「何とかGO」流行っておるようだ。
かなりいい年したおっさんが、バスの中で夢中になっておるのは、
全く興味が無い拙者にとって滑稽である。
まあ、それぞれの趣味の問題なので、とやかく言う訳ではないが、
人に迷惑を掛けては、お天道様が許しても拙者が許さん。
亥の刻。帰りのバスの中であった。
となりに後から座った、でっぷりした御仁(おっさん)は、
拙者の横に座るなり、大股を開き、その何とかGOを始めおった。
おっさんなので、画面タッチが大振りで、二の腕から振動がつたわる・・・しかも熱い。
更に大股開きで拙者の股との温度が急上昇・・・・ここも熱い。
きわめて内股で座っていた拙者は
「んん・・・我慢にも限界がある。この名刀正宗の錆にしてくれよう」

刀を抜き掛けたのであった。
「いや、待て。
このバスに乗ってるってことは、もしや近隣大名?
こんなつまらん事でのいざこざは、得策ではない」
GOおっさんよ。
運が良かったな。通常ならば今頃真っ二つだ。
案の定、その御仁は同じバス停の同じマンションであった。
「短気は損気」
しかし・・・・何で拙者が悟りを開かなければならないのか・・・・・・