会の後はお待ち兼ねの立食パーティー。
酢キャベツ、ソーセージ、キノコなどを一緒くたにし、三日以上ぐつぐつ煮込む伝統料理、
「ビゴス」で相棒を釣り、ふたりで行ったのですが、ビゴス以上に強敵だったのがデザート
で、なんと手作りケーキが3種類。それでも私は1切れづつ、つまり3切れでやめておいた
のに、あっちはその2倍の6切れをぺろりと平らげて平気な顔。
「食い意地で来たなんて恥ずかしいから、せめて、ポーランド文化に親しむためと言って
欲しい」と抗議していたくせにこの食欲。これに加え、よく冷えたワインが飲み放題。
下戸同様の私たちは遠慮したのですが、問題はその夜のこと。
熱帯夜ではないはずなのに、顔がほてり、まるで飲んだ後のよう。そこでふと思い出した
のが、パーティーで出たカスタードクリームのケーキ。もし、あの中に、ポーランド名産の
「スピリトゥス」(アルコール93%のウォッカ)が仕込まれていたとしたら・・・。
と言うのも、学生時代、寮のルームメートが作ってくれた生クリーム入りのウエハース
サンドをどんどん食べたら、その後、ひどい睡魔に襲われた経験を思い出したから。
朦朧としながら、「何だか眠い」と訴えたら、「ヨーコって本当にお酒に弱いねえ。ほんの
少し混ぜただけなのに」とあきれたような返事。「少しってどのくらい?」と聞くと「お猪口
1杯分くらいかな。大したことないよ。」Spiritus は消毒用にも使われる純粋アルコール。
酔うのは当たり前です。
と言うわけで、単なる妄想かもしれませんが、夫婦共々、同じ症状だったので、可能性
は無きにしも非ず。
最近では、ロシアのプーティン大統領と飲み明かし、翌日のG8会議に千鳥足で出席して
失笑を買ったSarkozy新大統領の例もあることだし、スラブ人主催のパーティーにはくれぐれ
もご注意を(笑)