ぶべき状況でない
ことくらい百も承知していますが、それでもいつもの出不精はどこへやら、幼子のようにいそいそと、
雪の降り積もる庭へ直行。足跡をつけるのがもったいないくらい白くふくふくと柔らかい雪を踏みしめ、
足元で鳴るキュッキュッという音を堪能しました。残念だったのは結晶が見られなかったこと。
気温が高すぎるのでしょうね。


以下、昨日のお昼過ぎに撮ったもの










今日の午後に撮ったもの


カナリア諸島パルマ島日記 その1 パラダイスの鳥

2009-01-04 | Weblog
写真の整理がなかなか進みません。
16Gともなると、現像だけでもかなりの時間が食われますね。
メモリ増設したら、パソコンの動作も少しは早くなるかなぁ。


とりあえず旅の思い出を順不同でつらつらと・・・

この島に着いて間もなく、海辺で偶然出会ったフランス人に聞かれました。
「パラダイスの鳥はもう見たかい?僕はあれが好きでねぇ。」

パラダイスの鳥・・・この島にはそんな鳥がいるのか、どんな鳥なんだろう・・・と想像を巡らせて
この時は終わったのですが、数日後、正体が判明しました。パラダイスの鳥、鳥ではなく、花の
名前だったんです。勘の良い方ならもうおわかりでしょう。

パラダイス=極楽
鳥=鳥

        

日本語で言う極楽鳥花です。
こうやって見ると、確かにオレンジ色の冠をかぶった鳥のように見えますね。

でも、私にとってこの島のパラダイスの鳥は、文字通り天上の声を響かせるカナリアでした。
この島は野生のカナリアの宝庫。アーモンドの木の上の黄色い群れを初めて見た時は、さすがに
感動しましたね。ちょっと近づいただけでも逃げてしまうので、大した写真は撮れませんでしたが。


↑こんな感じです。

この島の人々は、毎朝、ニワトリの声(こちらは夜中でも鳴いている)ではなく、カナリアの美声で目を
覚ますんですね。

帰宅報告

2009-01-02 | Weblog

今日の零時すぎ、無事、帰宅しました。
現在、旅行中に撮った写真を整理中です。
新年早々、ネットの調子が悪いので、旅の様子はまた後ほど。