斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

JR東海のキハ47系

2015年01月18日 20時08分29秒 | 鉄道
 JR東海では高山本線と紀勢本線を中心にキハ40系列が多数活躍していますが、そのうち
 キハ47系
 は5両とキハ40系列の中で少数派です。キハ47系はJR東日本新潟地区、JR西日本、JR九州ではポピュラー的な存在ですが、JR東海では意外と少数派です。JR東海に継承したのはトイレ付の基本番台が2両、トイレなしの1000番台が3両です。しかし、全車が1997年から1999年にかけて機関を換装し、5000番台と6000番台に改番されました。



 こちらは
 キハ47系5000番台
 です。トイレ付きの基本番台を改番したものです。5001と5002の2両がいます。2両とも撮影できました・・・。



 こちらは
 キハ47系6000番台
 です。トイレなしの1000番台を改番したものです。6001~6003の3両がいます。写真は上から6002、6001です。


 キハ47-5001の
 車内
 です。機関換装を行い、改番したにもかかわらずワンマン化を免れ、車内は意外と原形を留めています。冷房化やシートカバーが付いたぐらいでしょうか・・・。キハ47系はセミクロスシートで、扉周辺はロングシートで、それ以外はボックスシートが並んでいます。



 ボックスシート
 です。中央部には左右5組ずつ並んでいます。これが原形ですが、左右5組を守っているのは意外と多く、JR西日本の一部以外は左右5組ずつになっています。新製時には灰皿があったのですが、全面禁煙に伴って撤去されています。それ以外は原形を留めています。



 こちらは車端部です。上がトイレ付きの5001、下がトイレなしの6002のものです。トイレの有無に違いがあるものの、ロングシート12名分(左右6名分)とボックスシート左右1組ずつ(トイレ付きは左側のみ)が基本です。6002については車内のアコモデーション改善が行われているようで、化粧板が変わっています。



 こちらは5001の運転台後部です。ロングシートが左右5名分配置されています。キハ47系は多くの車両がワンマン化改造を行っているのですが、運賃受領の効率化や客の流れをよくするためにロングシートを全て撤去し、中央部分に運賃箱を設けるケースが多く、原形を留めている車両が少ないのが現状です。因みにJR西日本ではワンマン機器を撤去した車両がいますが、座席の復旧は行われず、広い立ちスペースになっているのが現状です。あと、乗務員室後部の窓は扉のみ付いていますが、これが原形です。ワンマン化改造車は扉そのものを撤去し、代わりに運転席後ろに小窓を取り付けるケースが基本のようです。


 こちらは6002の運転台後部です。化粧板が変わっている点と消火器がある以外は5001と同じです。

 JR東海のキハ47系は5両のみと少数派ですが、岐阜口では割と見かけました。機器換装が行われたたものの、車内はほぼ原形を留めているため、車内の観察にはもってこいな車両です。しかし、5両とも美濃太田に配置され、高山本線で活躍しているため、キハ25系投入に伴う動向が気になるところです。
 以上です。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お早目に (おとすけ)
2015-01-18 23:36:30
こんばんは、JR東海のキハ47とはまたレアな車両ですね

2扉車という事もあり太多線や名鉄と競合する美濃太田~岐阜間のラッシュ時をメインに運行している車両です。12月のキハ25形導入でひょっとして?と思いましたが廃車されず走っています。

しかし、太多線では3月の改正でキハ11形含め撤退する事がJRから公表されており、高山線もほとんどがキハ25形等に置き換えられるので本当に今の姿が見られるのは僅かの期間ですね。

3月1日に武豊線が電化されるのでひょっとしたら2月一杯でで見納めになるかも知れません。

一応JR東海の公表だと、4月以降もキハ40系列・キハ11形の高山線運用が少し残りますが、東海交通事業のキハ11形が在籍している関係で先に40系列の廃車が有力だと思ってます。

