四国に来て、いよいよ三つ目の山が 「剣山(つるぎさん)1955m」です。
深田久弥の「日本百名山」なるリストアップに、四国では「石鎚山」とこの「剣山」の二つが選ばれているそうです。
昨日の台風のような「石鎚山」と打って変わって 今日は快晴の「剣山」です。
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剣山麓の「剣神社」です。ここで安全を祈願してから登ります。
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神社境内には 宮尾登美子先生の碑が立っていて
「さわやかな 月光の花は 凛として 気高い」 宮尾登美子
と書いてあります。この山に 初夏に咲く黄色い花「黄蓮華升麻(きれんげしょうま)」は、彼女の小説「天涯の花」で有名になり、シーズンには観光バスがどっと押し寄せると教えていただきました。
(途中から一緒に歩くようになった、地元の親切な女性に、剣山の周辺を案内してもらい、いろいろと説明してくださいました。)
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リフトの下をくぐる 登り道です。
リフトは片道千円で所要約15分、歩けば無料で 約50分です。
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リフトの終点「西島駅」です。既に標高1750メートルです。
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振り返ると、つい先ほど登ってきた「丸笹山1712m」がすぐそこに見えます。
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暫く登ると山頂小屋が見えてきました。
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山名になった「大剣岩」と大剣神社です。
ここの宮司さんは とても上品な方で、毎日登ってこられるそうです。「よく晴れた日には 石鎚山がみえるのですがねえ」
と残念そうにおっしゃいました。
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ご神体の「大剣岩」です。この岩のすぐ下から、名水「御神水(おしきみず)」が湧いています。
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名水の 御神水(おしきみず) を私も飲ませて頂きました。
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更に登ると、剣山山頂の「本宮」があります。
この本宮の両隣には山小屋があり 泊まれます。
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山頂付近は「平家の馬場」と呼ばれる平原です。ウッドデッキが設置してありちょうど大山山頂付近のような感じです。
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三角点の向こうに見えるのが「次郎笈(じろうきゅう)1.920m」です。
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次郎笈へは往復2時間程度ですが、次回の楽しみにとっておくことにしました。
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山頂デッキでお弁当を広げる人たち。
ほとんどの人が、リフト駅からここまで来て、ここで引き返すようです。私はこの後、一の森へ行きましたが、ほんの数人にしか 登山者と出会いませんでした。
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正面の一の森へ向かう道です。一度下ってからまた 登り返します。
奥駆を歩いているような、錯覚を覚えました。
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一の森山頂です。標高1879メートル。正面が剣山です。
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一の森三角点は少し離れた小高い場所にあります。右の剣山と左の次郎笈が正面に見え、かの深田久弥もこの景色を礼賛したとか。
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途中から知り合った、地元の女性がいろいろと案内してくださいました。
この水場は、穴吹川最源流だそうです。一面に「クレソン」が生えていて二人でムシャムシャ食べました。
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眼下に穴吹川と穴吹の集落が見えます。
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ここらへんは、「お花畑」と呼ばれる場所で 例の「黄蓮華升麻」を鹿から保護すべく、金網フェンスが設置してありました。
黄蓮華升麻は、梅雨が明けてから咲くそうです。そのころにぜひもう一度いらっしゃいといわれました。
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お花畑のすぐ下が、「行場」と呼ばれる山岳修行場になっていて、あちこちに祠がありました。ここらあたりも、その女性に案内して 説明していただきました。
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岩の上の祠です。その他、鎖場とか、胎内潜りとかいろいろと行場があるそうです。
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「刀掛けの松」というポイントです。ここでその女性と別れて私は下山しました。
山頂から一の森を経由して、お花畑、行場を見て約1時間半ですが、あれだけ山頂に大勢の人がいたにもかかわらず、ほとんどの人がこのコースを見ずにそのままリフトで下山するそうです。 もったいないなあ。
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下山は快調に歩き、あっという間に駐車場に着きました。
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「見の越し」から1時間半近くかかって、徳島道「美馬」インターへ出て、明石海峡大橋を経由して、河内長野市の自宅での夕食に、間に合いました。
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