玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

真実の軽さ

2018-07-07 10:43:30 | 時事

オウムは、若い者が多く入信し、70年安保後の新たな反体制活動の受け皿になっていたような気がした。ただ、当時は新興の怪しい宗教があそこ迄国家体制に挑戦するとは想像できなかったが、現在のイスラムのテロを見れば、もっと早くに気がつくべきであった。

その負い目と反省が警察関係者や国家保守勢力の現在の鞏固な姿勢につながっているのだろう。度が過ぎて、前川さんへの過度な身辺捜査や、レイプ被害者への法的措置の遮断と云う様な、警察権力をあだに見せつける結果となっているのだろう。

一斉の、この時期での、死刑執行は、ABE内閣ならではの真骨頂であろう。改元前の、総裁選前の、ぎりぎりのこの時期しかなかったのだ。

殊に、天皇譲位となれば、恩赦が通例であり、その問題を回避したかったのだろう。政権と司法の切羽詰まった措置でもあった。

知識者の中には「教祖の真意、真実を知りたかった」という声があったが、残された遺族や被害者の“真実なんか!”という切実な声が突き刺さる。たしかに、この言葉こそ、今の世にそぐわない言葉かもしれない。


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