北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

7-11へ切符販売業務の民間委託

2009-02-02 | デンマーク最新
昨年末、ある研究所で客員研究員として11月-12月滞在していたことはお伝えしているとおりです。が、
その時、バス通勤となったので、定期を購入することにしました。

手続きは簡単で、写真さえあればすぐに作ってくれます。

しかし!

なんと!

驚くなかれ!

駅のチケット売り場がなくなって、
駅舎の売店「セブン-イレブン」で切符販売業務を初めているではありませんか!

そう!

「駅舎の工事してるなあ」と思ってはいたのですが、
以前の「kiosk(売店)」と切符売り場を合体してセブンイレブンとし、それと同時に切符販売業務を7-11に委託したようです。

アルバイトのおにいちゃんが、油たっぷりのデンマーク・ホットドッグを売ったその手で、そのレジのところで定期を作ってくれるわけです。

?????!!!!!

<定期金額 もしまちがえたなら 許さない>

「ぼやき川柳」にもならない一句を口ずさみながら、私、まあつうわあ♪♪

定期が匂うかどうかより、きちんと発行できるかどうか?金額を間違えないか?それがとても不安なデンばあでした。

同僚に、
「おい、これどないすんねん」「こうすんねん」などと聞きながら、定期づくりに必死で挑戦するおにいちゃん。
時折、はにかみながら、こちらをチラと見る。

その、まなざしの、かわいいこと!

まあ、なんでもええですけど、
わたし、急いでます!

てな具合で、無事、定期はできあがりました。

が、これは究極の民営化!

それほど大きくない駅で、切符売りだけのために、窓口を作り、人を配する必要なない!と、判断したのでしょう。

DSB(Dnask Statsban)、やるじゃない!
DSB(デンマーク国鉄)は1999年より独立採算制とし、改革に取り組んできました。

2001年の政権交代より、
研究所関係では姿を消した所もあり、関係する研究所でも、多くの秘書がリストラされたり、予算削減によって研究費の自己調達(財団への申請など)に力をいれなければならないという話は、よく聞きますし、聞いています。

「大きな政府」としてのみ伝えられることの多いデンマークですが、改革はずっと前からはじまっており、かなりラディカルに進められているのです。

しかし、一方で、医療については、オーフスと他の1都市に「スーパー病院」を作るなど、急性期医療改革にも手をつけ始めているようで、悪い点は改善が進められています。

ということで、「改革」を、ちょこっとホットドックの香りのする定期をポケットに忍ばせて通勤する、というヘンな形で体験することなりました。

最新の画像もっと見る