Yokusia の問はず語り

写真担当: Olympus E-400 / Panasonic FZ5

お耳汚しですが・・・

2007-12-16 | Weblog

一番苦手なのは、子持ちの中年女性との会話・・・と言っても、年齢的には私と変わらないの
ですが・・・。とにかく現実どっぷり、家庭どっぷり。出る話題と言えば、子育て、買い物、夫の
愚痴くらいのもの。笑いも何もあったものじゃありません。クラクフでは、話が単調になりがちな
時、冗談を混ぜたり、話題を変えたりして、会話をリフレッシュしようという心遣いが見られたの
ですが、ここではそれすらなし。どうも勝手が違います。「君子危うきに近寄らず」と言う言葉は、
こういう時のためにあるんじゃないかと思うくらい。

例を挙げると:

1.その日の予定をひたすらしゃべり続ける女性

「今日は郵便局に行って、○○さんと○○さん(もちろん、私の知らない人)に手紙を出して、
その後、買い出しに行って、~と~を買って、それから、駅に行って、○○行きの切符を買って・・・、
あっ、親戚の子供にプレゼントも買わないと・・・」と言う具合に延々と続きます。
私、電子手帳じゃないんだけど・・・。

2.子供だけで頭が一杯の女性

子供の話だけなら問題ないのですが、それを他人にまで押し付ける人。
うちの近所にこのタイプが一人いて、道で会うと、○○の一つ覚えのように、「あなた、まだ子供
作らないの?作ればいいのに。子供っていいわよぉ。私、子供なしの生活なんて考えられない。
ぜったい作るべきよ。」別に、こっちだって、わざと作らないわけじゃないんですけどね。この人、
最初に会った時、「可愛いお子さんですね」って言ったら、「でっしょ~!」でも、子連れの女性を
見たら、普通、誰でも、このくらいのお愛想は言うのではないでしょうか。

3.やたら一緒に買い物に行きたがる人。

この手の人がまず切り出すのは決まって買い物の話題。初対面でこれをやられたときは、正直、
焦りました。「行きつけのお店はどこ?××スーパー?○○マーケットにすればいいのに。えっ、
行ったことないの?じゃあ、今度、一緒に行きましょうよ。広くて楽しいわよぉ。」買い物フレンドや
トイレットフレンドを作る趣味はないので、ジャパニーズスマイルでやんわり撃退しましたが、もう、
ウンザリ・・・。
これじゃあ、フランス語を勉強する意欲も失せますよね。

フランスの場合

2007-12-16 | Weblog

このテキスト、最初はただ、笑い転げながら読んでいたのですが、それからふと、フランスは、
フランスで、また違った会話の流儀があるのでは・・・と思い始めました。私が初めて住んだ
ヨーロッパの国がポーランドだったので、話の合間にジョークを挟むのがヨーロッパ流と思い
込んでいたのですが、どうもそう単純ではないようです。

クラクフでは、予想もしていない時にジョークがふってきたり、まじめな会話をしていたはずが、
気がつくと冗談にすり替わっている、なんてことがしょっちゅうでした。終いには、会話にオチ
を期待する(あるいは用意する)のが当然のようになってしまったくらい。

先の記事のミュラーさんも書いてましたが、かの国ではそれこそ、「掃除婦から大統領まで」、
誰もが、ところかまわずジョークを飛ばしあい、笑いあっていました。楽しみ、リラックスする
ための会話術とでもいうのでしょうか。ただ、このスタイル、ヨーロッパならどこでも通用する、
というわけじゃなさそうです。

あまりに笑いを期待しすぎると、フランスの場合、肩透かしを食らうことも多いですね。
これまで多くのフランス人にポーランド語を教えてきたE嬢も、「冗談を連発するフランス人って、
確かにあまりいないわね。ポーランド人が異常なのかもしれないけど・・・」と言っていました。
もちろん、私のフランス語のレベルにも問題はあるので、これから先、印象が変わる可能性は
大ですが・・・。

私自身の乏しい経験によると、諧謔精神に富んだ人は、年配の男性に多い気がします。
女性は総じて退屈。こっちで会った女性の大半が、大地にしっかり足をつけた既婚女性という
のもあると思いますが・・・。これが、独身女性や学生だと、また印象も違ってくるのでしょうね。

ドイツ人のユーモア

2007-12-16 | Weblog

2007年12月26日(日)

このところ、ポーランドネタに偏ってしまってすみません。
でも、金曜日に授業で読んだエッセイ+インタビュー記事があまりに可笑しかったので・・・。
筆者(主役)はポーランド在住のドイツ人、Steffen Möller。12年前に移住し、今では、俳優、
コメディアンとして活躍しているそう。今回、読んだテキストは、ポーランドとドイツにおける
ユーモアセンスの違い。

ポーランドの場合、それが公の場だろうが、会議の席だろうが、会話には常にナンセンスさ
がつきまとうのに対し、ドイツ人は、本音と冗談の間に一線を引きたがる。

「ドイツ人にもユーモアのセンスはあるけど、「これ、冗談だから」と前もって言っておかない
と、聞き手はまずパニックに陥るね」とのこと。これ自体、すでにジョークになってますね。

笑いを取ることで生活を立てているわけだから、この人の言うことを、すべて鵜呑みにする
わけにもいかないのですが・・・。

他にもこんなエピソードが・・・。

ある日のこと、ドイツのラジオ局から電話がかかってきて、ポーランドの政情についてコメント
してくれるよう、頼まれたそうです。ついつい、いつもの茶目っ気を出してしまい、皮肉と冗談
を織り交ぜながら面白おかしく語ったところ、相手は絶句し、「君は本気なのか?それとも、
単なる冗談なのかね?」と聞かれたそう。「本音とジョークが半々と言うところですかねぇ」と
答えると、「それは困る。どちらか一方にしてくれないか」と言われたとか・・・。

ドイツへ行ったら、前置きなしでジョークを言ってはいけないよ。大変な目にあうから・・・と
言うのが話の趣旨。こんなことでも、お国柄ってあるんですね。