12月21日
「谷佳織スペシャルセミナー」を開催しました。
満足度200パーセントの内容。
皆様、目を輝かせてセミナーの内容に没頭していらっしゃいました。
まず、午前中は「筋膜の健康を維持する」という講座。
ここでいう「筋膜:Fascia」は、医療用語でよく使われるfascia(胸腰筋膜・大腿筋膜・足底筋膜などの特定のシート状の組織)だけではなく、広範囲な「結合組織:connective tissue」をさします。そのうち、筋のところにあるのが「筋筋膜:myofascia」
日本では、これらすべてが同じように「筋膜」と訳されてしまい、誤解や混乱が多いのも事実。
最新のリサーチから分かってきた、この身体の形を司るconnective tissueのシームレスなウェブの特性と、その健康を保つために何が大切か、どんな動きが必要かについて、すごくわかりやすく!興味深く!伝えていただきました。
途中、筋膜がリリースされる?剥がれる?ほぐれる?ゆるむ?のばす?で、全員爆笑。
結合組織が変化するのは、相応の頻度と時間がかかるはず。
ツールやマニュアルで行う「リリース」と言われるものの短期的効果は、本来どこが改善されているのか、何がおこっているのか。
血管内皮機能改善・水和作用・神経生理学的影響・広汎性侵害抑制調節、もしくはプラセーボ・・・
一般の方が興味とイメージを高めるために「筋膜リリース」などの言葉を使うことはあるとしても、伝える側は、その背景にあることを深く探求する姿勢をもち、本質を伝えられる人になりたいと強く感じました。
そして、しなやかで強い「RESILIENCY」に溢れた組織を獲得するための、動きと食事の大切さ。
などなど。。。
充実の内容も、佳織さんのお話が面白すぎて!集中がきれずに、楽しんで学ぶことができました。
通訳としても有名な佳織さん。
この方の、理解して伝える力のすごさに改めて感嘆した時間でもありました。
そして、午後は「身体機能のリストアと指導のキューイング」
クライアントが目指すことを実現するため、余裕のある状態を作る。キャパシティを拡大することの大切さ。それには、どんな負荷を加えるべきか。
神経も筋膜も筋肉も、これら繋がっているすべてをトレーニングするための考え方。
(余談ですが、リサーチが、リサーチを出した本人の考えと違った伝わり方をすることもありますね。インナーマッスルの貢献者のように語られるポー・ルホッジスですが、彼がすべての筋肉の連動が重要だと語るインタヴューがキネティコスにありますよ!)
https://kinetikos.jp/th_gallery/hodges-core-stability
そして、
脳のプロセスにあった、反射的に筋肉が反応する状況を作りだすキューングについて。
ビジュアルキュー、バーバルキュー、タクタイルキュー。
インターナルキュー、エクスターナルキュー。
これらの特徴と効果性の違い。
パフォーマンスにとってマイナスに働くキューとは。
さらに進んで
環境を設定し、自己修正を起こすCONSTRAINTS(制約)。
反応を引き起こすタスク。
上記の分類を確認したのち、キューイングはなぜ一度に一つなのか?の面白い実験映像を見て、最後はグループワーク。
このグループワークから、動きの指導者として「伝えたい人に伝わる言葉を持つ」能力の大切さを再確認した方も多かったと感じています。
解剖学などの知識があっても、それが自己満足に終わらずに「伝える言葉。伝わる言葉。」を持つことの重要性。
それこそが、プロフェッショナルであり、そう考えると、今持っている力でクライアントに貢献できることは、すごくたくさん見つけられる。
年末のセミナーで、この発見ができたことはとても意味深く思います。
佳織さん、セミナーの参加者の皆様。
素晴らしい時間を有難うございました!
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