北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

エゾキリンソウの美しい花にくる蝶たち

2017-08-17 00:58:00 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村エゾキリンソウの美しい花にくる蝶たち




2017-6-23 (金) 曇のち晴れ 22度C

この日はリンゴシジミなど見たあと、なんとなくエゾキリンソウの多い崖へいってみた。


私はベンケイソウ科独特のエゾキリンソウの黄色い花が大好きだ。


この時期、エゾキリンソウの崖ではキリンソウの花が8分咲きで丁度見頃であった。


この植物は北海道特産種のジョウザンシジミの食草であるが、この時期、野外では成虫の飛翔時期は終わっていることが多い。


そのためジョウザンシジミ成虫がこの花で吸蜜するシーンは残念ながら野外でみることは殆どない。


一方、私は飼育のときは、エゾキリンソウの開花に合わせて蛹を羽化させ交尾・産卵の間中キリンソウの花を便利な蜜源として利用する。


リンゴシジミやウラジャノメその他、この時期交尾産卵させる蝶たちの飼育の際は、蜜源として長持ちする本当に便利な花である。
 

この日はたまたま、エゾシロチョウとシロオビヒメヒカゲ、エゾスジグロチョウが吸蜜にきているのを撮影した。



エゾシロチョウ♀。






エゾシロチョウ♂。



シロオビヒメヒカゲ♀。














エゾスジグロチョウ。








このほか、ベニシジミ、ミヤマカラスアゲハ、キアゲハ、カラフトヒョウモンなどが吸蜜にくるがエゾキリンソウとこれらの蝶たちの組み合わせは抜群で最高の Photogenic なシーンを見せてくれる。


ちなみにエゾキリンソウは花期が長い植物で我が家の庭では黄色い花は8月中旬まで見られる。



エゾキリンソウ上ではないが、たまたま撮影出来た蝶。

ヒメウラナミジャノメ♂。



シロオビヒメヒカゲ♂。








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ホソバヒョウモンとの決闘

2017-08-12 18:14:02 | ホソバヒョウモン
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ホソバヒョウモンとの決闘

2016-7-9 (土) 曇 一時晴れ のち曇

この日、久しぶりにウラジャノメを採集したあと、車で30分ほど走って標高500mほどの渓流沿いの自然度の高い林道へ入った。


オショロコマの調査が目的であるが、蝶の観察も行った。


最初の鹿ゲート前小さな広場で地面にきていたオオイチ1♂採集。





そ-っと手に乗せて、素早く手乗りオオイチを撮影。


そのうち一瞬のスキをつかれて、オオイチはパッと飛び立ち消え去った。 








その後はしばらく蝶なし。


かなり山間部にはいったところから ホソバヒョウモンが 高く 低く 結構なスピードで針葉樹林のなかを縫うように飛び回っている。


明らかにメス探索飛翔中の♂たちである。


吸蜜植物の類は何も見えず、ホソバヒョウモン♂はひたすらメスを捜して活発に飛翔中。


撮影などまるで無理。


もと猛烈ネットマンであった私の本能がよみがえり高速飛翔中のホソバヒョウモンとの対決を試みた。


針葉樹の木々を縫うように飛ぶホソバヒョウモンをロックオン、飛翔ルートを予測してどのあたりで林道に出てくるかを判断、そこへ走って待ちかまえ一発必殺でネットする。







しかし実際はそううまくゆくものは少なく、ホソバヒョウモンはなかなか射程距離に入ってこない。


必殺の一振りも、わずかな差でかいくぐられてしまう。


狙っていた個体はあわてふためいて遠ざかり、不意に後ろから別な個体が私の頭をかすめて飛び去る。


あわててネットを振るが、当然空振り。


といった具合でかなり汗をかいて走り回った割にはゲットする確率が低い。







やっと7♂♂ A-A1を採集して気がついた。













今日のようなメス探索飛翔中のホソバヒョウモン♂採集は実に大変で、運動には良いが採集効率は、まっこと良くない。


やはりホソバヒョウモンはゆっくり飛びながらウツボグサなどで吸蜜しているのをすくうのが一番です。


ミスジチョウがパラパラと現れる。





ヒメウスバ数匹目撃、林道沿いにけっこう走って追いすがりやっと1♂採集したが、とても痛んだ個体であった。





もっと早い時期にくるとよさそうだ。


きれいなイチモンジチョウ、1♂採集。





やや汚損したエゾシロチョウとヒメウラナミジャノメが多い。



羽化したてのヤマキマダラヒカゲが多い。





あまり、ムキになって蝶の採集をするとエネルギー枯渇してしまうとおもい、このあたりで釣り装束に着替えてオショロコマ調査に移行したのでした。











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津別町、網走川上流のオオイチモンジ

2017-08-10 23:17:57 | オオイチモンジ
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津別町、網走川上流のオオイチモンジ






2016-7-2(土)晴れ 24度C

今日は津別町の夏祭り。津別町手前の橋の下で多数の釣り人がルアーを引いていたが 夏祭りのニジマス放流があったのだろうか。



この日、網走川上流のいくつかの釣りポイントでは既に昨日のヤマベ釣り解禁日に釣り人が入ったあとが目立った。



それでも ヤマベ アメマス オショロコマが多少釣れた。

 

