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超高解像度デジカメ時代、北国のチョウの体毛に注目。
2015-5-1 (金) 晴れ
この日は天気が良い日で、近郊のエゾヒメギフ発生地をまわって、撮影をこころみた。
発生の盛期をやや過ぎたようで汚損、破損個体も少し混ざるが、この年は各発生地とも個体数が多く、撮影には適した時期であった。
午後になると吸蜜中の個体は見かけず、あちこちに静止している個体が多かった。
この日撮影できたのは35♂♂1♀で、♀が少ないことより、今日の撮影場所は蝶が羽化したあと♂が集まる場所のように思われた。
それとも♀の羽化はこれから本格化するのだろうか。
この日はエゾヒメギフ♂が主体だが、それこそイヤになるほど撮影した。
しかし写真をコンピューターに取り込んでチェックすると、まあまあの写真は案外少なく絵に描いたような傑作写真というほどのものは1枚もなかった。
きれいな花に吸蜜しているといった、よく雑誌などで見かける優等生写真は、吸蜜シーンが無かったため撮れず、草や木や地表などに止まる個体を撮影出来たにとどまった。
エゾヒメギフチョウの幼虫が食べる食草、オクエゾサイシンの株。
木漏れ日の入る豊かな林床。 ここがエゾヒメギフの発生地。
ウバユリが多い。種子を飛ばしたあとのウバユリ。
最近ではカメラの性能がよくなり、まあまあの写真は誰でも撮れるようで、以前のようにただ花と蝶が写っているというだけでは評価は低いみたい。
しかし、それなりにチョウが写っているだけでも私は、とても嬉しい。
チョウのデジカメ撮影をしていて特に気づいたことがある。
それはチョウの体毛である。
北国のチョウはとりわけ毛深い。
特にエゾヒメギフ新鮮個体は毛むくじゃら。
このエゾヒメギフの体毛の状況がデジカメ画像ではっきりわかって、当初は大きな驚きであった。
銀塩写真のころは、それなりにチョウの生態写真も撮ってはいたが、体毛には気がいかなかった。
デジカメの超高解像度のせいでしょうか。
さらにチョウが死んでしまうと体毛は ねてしまうようで、人間でいう立毛筋のようなものがチョウにもあるのでしょうか?。
飛び古した個体では体毛ははげ落ちてしまうのかも知れない。
たとえば羽化直後のムモンアカシジミの前脚の見事な体毛は野外品では見られない。
生きているチョウの美しい体毛は高解像度デジカメ時代の新しい検討課題かも知れません。
従来は猛烈ネットマンそのものであった私だが、この日は写真撮影に徹してエゾヒメギフは一匹も採集しなかった。
この付近のエゾヒメギフ発生地は北見市の蝶愛好家たちは、とりわけ大切にしているので、目につく蝶を全部採集して持ち帰るということは、はばかられるということもある。
しかし他地域からここへ来る採集者を見ると、かっての私がそうであったように、普通目につくチョウは一匹残らず採集して持ち帰る。
これから撮影に向かう時は、どうかネットマンは誰もいませんようになどど祈りながら出かける昨今です。
幸い、これまでのところ、撮影目的で出向いたのにネットマンが現れてしまってオシャカということは経験していません。
とは言っても、状況によっては、私もいまだに一瞬にして古典的な猛烈ネットマンに変わってしまう性癖は変わらず、特段ネットマンを非難しているのではないこともご理解いただければ幸いです。
標本の重みは、それなりに変わりません。珍奇な蝶、珍しい蝶の標本には依然食指が動きます。
近年、チョウを取り巻く環境が大きく変遷しています。
日本のみならず世界的な趨勢として、私のまわりの古典的猛烈ネットマンは絶滅危惧種みたいな速度で鬼籍に入って行きます。
一方、若いチョウ愛好家を中心に採集のみならずデジカメ撮影に快感を覚える人は間違いなく増えているように思います。
