北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

「ふたご住宅」の近撮

2009-03-21 | デンマーク建築・まち
「土曜日の建築シリーズ 第17弾」

次回に引き続きまして、コペンハーゲンのウォーターフロントに1995年完成した「ふたご住宅」です。
近くで写したものですが、建物の下部に見える土台のようなものがかつてのサイロ部分にあたります。
(より詳しい情報は、3月15日をご覧くださいませ)

これを心棒にして、住宅を張り付けたような形で「ふたご住宅」を作ったのです。

偉大なるコンバージョン(用途変更)!リノベーション(改築)!あんた何ション(だじゃれ)?

8階建てで、各階には10戸の住戸があります。
サイロが二つですから、
それぞれのサイロに4戸の住宅が張り付き、サイロとサイロの間にも各1戸の住戸を張り付けて、1フロア10戸の構成です。

どこかの階は、面積が小さな住戸があるのか、全体で84戸です。

サイロに張り付いた十戸のテラスは張り出す形となっていますが、
サイロとサイロの間の十戸は、当然のことながら、テラスは凹む形となります。

サイロの内部は住戸とせず、上下に移動する階段、エレベータスペースなどのコモン・スペースとしたわけです。
ですから、各住戸への入口部分に穴をあけて外に十戸を張り付けた。

それにしても、MVRDV建築集団は、とてつもない発想をするものです。
心棒に十戸を張り付けるのが得意なようで、デンマーク ロドーブル市にもファンキーにして奇怪な集合住宅を完成しているようです。

ところで、MNRDVは1992年、ロッテルダムにできた建築家集団で、
デンばあに関係の深い、100人のための高齢者住宅WoZoCoをアムステルダムに
作ったことで有名になりました。
この住宅は、18戸が張り出しています。

核の材に、貼り付けて、張り出して、、、、、
そういう技法が得意のようです。
住んでいる人は、垂直線を下におろした時に、地面に下りて行かない。
空中に浮いて住んでいるわけですね。そういう住宅に独自の境地があるようで、
建築界のアドベンチャーのような方々ですね。

名前は、立ち上げた建築家のイニシャルをとって名付けられています。

 Winy Maas (M)
Jacob van Rijs (VR)
Nathalie de Vries (DV)

来週はいよいよ、今年度最後の週となります。
お忙しいでしょうが、
さくらも開き始めました。

よい週末をお過ごしください。

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