斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

晩年の雷鳥を彩った特徴的な中間車

2011年04月28日 22時58分54秒 | 鉄道
 2011年3月改正で特急「雷鳥」がサンダーバードに置き換えられて消滅しましたが、その時に充当していた485系には特徴的な
 中間車
 が組み込まれていました。今回はその中間車にスポットを当ててみましょう。


 これは
 サハ481-503
 です。サハ481形500番台の1両となります。これは「スーパー雷鳥」の10両貫通編成化によってサロ481形から改造されたものです。グリーン車から普通車に格下げされていますが、窓割はそのままなのでシートピットと窓間隔が不一致になっています。更に乗務員室もそのままで残っています。


 これは
 サハ481-601
 です。サハ481形600番台の1両となります。これは「スーパー雷鳥」から「しらさぎ」への転用時にモハ484形から電装解除したものです。パンタグラフを撤去したものの、種車の冷房装置がそのまま使われたため、特徴のある外観になっています。パンタグラフ跡は綺麗になっているので、パッと見た目では113系のモハ112形に似ているような感じです。4両が登場しています。
 尚、サハ481形には他にモハ485形を電送解除した700番台と750番台がいます。


 これは
 モハ485-506
 です。モハ485形500番台の1両となります。これは「スーパー雷鳥」から「しらさぎ」への転用時にサロ481形2000番台からCPを転用して出来たものです。つまり、種車のモハ485形にCPを取り付けたという事になります。ただ、500番台では「スーパー雷鳥」時代にトイレなどを撤去しており、CPはその水タンク跡に取り付けています。なので、外観上はごく普通なモハ485形の姿をしています。6両が登場しています。


 これは
 モハ484-81
 です。改造車でないのですが、1972年以前のポンネット世代の車両で、キノコ型クーラーがポイントになります。京都総合運転所からポンネットが全廃になった後もモハ484形とモハ485形のみ残り、5号車と6号車に組み込まれています。特にモハ484形の冷房ははセパレート式で、車内外ともに特徴のある姿をしています。特急「雷鳥」の廃止により、キノコ型クーラーの車両が定期運用から離脱してしまいました。

 「雷鳥」の晩年は特徴のある車両が集まっていたわけですが、全て「雷鳥」への転用時に改造したものではなく、「スーパー雷鳥」及び「しらさぎ」時代に改造したものです。でも、こんなにバラエティに富んだのは485系が時代に翻弄されたということになりますね・・・。

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2 コメント

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段差に注意 (若人)
2011-04-29 00:39:29
自分もライチョウに乗ったことがありますが、その時の指定席車両がもともと喫煙車だったようで、喫煙のパネルの上に禁煙シールが貼ってありました。あと、もとから禁煙の車両とは違って、座席が1段高くなっていて、乗車時にその段差につまずいて転んだことがあります。
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Unknown (斬剣次郎)
2011-04-29 23:37:21
 若人様
 コメントありがとうございます。

 特急列車は禁煙化が徐々に進んでいるので、元喫煙車の名残りが所々見られますね。座席が一段高いというのはグレードアップ車だからですね。それだけに立派ですね。
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