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2015年,熊本県熊本市金峰山、春の蝶類。その壱
2015-5--21 (木) 晴れ 27℃
昨夕から出帳で熊本市にきている。
昨日、着陸時に飛行機の窓からみた熊本市とその周辺の開拓しつくされた風景やリムジンバスで熊本市内へ向かう途中の風景をみると、熊本市周辺に蝶の多い自然が残っているようにはまったく見えなかった。
北海道のいなか北見市からみると、歴史も長いせいか、完璧に開拓しつくされている。
実際、キャベツ畑を元気良く飛び回るモンシロチョウ以外、蝶らしきものは見かけなかった。
今回は仕事の合間をみて熊本市内で蝶を観察してみたいと、ネットやデジカメ(KO-500Z)を鞄にしのばせてきた。
しかし、熊本市は蝶の観察には余りにも自然が貧弱なところであった。
北見市とは比較にならない大都市だから当たり前といえば当たり前であるが。
熊本市郊外に金峰山という多少の自然が残っている山がある。
熊本城からみた金峰山の山麓。
市民に人気のある山のようで、札幌の藻岩山みたいなものと思えばよい。
山麓部はけっこう開けて果樹園や住宅地になっていて山頂近くは一部だがかなりうっそうとして木々に覆われているように見える。
ひょっこりやっってきた蝶好き人間が熊本市で蝶を見るとすればここ以外には無いと判断した。
昨夜、靴屋をみつけて安い長靴を購入した。
朝8:00。観光タクシー(1時間4000円)を借り切って仕事の前の午前中に金峰山へ向かった。
まず、山麓部果樹園地帯で放置された畑がアザミの荒れ地になっているところに入った。
キタテハがさっそうと飛んでいる。北海道ではキタテハは道南に見られるが、何故か近年とりわけ稀な蝶になり、私は 1975-8-29 沙流郡平取町 緑が丘 秋型 1♂ などわずかな採集経験しかない。
それで、本州では普通種とされるこの蝶をみたときのうれしさは北海道人ならではのものかもしれない。
というわけで激写してしまいました。
キタテハのほかモンキチョウ♂♀、モンシロチョウ♂♀、 ベニシジミ、ヒメウラナミジャノメを撮影。
モンキチョウといえどもやたら早くて アンデスの Colias mossi や モンゴルのモウコモンキチョウよりは採集するのが遙かに大変でした。
力強く飛び、北海道でみたらオオモンシロチョウを思わせる飛翔ですが、モンシロチョウでした。
ベニシジミだけはとても多かった。
そのあと青少年の家方向へ向かい、途中の荒れ地でチャバネセセリ1♂、ベニシジミ、ヒメウラナミジャノメを採集撮影。果樹園への林道でサツマシジミ1♂、ルリシジミ1♂、テングチョウ1♂採集した。
チャバネセセリ。
サツマシジミ。 採集するまではウラゴマダラシジミかと思っていたが時期が違うかな。
ルリシジミ♂
日本でテングチョウを見たのは初めてだ。
ところが、テングチョウは枯れ葉の積もった上に落っことしたらどこにいるのか不明になってしまった。
2015年 熊本県熊本市金峰山、春の蝶類。その弐 へ続く。
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