アウトドア日記(その他の山歩き日記)

山歩きなどのアウトドアの記録です。

黄蓮華升麻咲く阿波剣山を歩く その1 2013年8月10日

2013-08-11 22:22:12 | 山歩きと山野草

黄蓮華升麻(きれんげしょうま)が咲いていると聞いて、四国は阿波の剣山へ

出かけた。知り合いの方が 一週間前に出かけられたのだが、まだ蕾

だったらしい。登山リフトの会社に問い合わせたら「今が見頃ですよ」と

聞いたので 大阪から早速出かけた。

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見の越の剣神社(つるぎじんじゃ)、標高約1400m。

大阪府河内長野市の自宅を御前6時に出て、午後0時半到着。走行距離

約330キロメートル。

お盆休み初日なのを忘れていて、大渋滞に巻き込まれ6時間半掛かった。

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剣山の「黄蓮華升麻(きれんげしょうま)」は作家宮尾登美子氏の

「天涯の花」で有名になり、花の時期には 全国からツアー客が集まる。

  「さわやかな 月光の花は 凛として気高い」  宮尾登美子

と記念碑が神社境内に建っている。

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登山リフトは 標高1400mから1750mまで15分で一気に運んでくれる。

下に見えている道路は走ってきた国道439号線。

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リフトを降りて、花の群生地の「行場」と言われる場所に向かう。

山岳修験者の行場らしい。

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ニッコウキスゲが咲く道を歩く。

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山道に何か人だかりが。

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修験者ではなく、巡礼者かお遍路さん達がお経を唱えながら岩場を

登っているところだった。お断りしてその横を通してもらう。

ここは行場なのだ。

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お遍路さんたちは この岩の割れ目の中の鎖を登っていたのだ。

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黄蓮華升麻の説明文。見学者が多いので、ループの順回路を

一方通行に指定してある。

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順回路に入ってすぐの群生地。かなり大規模だ。

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かなり広範囲に咲いているが、周りを皆ネットで囲ってある。

鹿が食い荒らすらしく、花の個体数が年々減少しているらしい。

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開いた花と蕾とが混在している。

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順回路の途中には、小規模な群生しかない。

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順回路の最後には、最大規模の群生があり、見事だ。

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しかもすぐ手が届くところに沢山咲いている。

この花の状態が 開ききった状態らしい。

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これが 花が一番開いた状態のようだ。開ききった後は右のように

花全体が、ぽとりと落ちてガクが残るようだ。

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花はほとんど下向きに開くので中を覗くのは困難だ。

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まれに横向きに開く花がある。

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自生の花は、四国のこの辺りしかないらしいので、あとは植物園でしか

見られないとのことであった。

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行場入り口の分岐点まで引き返すと、たくさんの人が上から降りてきた。

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山頂へ向かって歩く。みんなリフトに乗ってきたので軽装だ。

前を行く老夫婦にすぐに追いついて、話をすると

「こんな山道を歩いたのは初めてだ」と、ゼイゼイ息を荒げていた。

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途中出合った奴。コイツが黄蓮華升麻をむしゃむしゃ食べるのだ。

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頂上ヒュッテが見えてきた。突然雲が流れてきた。

あたりは一面の熊笹だ。

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山頂へはリフト終点の標高1750mの「西島駅」から約1キロの山道を

登ると、標高1950メートルの山頂だ。ゆっくり歩いて約30分の道のり。

もちろん標高1400mの剣神社からの登山道もあり、それを登ってくる

人も多い。

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その2 「剣山山頂と、そこで見たその他の山野草」へ続く。

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黄蓮華升麻咲く阿波剣山を歩く その2 2013年8月10日

2013-08-11 22:16:26 | 山歩き

黄蓮華升麻(きれんげしょうま)咲く剣山を歩く

その2

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剣山本宮に到着。山の上は涼しい。ここらあたりで標高1930mくらいか。

神社に参拝した後 この横の階段で山頂へ。

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本宮脇の階段を上ると 本宮の「御神体岩」に出る。

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山頂付近は広い笹原だ。「平家が馬場」と呼ばれる広場で

平家の武者が平家の再興を願いここで馬術の練習に励んだとか。

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ここが三角点山頂で、標高1955m。

リフトを降りた後の道が整備されていて小さな子供や家族連れでも来れる。

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西の方に高い山が見える。伊予の石鎚山か。

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尾根続きの次郎笈(じろうきゅう)だ。標高1930m。

太郎笈と呼ばれる「剣山」に対して呼ばれる山名で往復1時間程度だ。

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尾根道をたくさんの人が歩いているのが見える。視界がよく楽しそうだ。

