2016年3月21日
鹿児島空港 滑走路で小型機動けず
21日午後、鹿児島空港で5人が乗った小型機が着陸した際、滑走路で、機体が前に大きく傾いた状態のまま動けなくなりました。
今のところけが人はいないということですが、この影響で鹿児島空港は滑走路が閉鎖されています。
国土交通省鹿児島空港事務所によりますと、21日午後1時20分ごろ、5人が乗った小型機が着陸した際に滑走路で動けなくなったということです。
今のところけが人はいないということです。
映像からは、小型機が前に大きく傾いた状態で機体の前の部分が地面に接しているのが確認できます。
機体から火や煙が出ている様子はありません。
鹿児島空港はこのトラブルの直後から滑走路の閉鎖が続いています。
国土交通省や警察がトラブルが起きた際の状況などを詳しく調べています。
滑走路は運用再開
鹿児島空港は着陸した小型機が滑走路で動けなくなっていたため午後1時20分ごろから滑走路が閉鎖されていましたが、機体を動かす作業が終わり、午後5時40分滑走路の運用が再開されました。
運輸安全委員会が調査官派遣へ
鹿児島空港で、小型プロペラ機が、着陸の際、滑走路上で動けなくなったトラブルで、国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない重大なトラブルだとして、調査官2人を現地に派遣し、原因を調べることを決めました。
NHK
鹿児島空港で小型機が前脚損傷 立ち往生で60便欠航
21日午後1時20分ごろ、鹿児島空港(鹿児島県霧島市)の滑走路で、着陸した小型機(シーラスSR22)が前脚を損傷し、前のめりの状態で動けなくなった。
国土交通省鹿児島空港事務所によると、乗っていた5人にけがはないという。
国交省は、深刻な事故につながりかねない「重大インシデント」と判断。運輸安全委員会は22日に航空事故調査官を派遣する。
空港事務所によると、個人所有のプロペラ機で、最大定員は5人。
長崎空港を午後0時45分ごろ離陸して30分あまり飛行。鹿児島空港に着陸した際、滑走路上で立ち往生した。前脚が折れ、プロペラも壊れた。
滑走路は直後から約4時間半閉鎖され、同空港発着の約60便が欠航。
3連休の最終日とあって、空港カウンターは予約をキャンセルしたり取り直したりする人たちでごった返した。
航空各社の職員は、運航の見通しや新幹線への乗り換えなどの説明に追われた。
息子夫婦と鹿児島県指宿市から奈良県宇陀(うだ)市に帰る予定だった訪問看護職の女性(72)は、大阪・伊丹行きの便の欠航を受け「22日は仕事の予定が入っている。新幹線もいっぱいと言うし」と困惑していた。
朝日新聞