タロー8の脳腫瘍闘病記改め 健康長寿の窓口

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

プロテインブームに思う

2024-03-30 18:46:33 | うんちく・小ネタ

健康長寿の本題に戻ります。

 タンパク質を積極的に摂リましょうと、プロテインブームが続いています。

富士経済の調査レポートによると、プロテインブームは2015年に始まったようで、背景には、筋トレブーム、フレイル対策があります。

 プロテイン(protein)は、日本語でタンパク質のことです。タンパク質は、私たちの身体の主要な構成要素で、いくつかのアミノ酸がつながって創られています。

 身体の構成要素にはタンパク質の他に脂質や糖質などもありますが、身体の大部分の62.6%を占める水分を除けば、タンパク質(16.4%)、脂質(15.3%)、無機質(5.7%)、糖質(1%以下)で、タンパク質が最も多く、筋肉、骨、関節、髪の毛、血管、血液成分、臓器等や酵素(消化酵素など)やホルモンの他にも免疫細胞や抗体といった外敵から身を守ってくれるもの全てを構成しています(タンパク質、糖質、脂質を三大栄養素と言います)。ちなみに、ウイルスもタンパク質が構成成分で、タンパク質だから免疫が働きます。(その話は別の機会に)

 タンパク質を構成するアミノ酸は20種類あり、体内で作られなくて食事で摂る必要があるアミノ酸を必須アミノ酸が重要で、中でもプロテインブームで注目されているのがBCAAと言われているバリン、ロイシン、イソロイシンという筋肉の主要な構成アミノ酸です。

  ちなみに必須アミノ酸は「風呂場の椅子独り占め」と覚えておくと、お店で食材を買うときに、パッケージに書かれた、商品に含まれているアミノ酸をチェックするのに役立つでしょう。

以上のようにタンパク質は身体の構成成分としての側面がありますが、その他に、エネルギー源としての側面があり、糖質(55%)、脂質(25%)に続く15%がエネルギーと使われています。

 エネルギーで使われる糖質、脂質が使われて不足してくるとタンパク質が使われます。糖質も脂質も適切に摂らないと筋肉のタンパク質が使われて痩せ細ってしまい、免疫細胞も減ってウイルス感染しやすくなったりします。なので、タンパク質を摂ることも大切ですが、糖質、脂質もバランス良く摂取することが大事なのです。

 最近、歳を取ったら「メタボ予防」を気にしない食事へギヤチェンジした方が良い、と言われるようになったのは、筋肉や免疫に目を向けた食事で元気な身体を維持して長生きしましょうということなのです。

 特に筋肉維持のためにタンパク質を中心とした食事をということでプロテインブームなのですが、過剰に摂取すれば、脂肪や尿素に作りかえる「肝臓」や「腎臓」に負担がかかるおそれもあるので注意が必要です。

 ところで、紅麹(事件?)で注目されている機能性「LDL(悪玉)コレステロールを下げる」、以前にも投稿したようにコレステロールは細胞膜を構成したり、ホルモンや胆汁酸、ビタミンDなどの原料であって、LDLはコレステロールを必要としている細胞へ運搬する大事な役割を持っているのです。脂質はこの運搬にも関わっているので、やっぱり、脂質は悪者と言わずにバランス良い食事をしましょう。



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