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黒い雲が流れてきて突然雷が鳴り出したので、すぐに下山する。

大剣岩に到着。この岩の下が大剣(おおつるぎ)神社だ。

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大剣神社で御神体の「大剣岩」に参拝する。

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下山道の森の中を歩く。植林が無いので気持ちがいい。

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もう色づいている葉が落ちていた。

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テント場に来れば、もうリフトの西島駅は近い。

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この日山頂付近で見た その他の花

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銀梅草(ぎんばいそう) ユキノシタ科紫陽花目の植物。

紫陽花の仲間なので花も葉も紫陽花に似ている。

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岩弟切(いわおとぎり)

秘密にしていた薬草の名前を 他人に漏らしたので兄が弟を切り殺した

という支那の話からとった オトギリ草の高地タイプだ。

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九蓋草(くがいそう)  山道のあちこちで咲き乱れていた。

鳥取大山の弥山山頂植物案内看板では「南国九蓋草」と書いてあった。

葉が何段にも付くからこの名が付いたそうだ。九段草とも言うらしい。

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山塔花(やまとうばな) 塔花の高山タイプ。

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沢白菊(さわしろぎく)

沢など湿地に生えるらしいが 山頂の笹の中に生えていた。

咲き始めは白だが、次第にピンクになるという。花びらの先が

少しピンクがかっている。

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深山谷蕎麦(みやまたにそば)

谷蕎麦より更に高地に育つ。葉の付け根から3~5ミリの小さな花が

咲くので、離れてみると葉にゴミが付いているように見える。

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雄宝香(おたからこう)

キク科の植物で、宝香とは防虫剤の材料の竜脳香のことで匂いが

似ているらしい。また同じような花で雌宝香と区別する為雄宝香と付いた。

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深山鳥兜(みやまとりかぶと)

山鳥兜の高山タイプだが、区別は難しいらしいので生息地域で区別

しているらしい。この花は標高1900m付近に咲いていた。

根はもちろん猛毒だ。

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四国風露(しこくふうろ)

今が盛りで、山道のいたるところに咲き乱れていた。

「風露(ふうろ)」 なんという風流な名前だろう。低山の里山の花には

下種な名前の奴が多い。しかし高山植物には下品な奴らは登らないので

優雅な名前が多いのかもしれない。

「ちなみに知性も教養も感じられない下種な名前とは犬の陰嚢(ふぐりー犬の〇んタマ)、継子の尻拭い(茎に棘がたくさんあり継子のお尻拭きにこれを使えばさぞ痛くて泣き喚くだろう)、屁糞蔓(へくそかずらー屁と糞を混ぜたような臭い匂いがするらしい)、姥百合(うばゆりー花「見頃」が終わる頃に葉「歯」も落ちるーと女性に大変失礼な名付けだ)などなど」

この風露は地域により少しずつ形と名前が異なる。北海道では「十勝風露」、

「千島風露」、甲斐では「甲斐風露」、「郡内風露」、「高嶺郡内風露」また

白山では「白山風露」。西日本では「四国風露」と呼ばれることが多い

ようである。

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蕎麦菜(そばな)

釣鐘人参とよく似ている。釣鐘人参と違うところは 単体で咲き、花の先が

広がる。これに対し釣鐘人参は輪生し 花の先端も同じ太さだ。

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深山秋のキリンソウ

秋の麒麟草の高山タイプで背が低い。山頂の笹の間に生えていた。

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鷺草(さぎそう) 白鷺が羽根を広げた形をしている。

これは自生の花ではなく、標高1400mの登山リフト見の越駅前のうどん屋

の御主人が植えたもの。きれいに咲いていた。

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蓮華升麻(れんげしょうま)  これはほとんど花の終わりの状態で

これもうどん屋の御主人が植えたもの。キンポウゲ科の植物。

黄蓮華升麻は この花の黄色バージョンの名前だが、黄蓮華升麻は

ユキノシタ科の植物で、似ていない。

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※御参考まで

登山リフト営業時間と料金 http://www.shikoku.gr.jp/index.php?cID=15689

剣山頂上ヒュッテ  http://tsurugisan-hutte.com/

見の越の公共のお宿 ラフォーレつるぎさん http://www.laforet-t.com/index.html

以前私が泊まった時は1泊2食付7500円で 安くてきれいな宿でした。

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山歩きのトップページはこちらです。 http://yochanh.sakura.ne.jp/yamatabi/index.html

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ウエブのトップページへはここから戻れます。 http://yochanh.sakura.ne.jp/

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コメント (4)
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