3日目は島根県大田市の三瓶山を縦走しました。
国立公園三瓶山は、火山の噴火でできた山で、環状に山が連なっています。その高さは860メートルから1150メートルまで5つの山で構成されていて、すり鉢型の中心部の底には池(室の内池)があります。
これらの環状に連なった山々を縦走すれば、またもとの地点に戻れます。
東の原駐車場からは、スキーリフトも運行されていて、大平山まで簡単に行けますが、私は登山道を歩きました。大平山まで30分ほどです。
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ここが出発地点です。右の高い山が「女三瓶957m」、左の低いほうが「大平山854メートル」です。この斜面はスキー場で「ゲレンデを歩くな」とあちこちに立て札があり、ご丁寧に「電気柵」まで設置してありました。登山客をまるで猪あつかいですねえ。感じ悪い歓迎です。
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登山道です。「熊に注意」とありましたが、熊をはぐくむ山とはとても思えないけどなあ。まるで里山なのに。
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登山道を登り、リフト終点付近から駐車場を見下ろしたところです。ここがスキー場らしいです。リフトは止まったままでした。
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更に女三瓶へ上ります。石畳のきれいな道ですが、きれいな石畳はここだけでした。全体に歩きやすい道でしたが中にはとんでもない悪路もありました。
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女三瓶(めさんべ)山頂近くから、大平山山頂を見下ろせます。
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女三瓶(めさんべ)山頂です(957m)。山頂には展望台のほかに、テレビやラジオの中継基地がありました。
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女三瓶山頂から男三瓶(おさんべ)を見たところです。前を行く登山者が豆粒のように見えます。見た目は簡単な明るい尾根路のようですが、実際は森もあり、険しい岩場もありました。
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女三瓶から対岸を見たところです。左の孫三瓶(907m)、右の子三瓶(961m)、更に左下に 底の池(室の内池)が見えています。
予定では子三瓶右の峠から池まで下り、お弁当を食べたあと、また峠まで引き返す計画です。
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男三瓶直下のガレ場。とても危険な場所でしたが、鎖もロープも何もなく「勝手に登れや」という投げやりな管理状態で、とても国立公園とは思えない貧弱な状態でした。
島根県の担当者や、大田市の担当者はもっと他地域の山を見て回ればいいのに。
これでは「どんどん観光に来てください」という態度ではありませんねえ。大山にでも登ってみれば管理のよさがすぐ分かるのになあ。
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男三瓶の山頂です。ここにあった唯一の避難小屋は「床が腐って落ちたけん入ったらいかんよ」と立ち入り禁止のロープがはってあり、ここでもなげやり、無管理状態でした。まさに行政の怠慢の標本。
展望台では、何組かの中年夫婦がお弁当を食べていました。
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男三瓶から見下ろす、右は子三瓶、左は孫三瓶です。
この男三瓶からの下りが、すごいガレ場で、危険でしたが、鎖もロープも何もなくとても危険でした。
世界遺産、大峯奥駆道では危険箇所には鎖やロープはもとより、木や鉄の階段とか梯子が設置され、安全に歩けるのに。
山慣れていない中年の夫婦が 引きつった顔でそろりそろりと下りていました。「こんな状態を知っていれば来るのではなかった」と憤慨していました。
島根県の担当者に聞かせたかったなあ。
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男三瓶からの下り道で垣間見た池です。もう少し下ったところに池への分岐があります。
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池への道を下ると、あちこちで山桜が満開で、鶯も鳴いていて、とてもきれいで気持ちのよい道でした。
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すり鉢の底に着くと、栗とクヌギの森で周りの環状の山々に囲まれて、とても楽しく歩けます。
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池に着きました。正面は女三瓶です。
なんとこの池には大きな鯉が沢山泳いでいました。しかも鯉は池のおたまじゃくしをパクパク食べていました。
たまたまお弁当を食べていた女性の話では、その方のお父さん(現在90歳)が若い頃から池には鯉がいたとおっしゃっていました。
誰かが放流しないと、こんな山の中の池には鯉はいないのに。生態系が崩れるのになあ。
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お弁当を食べて、もと来た道を引き返しました。正面の子三瓶の右の峠に戻ります。
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子三瓶の山頂に着きました。振り返ると男三瓶がすぐそこに見えます。
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子三瓶から孫三瓶へ向かいます。
中央に見える十字路が「風越え」の峠で、ここからも池へ降りれます。
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孫三瓶山頂です。(907m) だいぶ日が西に傾いてきました。
右が男三瓶、左が子三瓶です。
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孫三瓶を出発して約20分。 ついに出発点の大平山に戻ってきました。
背景は男三瓶です。
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9時45分に駐車場から歩き出して、午後4時15分に戻ってきました。
6時間半かかりましたが、駐車場から環状の山まで、往復1時間、山の上からすり鉢の底の池まで往復1時間、お弁当に30分。
環状の山の縦走は正味4時間でした。
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三瓶山に咲いていた花
ミヤマキケマン 黄色い花です
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春リンドウ
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猩猩袴 しょうじょうばかま
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雉筵キジムシロ(?)。あちこちに群生していました。今調べています。
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ヤマルリソウの小さな花があちこちに群生していました。
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