太多線はマナカ・TOICAでの大回りが認められているので早めに乗り鉄したいものです。しかし、相変わらず東海さんはお仕事が早いですね(-_-;)
返信する
キハ48で"足りている"からでしょうか (Masaya)
2015-01-19 22:52:01
JR東海所属のキハ40系、いよいよ"風雲急"ですよね。
どのような流れで置き換えが進むのか――そこは、見ものですよね。

しかし、JR東海は、"大きいようで、小さい会社"と感じるところがあります。
それを一番感じるのが、非電化路線を走る気動車のエンジンが、カミンズ製に統一されている――と言う事で、今回紹介されているキハ47型とて例外ではありませんからね。

しかし、JR東海のキハ47形が少数派の理由――それは、福知山線の電化に切っ掛けがあります。
元々は、名古屋鉄道管理局(=JR東海)管内ではキハ48形が主流であり、キハ47形は、配置そのものが無かったのです。

福知山線の電化で多くの気動車が転属となり、その一部が名古屋に流れて来た――そこから、始まっているためです。

転属当初は"車掌常務"なので特に不都合は無かったんでしょう。
その上、走る路線も、武豊線がメインだったから、尚更でしょうし。

でも、ワンマン化が進み、キハ75系が投入されるに及んで、いよいよ"少数系列の悲哀"をかこつことになる訳で。
それで無くても、キハ48形は充分ある為でしょう、ワンマン化の改造すらされなかったのは、そんな経緯があるんでしょうね。

でも、武豊線が電化され、キハ25系も投入される――とすれば、真っ先に廃車となるのがキハ47形では?――と、見ています。

ともあれ、「今がチャンス」でしょうね。

長くなりましたが、それでは、またです。
返信する
Unknown (斬剣次郎)
2015-01-20 01:28:55
 おとすけ様
 コメントありがとうございます。

 キハ47系はある意味レアな車両ですが、どうやら岐阜~美濃太田間がメインのようで、割と来ていたという感じでした。そのため、岐阜に1時間ほどいただけでほとんどの車両を撮影することができました・・・。しかし、これらもキハ25系によって置き換えられることが決まっているので、あと少しという感じですね・・・。
 にしても、キハ11系まで置き換えるとは予想外でした・・・。
返信する
Unknown (斬剣次郎)
2015-01-20 01:33:16
 Masaya様
 コメントありがとうございます。

 キハ47系は元々山陰本線メインだったものが国鉄末期の広域転属で5両が名古屋にやってきたという感じですね・・・。両開き2扉というのは比較的混雑する武豊線が妥当ということで、武豊線に入り、キハ75系の投入により、高山本線に流れ着いたという感じですね・・・。
 でも、非ワンマンのキハ47系は数が少なく、しかもほぼ原形を留めているので、ある意味貴重な車両だと思っています(エンジンそのものは換装されてしまいましたが・・・)。
 先のキハ25系第一陣の投入によってキハ48系が廃車になった事もあり、次回投入で真っ先にキハ47系に・・・というわけでもなさそうな気がしますが・・・。
返信する
廃車の理由 (おとすけ)
2015-01-20 23:13:41
キハ11形の廃車の理由ですが、現在キハ40系列を廃車にするとJR東海の在来線で唯一の鋼鉄車になり、塗装設備の有無やメンテ等に不便だからだそうです。


ただ、三重県で活躍中のキハ11形300番台は残る予定です。また、美濃太田のキハ11形は現在比較的乗り降りの多い地域での活躍の為単行での運用はありません。その為キハ25系での置換えもスムーズにいくと思いますが伊勢のキハ11形は紀勢線や参宮線でも単独運用が有るので、どう変化するか楽しみです。

また、面倒なのは美濃太田にいる東海交通事業の200番台ですね。処遇が気になります。
返信する
Unknown (斬剣次郎)
2015-01-21 01:07:06
 おとすけ様
 コメントありがとうございます。

 なるほど、鋼鉄車を全廃させようということですね・・・。しかも、高山本線と太多線は2両編成以上なので、2両編成のキハ25系でも不具合無いですね・・・。よく考えてみると、名鉄瀬戸線と同じ理屈ですね・・・。
 確かに200番台の処遇気になりますね。
返信する

コメントを投稿