アウトドア日記(その他の山歩き日記)

山歩きなどのアウトドアの記録です。

残雪の伯母子岳を中止隣の夏虫山(1348.5m)へ 2014年2月25日

2015-02-27 00:02:11 | 冬の山歩き

世界遺産熊野参詣道の「伯母子峠(おばことうげ)」から登る伯母子岳

(1344m)は、新雪が深すぎて頂上直下で引き返した(2013年12月23日)。

今回再度挑戦したが、雪崩で道をふさがれて、やむなく引き返し、近くの

夏虫山(1348.5m)へ登った。

前回と違い今回は、新しく買い換えた「スノーシュー」のお陰で深い雪の中

でも、快適に長距離を歩くことが出来た。

あとで分かったのだが、こちらのほうが標高が高いことが分かった。

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0

赤いラインが今回歩いたコースですべて往復歩いた。

※地図は「世界遺産熊野参詣道小辺路広域実行委員会」のパンフレットによる。

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15

高野山から奈良県野迫川村大股へ向かう。高野竜神スカイラインは、つるつるのアイスバーン状態だ。

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20 

大股集落に到着。登山の支度をしているとやけに寒い。

気温を見るとなんとマイナス5度だ。8時15分スタート。

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3 

大股集落の中を通る「世界遺産小辺路」を歩くといきなりスリップして転んだ。

よく見ると、中央の雪の無い部分はなんとピカピカに凍っていた。

あわてて白い雪の上を歩く。

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450 

九十九折の道をゆっくり登る。積雪は20センチから30センチくらいだ。

先程集落の中でお会いしてお話した「おばあ」は昨日萱小屋の掃除に行ってきたそうだ。小屋までも小屋から先へも大量に雪が降った後は、誰も歩いていなかったと言っていた。

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52 

1時間ほど歩いて小屋に到着。

「ばあちゃん」の足跡は 小さくて、内股で、しかもファッションモデルのように足跡が一直線なので、足跡を全く踏めずに苦笑い。

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660

小屋で熱いお茶を飲んで小休止。とても寒い。

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73 

小辺路は直進だが、誰も歩いていない。先程のおばあが、小屋の方 左へ歩いた以外は足跡は無い。

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82 

スノーシュー装着。以前使っていたスノーシューは横滑り防止機能が無かったが、今回のは、ちゃんと着いている。

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962 

小屋を過ぎると雪は一気に深くなる。小屋は標高960メートルだが、ここら辺は1000メートルを超えている。深い場所では70センチくらいある。

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109 

谷が突き上げている場所では、雪崩の起こった跡があり、大量の雪が道をふさぐ。ゆっくりと乗り越える。

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115 

また道の狭い場所も山の上から大量の雪が滑り落ちて凍り、硬い斜面になっている。斜面のトラバースのように慎重に進む。

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12 

道の所々にイノシシがえさを求めて掘った穴もある。穴の深さは60センチくらいだ。

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138 

「迂回路」の看板が風に揺れているが、雪で迂回路が分からない。斜面になった道をそのまま直進にトラバースする。

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14 

空は良く晴れ渡り、天気はいいが、とても寒い。標高は1100mを超えている。

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15_2 

もう直ぐ尾根に出そうだ。

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16 

尾根をしばらく歩くと標識があった。

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179

檜峠到着。小屋から1時間以上スノーシューで歩いてきた。

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184 

今度はかなり急なくだりだ。帰路が大変だ。

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198

までの先行者は「イノシシ」と「鹿」だったが、今度はウサギ、狸などの小動物になる。

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201 

遠くに高い山が見えてきた。あれが目指す「伯母子岳」だろう。

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225 

突然大きく雪が雪崩でかぶさった場所に出た。幅もひろく表面も凍っていて、トラバースが難しそうだ。

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239 

しかも谷が深く、滑落すればかなり下まで一気に行きそうだ。

去年の「稲村ヶ岳」の雪庇が崩れて滑落した記憶や、つい先日このスノーシューの試し歩きで岩湧山の急斜面でスリップ滑落し、脇腹を痛めたことを思い出し、ここで引き返すことに決心した。

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2431 

引き返しは上り坂になる。雪の表面がかなり凍っているので、スノーシューがあんまりめり込んでいない。

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2636 

先程私が通過した後に、小さな雪崩で斜面の雪が崩れて、ふみ後を隠している場所がある。慎重にしかもすばやく、トラバースする。

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2740 

檜峠へ引き返す手前に「夏虫山」への分岐標識があった。

せっかくここまで来たのだからこの山へ登ってみよう。

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28 

深い雪で道が分からず、直登する。勾配がきつく、体力をかなり消耗する。

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29 

急坂を30分くらいあえいで上り詰めると、ピークらしきものが見えてきた。

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303 

周りを見渡してももう高い場所は無いので ここが夏虫山のピークだろう。なにやら手作り標識がぶら下がっているが古くて判読不能だ。

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31 

直ぐ南に同じくらいの高さの山が見える。1344メートルの伯母子岳だ。

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328 

東のほうにも遠くにかなり高い山が見える。奥駆の釈迦が岳かもしれない。

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335 

さあ下山だ。私のふみ跡を辿り一気に滑るように降りる。

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340

檜峠からの帰路はアップが少なく、ほとんどダウンなので、とても楽だ。

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3561 

不思議なマークがあちこちの木に貼り付けてある。鹿除けなのか。

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365 

雪崩箇所のトラバースはすばやく、慎重に、確実にステップを切る。

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38 

道のかなり下のほうに林道が見えてきた。かなり降りてきた証拠だ。

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403 

萱小屋に帰着した。やれやれだ。

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416 

小屋で遅い昼食とする。歩きながらおにぎりをひとつ食べただけだから、おなかが減った。熱いお湯でカップ麺とコーヒーを入れる。

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428 

ここでスノーシューを外す。今回はこのスノーシューは大活躍だった。

これがあったからこそ深い雪の中を、何時間も何キロも歩けたのだ。

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43 

小屋を過ぎるととたんに雪は少なくなる。靴だけで十分安全に降りれる。

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446

大股に無事帰ってきた。やれやれだ。

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468

集落の中から私に付いてきて、クルマの後ろの道路の真ん中でじっとこちらを見ていた。山装備を外したり、着替えていると、道路の真ん中で寝てしまった。

通りかかったオバアに「危ないなあ」と言うと、「この村の人はみんなあの子と知り合いだから、みんな避けて通るよ」だとさ。

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2014225

実際に歩いた記録。8時15分にスタートして、14時45分帰着。お昼休みは約1時間。

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2014225_2 

高度と距離の記録。伯母子岳より、夏虫山が標高が高いことが分かった。

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