龍王山 その1
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先日テレビで酒場詩人の何とかさんが「日本百低山」を歩く番組で 奈良県の龍王山を歩くのが
放映されていました。そんな山は知らなかったので 早速行くことにしました。
ところが「日本百低山」を調べると小林康彦さんが書いた本には この山はありません。
酒場詩人の何とかさんが 独自に百低山を選ばれたようです。
それはそうですね。百人いれば 百通りの「日本百名山」がありますから当然です。
私も百名山を編集中です。どっかのおじさんが出した本の百名山とは 内容がちょっと違います。
私は千メートルにもならない 筑波山や開聞岳のような低山は入れません。
私が選んだ 二ペソツ、ウペペサンケ、蝶槍、市房山などはあのおじさんは選んでいません。
つまり個人により好きな山はそれぞれ違いますからねえ。
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天理市のホームページから登山マップを入手しました。
私は古墳脇の道で登り長岳寺コースで下山することにしました。
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トレイルセンターの駐車時用に着いたのは8時50分でした。
登山道案内や登山口表示が全くないので 向こうに見えるリュックを背負ったおじさんに聞くと
「私は全く分かりません。今トイレに入っている女房について歩くだけです」
とおっしゃるので
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トレイルセンターに行くとなんか雰囲気が違います。
料理人の服装をした人が忙しそうに動き回っています。入り口に行くと「洋食レストラン」と書いてあり
トレイルセンターはなくなっていました。昔はビジターセンターだったと思いますが。
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そこで手元の登山地図を見て 古墳の向こう側へ行くことにしました。
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古墳の周りをぐるっと回ると山野辺の道に出ました。山野辺の道は何回か歩いたことがあります。
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※この大きな古墳は案内看板では「崇神天皇陵」と書かれています。崇神とは後の世の不比等が
文書博士に任命した近江淡海がそれまでの大王に何とか天皇の贈り名を付けたものです。
崇神大王は九州物部王家のイニエ王で、イクメ大王(のちの贈り名を垂仁)の父君ですが
九州から一歩も出ていません。持統に指示されて記紀を編集させた不比等は 古代出雲王朝の存在や
初代大和大王の「天の村雲」を消して 九州物部王家が東征して大和入りした 物部稲飯、三毛入りの兄弟を
神武大王として書き換えて しかもその即位を古代出雲王朝最初の起源前6世紀頃まで引き延ばしたから
大王の数が足らなくなり、イニエ王や息長帯比売皇后の部下の豊前中津彦を大王(仲哀)にしたり
実在の大王を200年ちかく長生きにしたり出鱈目の大王系図をでっち上げました。
詳しくは「古代出雲王朝ゆかりの地を訪ねて」をごらんくだされませ。
http://yochanh.sakura.ne.jp/kodaiizumo/index.html
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古墳を回り込んで山野辺の道に出ました。しかし竜王山の表示はありません。
この山は人気のないマイナーな山なのですね。
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山野辺の道をしばらく歩くと 初めて龍王山の表示が出ました。
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しばらくは林道を進みますが
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やがて渓流沿いの山道になります。
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歩いて行くと植林帯になりました。
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道の左右のあちこちにこんもり盛り上がった場所があります。
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道に面して穴がありました。
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カメラを差し入れて写真を撮ると なんと石室のようです。つまり古墳です。
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