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栄枯盛衰、諸行無常。オホーツクのエゾヒメギフチョウ。 その壱
今から50年くらい前、ここはまあまあ広い畑があり若い夫婦がサロマ湖をみおろす丘陵地帯に家を建てて住み着き、農業を営んでいました。
元気な子供も3人いて、近くには小学校もありました。
しかし、農業はおもったようにうまくはいかず、借金もかさみ、ある年、夫婦は決心して炭坑のある大きな町へと夜逃げ同然に引っ越してゆきます。
最盛期の炭坑夫の給料は零細農家より遙かに魅力的なものでした。
畑はすでに借金のかたに人手にわたっていました。
当時このような畑は道内各地で急速に増え続け、放棄された畑の多くにはカラマツ苗木が植えられました。
カラマツは炭坑の坑道を支える坑木としていくらあっても足りない状況でした。
年月が過ぎ背の低いカラマツ林には、ほどよく陽が入りあちこちから飛んできた植物の種子がバランス良く芽を吹いて美しい林床ができました。
この地に多いオクエゾサイシンも群落を作りはじめ、やがてどこからかエゾヒメギフチョウ1♂飛来。
やがて今度は 1♀がやってきて産卵しました。
数年後、ここは急遽、多数のエゾヒメギフチョウが乱舞するスプリングエフェメラルの舞台になってゆきます。
続く。
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