気になるけど嫌われたくない

昨日は、長女（高２）はデ－トだったらしい。

「出掛けてくる」
「ふ～ん、何処行くの？」
「ん？ちょっと。」

ちょっと？

この「ちょっと」が出たときは、十中八九デ－トである。
と拙者は踏んでいる。

そういう時に限り、何事も根掘り葉掘り聞かなければ気が済まない奥方が、
「あっそ」
などと、気が抜けた頃を申すのにも裏がありそうである。

しかしここで、「ねぇねぇ誰？誰？」など問いかけは厳禁。
余計なことを申して、嫌われては困るのである。

誠の心は、んもう背後霊のようにピタリと付き添い、
不届きものの馬の骨どもを、ばったばったと切り倒したい気持ちであるが、


「ん～いってらっしゃ～い。気をつけてねぇ～」

満面の笑顔（ちょっと引きつってるかも）で送り出す拙者なのであった。