一息ついていると、どこからともなくオオイチ1♂が飛来し林道の交差点の広場におりて地面を歩いて移動しはじめた。








せわしなく触角を上下させながら時々地面にストローを伸ばしている。








しばらくすると曇った空から雨がぱらつき始めた。





昆虫サロン 開催のご案内


北大総合博物館で、昆虫関係者の交流会を、毎月第4火曜日夕刻に開催します。
第5回目は、佐藤 國男さんが、「昆虫生態写真の楽しみ方」について、紹介をしてくれます。

■ ■ 北大総合博物館 昆虫サロン ■ ■

話題提供 「昆虫生態写真の楽しみ方」
(北大総合博物館 昆虫ボランティア 佐藤國男)

佐藤國男さんは、長年昆虫の生態写真を撮影されてきました。
今回は、北海道の昆虫たちから始まり、海外での目を引く写真などを国別に紹介していただきます。
ところどころ現地での華麗な花や可愛い動物などを交えて、楽しくご紹介をいただけるとのことです。
皆さん、ふるってご参加ください。

会場 北海道大学総合博物館 1階 講演室(カフェぽらすの北側)
日時 2017年8月22日(火)午後6時半開場、午後7時から1時間程度
主催 北海道大学総合博物館 昆虫ボランティア
連絡先 大原昌宏(メールでお願いします)

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○ 誰でも参加できます。
○ 昆虫に関する講演を毎回一人30分ほどを予定しています。
○ 「カフェ ぽらす」で、One drinkを注文してください(これが参加費になります)。
センベロセットもあります(ビールなど酒類2杯とツマミ一品)。夕飯も食べられます。
○ 標本・文献交換会を行います。お手持ちの余分がありましたらご提供ください。
○ 講演後は、一人一話を予定しています。自己紹介と近況をお伝えください。
では、ふるってご参加ください。お待ちしております。


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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大原 昌宏 (おおはら まさひろ)
Tel. +81- (0)11-706-4506
mobil: +81 -(0)90-5984-0623
返信はohara@museum.hokudai.ac.jpへお願いいたします。

ーーー
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〒060-0808
札幌市北区北8条西5丁目
北海道昆虫同好会事務局 高木秀了
Tel 011-716-7537 Fax011-716-5562
メール nanyodo@rio.odn.ne.jp
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クマ糞にはミスジチョウ、オオイチは........。

2017-08-09 00:59:59 | オオイチモンジ
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クマ糞にはミスジチョウ、オオイチは........。


きっとクマ糞に昨日あたりから羽化したオオイチがごっそり来ている強い予感がして、北見市近郊のヒグマの森に出かけた。


ヒグマの糞の上にまたヒグマが糞をしたようで新しい糞の臭いがきつい。


このヒグマ、なにか動物を捕らえて食べたのだろうか。


残念ながら、糞には期待していたオオイチモンジの群れはなく、ミスジチョウが1匹きていたのみでがっかりした。







あきらめて林道を出ようとしたとき、林道入り口の鹿ゲートの近くで打ちはなしのコンクリート面に羽化後しばらくたったオオイチモンジ1♂がきていた。













オオイチモンジはなぜか打ち放しのコンクリート面にくることも多い。


なにかミネラルが豊富なのだろうか。


近くのフキの葉上に、羽化したてのオオイチ1♂がいるのを発見した。









羽化後一息ついた後、林道を飛び、きっとクマの糞へ誘因されてゆくと思う。


この日、林道には発生しつつあるヤマキマダラヒカゲが多かった。



ヒメウラナミジャノメをなんとなく撮影したら♀であった。


こうして撮影してみるとヒメウラナミジャノメもそれなりにとても立派な蝶に見える。






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ヒグマの糞にくるオオイチモンジ

2017-08-04 00:52:54 | オオイチモンジ
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ヒグマの糞にくるオオイチモンジ






キツネなど小動物の糞はオオイチモンジを強烈に誘因する。


ヒグマの大きな糞塊もオオイチモンジを強烈に誘因する。


これらの糞に吸汁するオオイチモンジは時に陶酔状態みたいになってしまい、容易に指でつまんで採集することすら可能である。


北見市近郊のこの森にはずいぶん昔からメスのヒグマが1頭いついていて、林道上に糞をする場所は三カ所、決まっている。




同じ場所をじゅんぐりまわって糞の上にまた糞をして徐々に大きな糞塊を形成するのを常とする。



あえて目立つところに糞をしているのは、きっと自分のテリトリーを誇示しているのだと思う。


こういった糞によるいつきヒグマ(多くは若い♀ヒグマ)のテリトリー誇示行動は少なくとも北見市界隈では、いたるところで見ることができる。


ここはオオイチモンジが発生する林道なので、その時期に行けばたいていクマの糞にきているオオイチモンジを見ることが出来る。



しかし、徒歩でこの林道に入るのはきわめて危険である。


オオイチモンジに夢中になってヒグマの接近に気づかなかったら、きっと悲劇がおこるだろう。


この日はオオイチモンジ1♂しか来ていなかった。









往年では10数匹もの集団を見ることが多かったのだが。



撮影後、そっと指でつまんで捕らえた。そのあと、リリース。









帰宅後は、いつものように石鹸で手指を入念に洗った。





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