黄蓮華升麻(きれんげしょうま)が咲いていると聞いて、四国は阿波の剣山へ
出かけた。知り合いの方が 一週間前に出かけられたのだが、まだ蕾
だったらしい。登山リフトの会社に問い合わせたら「今が見頃ですよ」と
聞いたので 大阪から早速出かけた。
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見の越の剣神社(つるぎじんじゃ)、標高約1400m。
大阪府河内長野市の自宅を御前6時に出て、午後0時半到着。走行距離
約330キロメートル。
お盆休み初日なのを忘れていて、大渋滞に巻き込まれ6時間半掛かった。
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剣山の「黄蓮華升麻(きれんげしょうま)」は作家宮尾登美子氏の
「天涯の花」で有名になり、花の時期には 全国からツアー客が集まる。
「さわやかな 月光の花は 凛として気高い」 宮尾登美子
と記念碑が神社境内に建っている。
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登山リフトは 標高1400mから1750mまで15分で一気に運んでくれる。
下に見えている道路は走ってきた国道439号線。
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リフトを降りて、花の群生地の「行場」と言われる場所に向かう。
山岳修験者の行場らしい。
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ニッコウキスゲが咲く道を歩く。
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山道に何か人だかりが。
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修験者ではなく、巡礼者かお遍路さん達がお経を唱えながら岩場を
登っているところだった。お断りしてその横を通してもらう。
ここは行場なのだ。
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お遍路さんたちは この岩の割れ目の中の鎖を登っていたのだ。
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黄蓮華升麻の説明文。見学者が多いので、ループの順回路を
一方通行に指定してある。
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順回路に入ってすぐの群生地。かなり大規模だ。
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かなり広範囲に咲いているが、周りを皆ネットで囲ってある。
鹿が食い荒らすらしく、花の個体数が年々減少しているらしい。
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開いた花と蕾とが混在している。
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順回路の途中には、小規模な群生しかない。
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順回路の最後には、最大規模の群生があり、見事だ。
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しかもすぐ手が届くところに沢山咲いている。
この花の状態が 開ききった状態らしい。
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これが 花が一番開いた状態のようだ。開ききった後は右のように
花全体が、ぽとりと落ちてガクが残るようだ。
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花はほとんど下向きに開くので中を覗くのは困難だ。
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まれに横向きに開く花がある。
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自生の花は、四国のこの辺りしかないらしいので、あとは植物園でしか
見られないとのことであった。
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行場入り口の分岐点まで引き返すと、たくさんの人が上から降りてきた。
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山頂へ向かって歩く。みんなリフトに乗ってきたので軽装だ。
前を行く老夫婦にすぐに追いついて、話をすると
「こんな山道を歩いたのは初めてだ」と、ゼイゼイ息を荒げていた。
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途中出合った奴。コイツが黄蓮華升麻をむしゃむしゃ食べるのだ。
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頂上ヒュッテが見えてきた。突然雲が流れてきた。
あたりは一面の熊笹だ。
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山頂へはリフト終点の標高1750mの「西島駅」から約1キロの山道を
登ると、標高1950メートルの山頂だ。ゆっくり歩いて約30分の道のり。
もちろん標高1400mの剣神社からの登山道もあり、それを登ってくる
人も多い。
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