玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

森功『官邸官僚』『国商』から『詭弁社会』へ (その11)

2024-08-30 11:03:57 | 

彼は1940年生まれ、たぶん大学時代に六〇年安保を経験していたが、民主主義というモノから遠かった人間で、自らの一代エリートの地位を利用して政治に侵入し、その矜持を貫いたのではないだろうか。

ワタシは、葛西敬之には、楽して儲かるJR東海の富を四国と北海道に振り分ける度量がない、いや、公共交通の利益という視点に立って、公平な富の分配の思想を持って欲しかった。それが真に政治的な経営者ではないだろうか。また、それこそが憂国の士ではないだろうか、と思う。

リニアは新たな利権となるかもしれないが、所詮は企業家や財界や土建業者の利権であり、一般の国民の幸せにはつながらないのではないだろうか。

彼はキャリア国鉄マンの雇われ社長から真に血統の良い財界人になりたかった、いや、成れないのならば、そういう人間を応援したかったのではないか。だから血統の良い、与謝野に、安倍に憧れた。そんな気がする、・・・。

 

しかし、彼が裏でおこなったNHKの会長人事による国有放送化への偏向はその後の国の報道の自由を歪めることになり、罪深いことをしたのではないか。マスコミの中心にあるNHKを人事で拘束することは、自民党・財界から電通を通して広告収入で民間放送を怯懦させることの両面からの圧迫によって、この国の放送公用語を破壊して行った。

結局、日本語全体を歪めて、公用の言葉から民主主義を毀して歪めていき、反民主化、非西洋化への道筋を作り上げた。しかし、それは、何も確たるものがない新しいだけの戦前に向かわせた。

そこに気付いた作家がいた。山崎雅弘である。次は『詭弁社会』を読んで行きます。

 

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森功『国商』を読んで (その10)

2024-08-29 11:34:46 | 

葛西敬之(よしゆき)はリニアによって、新たな世界的な利権を作ろうとしたのではないか。そして、自分のいたJR東海を、元日本国有鉄道だったという大城の天守閣にして、本来は自分が行くべきだったJR 東日本を天守閣から見下そうとしたのではないだろうか。

だが所詮、首都圏を抱えるJR東日本には到底かなわない。よって、彼は経営ではなく、政治の世界に入っていった。

どんなに儲かる鉄道会社でもJR東海、JR東日本は西武鉄道や東急にはなれない。彼はあくまで国鉄のキャリア職員で分割民営化に功があっての、結局、大きな国有会社の「雇われの経営者」でしかないのだ。

なぜ彼は東大同期が中心となった「四季の会」からNHK経営委員を入れて、やがて会長人事まで口を出すようになったのだろうか。

結果として、彼のやったことは、安倍晋三や菅義偉が直接NHKの人事に介入することを隠し、民間の側からの力で、NHKを実質的な国営放送にする道を進行させたとしか思えない。

なぜ彼は全く畑違いの「NHKの人事に手を突っ込んだのか」

割合、答えはみじかにあった。国鉄は日本国有鉄道ではないか。彼にとって、経営が受信料で安定しているNHK(日本放送協会)を日本国有放送協会へ変えることを全く躊躇しなかった。彼は1940年生まれ、六〇年安保にどのようにかかわったのだろうか。

とすれば、森が指摘する「彼が日本会議の要職にある」という指摘に彼の姿が朧気ながら見えてくる。

 

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トンと観なくなった

2024-08-28 11:10:03 | 雑感

近頃、テレビというモノをトンと観なくなった。何ら不都合がないから不思議だ。

今まで、新聞は、毎日、朝日、読売、日経と読んできた。定年前あたり日経に替えた頃から、新聞というモノに疑いを持った。

戦争責任を、天皇とか、軍人とか、政治家に押し付けるけど、新聞も共同正犯だろう。

しかし、何の責任もとらない。責任を取らないという点で官僚も似ている。

誰が首長や首相になっても官僚が支える。そしてマスコミが適当に誤魔化すのだろう。

 

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返品棚ざらしセール

2024-08-27 10:00:34 | ぼやき

自分が何処に居るのかも判らない耄碌爺さんが、かつて返品されたコトも忘れて、臆面もなく萎びた顔で公衆の面前に出てくる。

晩節に自ら泥塗って挑むほどに人間の欲望というのは醜いものだと、今更に驚かされる。

かつて消費税を財務省に恫喝されて民主党を崩壊させた虚言上手な一年首相が出てくる。かつて、れいわの山本を裏切り、訳もなく共産党を忌み嫌ったカピバラが連合の女狸に会いに行った。

この二人は立民党をもう一度溶解させるらしい。彼らも兵庫知事と同じ。欲望と権力に酔った政治屋である。

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もう食傷気味

2024-08-26 10:01:54 | ブツブツ

もういいよ。さすがに満腹だ。ワン・コインやファーストフードのような10人超えの候補者たち。

みんな金太郎あめ、どこが違うと言ったら、男か女か、40代か、そうでないか。

如何にも見苦しい、欲の塊の人たちであるということだけがよく解る。

これじゃ統一教会も裏金も止められない。暑い夏、庶民は清涼飲料を求めて腹をこわしてしまう。

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