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超高解像度デジカメ時代、北国のチョウの体毛に注目。
2015-5-1 (金) 晴れ
この日は天気が良い日で、近郊のエゾヒメギフ発生地をまわって、撮影をこころみた。
発生の盛期をやや過ぎたようで汚損、破損個体も少し混ざるが、この年は各発生地とも個体数が多く、撮影には適した時期であった。
午後になると吸蜜中の個体は見かけず、あちこちに静止している個体が多かった。
この日撮影できたのは35♂♂1♀で、♀が少ないことより、今日の撮影場所は蝶が羽化したあと♂が集まる場所のように思われた。
それとも♀の羽化はこれから本格化するのだろうか。
この日はエゾヒメギフ♂が主体だが、それこそイヤになるほど撮影した。
しかし写真をコンピューターに取り込んでチェックすると、まあまあの写真は案外少なく絵に描いたような傑作写真というほどのものは1枚もなかった。
きれいな花に吸蜜しているといった、よく雑誌などで見かける優等生写真は、吸蜜シーンが無かったため撮れず、草や木や地表などに止まる個体を撮影出来たにとどまった。
エゾヒメギフチョウの幼虫が食べる食草、オクエゾサイシンの株。
木漏れ日の入る豊かな林床。 ここがエゾヒメギフの発生地。
ウバユリが多い。種子を飛ばしたあとのウバユリ。
最近ではカメラの性能がよくなり、まあまあの写真は誰でも撮れるようで、以前のようにただ花と蝶が写っているというだけでは評価は低いみたい。
しかし、それなりにチョウが写っているだけでも私は、とても嬉しい。
チョウのデジカメ撮影をしていて特に気づいたことがある。
それはチョウの体毛である。
北国のチョウはとりわけ毛深い。
特にエゾヒメギフ新鮮個体は毛むくじゃら。
このエゾヒメギフの体毛の状況がデジカメ画像ではっきりわかって、当初は大きな驚きであった。
銀塩写真のころは、それなりにチョウの生態写真も撮ってはいたが、体毛には気がいかなかった。
デジカメの超高解像度のせいでしょうか。
さらにチョウが死んでしまうと体毛は ねてしまうようで、人間でいう立毛筋のようなものがチョウにもあるのでしょうか?。
飛び古した個体では体毛ははげ落ちてしまうのかも知れない。
たとえば羽化直後のムモンアカシジミの前脚の見事な体毛は野外品では見られない。
生きているチョウの美しい体毛は高解像度デジカメ時代の新しい検討課題かも知れません。
従来は猛烈ネットマンそのものであった私だが、この日は写真撮影に徹してエゾヒメギフは一匹も採集しなかった。
この付近のエゾヒメギフ発生地は北見市の蝶愛好家たちは、とりわけ大切にしているので、目につく蝶を全部採集して持ち帰るということは、はばかられるということもある。
しかし他地域からここへ来る採集者を見ると、かっての私がそうであったように、普通目につくチョウは一匹残らず採集して持ち帰る。
これから撮影に向かう時は、どうかネットマンは誰もいませんようになどど祈りながら出かける昨今です。
幸い、これまでのところ、撮影目的で出向いたのにネットマンが現れてしまってオシャカということは経験していません。
とは言っても、状況によっては、私もいまだに一瞬にして古典的な猛烈ネットマンに変わってしまう性癖は変わらず、特段ネットマンを非難しているのではないこともご理解いただければ幸いです。
標本の重みは、それなりに変わりません。珍奇な蝶、珍しい蝶の標本には依然食指が動きます。
近年、チョウを取り巻く環境が大きく変遷しています。
日本のみならず世界的な趨勢として、私のまわりの古典的猛烈ネットマンは絶滅危惧種みたいな速度で鬼籍に入って行きます。
一方、若いチョウ愛好家を中心に採集のみならずデジカメ撮影に快感を覚える人は間違いなく増えているように思います。
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