さて、ベルゲタイガー(P)「後期型ですから以後ベルゲ・エレファントと称します」でありますが、昨日仔細に資料を漁って検討した結果1944年3月2日~31日の間に改修され第653重駆逐戦車大隊 第二・第三中隊に配備された、東部戦線仕様で製作を進めることに致しました。理由としては第一中隊に配備された西部戦線仕様の写真が少ないから・・・というのもあるのですが、やはり部隊にたった1輌しかない車輌というのは003号車と同じで考証にゆとり(?)を持たすことが出来ないので相当しんどいからであります。(笑) まあ2輌もあればねえ~“そんな状態の写真は残ってないぞ!”と突っ込まれても“いや、もう1輌の○×中隊、第一戦闘補給班の車輌には在ったかもしれないであろう事(←ややこしいな)を再現してみたのであるよ!”と逃げられますから、精神衛生上好ましいわけですねえ!
さて東部戦線仕様の部隊配備時の特徴としては、2枚ある比較的鮮明な改修終了後の写真から①戦闘室上面に全周型リモートMGマウントを装備(西部戦線仕様の写真には写っておらず、イタリア戦向けに改修を急がされた車輌だけに装備していたか否かは不明) ②ベルゲ・フェルディナンドのロールアウト時の記録写真に見られる後部のフェンダーは無し(西部戦線仕様の写真ではフェンダー全てがグチャグチャにダメージを受けていて確認できず) ・・・という2点が挙げられます。まあドラゴンのキットとの相違点は後部フェンダー有無のみ!というわけですから素直に製作を進めてまいりましょう!
というわけで今日はコーティングをやってました。時間的には全面済ませることも出来たのですが製作工程の関係で前面だけ終わらせてます。パテはタミヤのエポパテ(通常タイプ)を使ってみましたが前回使った速乾性のものより肌理が細かいぶん延びが良く使いやすかったかな?いずれにせよ今回は時間に余裕があるので、薄く延ばすやり方も色々と工夫できましたし、前回と違って簡単に塗布厚をコントロールする事ができるようになりました。パターンは実車写真を参考に・・・。操縦席正面のビジョンポートの付く面はパターンが刻み方向に対して垂直ではなく若干右肩上がりになっているのですが、ローラー+スタンプでは再現不能ですのでそれっぽくグチャグチャッとした雰囲気にしてます。(ね!早くも突っ込まれどころが出てきたでしょう?東部戦線仕様にしてよかった~)前方左右は出来る限り写真に忠実に左右非対称に再現してます。
さて“毎日コツコツ・・・”と心を入れ替えた(?)ので、明日も、たとえ少しでも製作を進めるように致しましょう!とりあえずフリウルの履帯でも組み始めましょうか・・・。