斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

313系1100番台J編成登場 & 117系の一部ロングシート化改造車

2010年12月07日 21時57分38秒 | 鉄道
 JR東海では在来車の老朽取り換えのために
 313系
 の増備が行われています。そんな中で大垣車両区に1100番台が投入されました。1100番台といえば中央本線名古屋口向けとして転換クロスシートを基本としながら車端部をロングシートとしたタイプです。そんな車両が初めて東海道本線に投入されたわけです。


 大垣に投入された1100番台は
 J編成
 と名付けられました。大垣にロングシート付きの313系が配置されるのは今回が初めてとなります。J編成は117系の置き換え用として投入されたもので、311系と共通で普通列車をメインに投入されています。東海道本線の普通列車に直接新車が入るのは211系5000番台以来約20年ぶりとなります。そのおかげで東海道本線の普通列車のメイン車両が211系、311系、313系基本番台、313系1100番台と車種が豊かになりました(ほぼ313系で統一されている快速系列とは対照的ですね)。


 今回の313系増備車の投入により、117系が徐々に置き換えられています。国鉄時代に快速列車として運行開始してから約30年。いよいよ潮時が来たような感じです。
 そんな117系ですが、JR東海の独自改造として
 一部ロングシート化改造車
 が存在しています。これは先頭車に対して、ドアから車端側をクロスシートからロングシートに変更し、吊手を設けている事がポイントです(ドア間はオールクロスシートのまま)。これは1992年に行われたもので、S3編成とS10編成の両先頭車の4両が該当します。
 JR西日本でもロングシート化改造の300番台がいますが、これはドア間のクロスシートを一部撤去しており、JR東海とは考えが異なっています。


 これはドアから乗務員室に向かって撮影したものです。原型では向かい合わせ座席が設置されているものをすべて取り払ってロングシートが取り付けられています。写真は下り方先頭車のクハ116形なので優先座席になっています。


 こちらはクハ116形の車端部を見たものです。クハ116形なので便所が設置されています。便所の出入口と向かい合う部分に対してはクロスシートのまま残し、他の部分をロングシート化しています。これは国鉄型車両などで見られるレイアウトなんですね。


 これはクハ117形の車端部を見たものです。原型ではクロスシートが左右合わせて6脚あるものを全て撤去し、5人掛けのロングシートを取り付けている事がわかります。ドア側にスペースが設けられているのは混雑時の立ちスペースを確保するためなんでしょうね。JR西日本の300番台はドアギリギリまでロングシートを設置しているのと対照的ですね。
 117系に設置されたロングシートはみんなバケットシートになっていますが、これはバケットシートがJR東海の標準であるためです。

 よく考えてみると、313系J編成と117系の一部ロングシート化改造車とは扉数が異なるものの、基本的なレイアウトの考え方がほぼ同じである事がわかります。こんな偶然が重なるのも面白いですね!しかし、117系のロングシート化改造車は2編成しかいないので、なかなか簡単には会えないですね。


 P.S. JR東日本が常磐線特急用としてE657系を投入すると発表。651系が置き換えられる時代が来たんか・・・。早っ。

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