ファンキーかYo。

先週末、ひっさしぶりにスキー家族の面々と会いました。
大阪のじょー爺の出張にあわせて、東京組が高田馬場に集結。

10時過ぎにやっと合流できたわたしは、再会の嬉しさと、翌日の
業務開始が14時という時間的な余裕と、呑み足りなさもあって、

終電（12:18新宿発)をあえて見送り、
深夜高速バス（12:55新宿発）を利用することにしてビール追加。
その後、当初は不参加のはずだったあいちゃんも合流できて、
夜はふけて、宴はなおも盛り上がり…。

やがて、名残りを惜しみつつ、つ●こと二人で店を出ました。

高田馬場の駅ホームへ上がり、
電光掲示板に目をやると、

「お茶の水駅付近の信号機トラブルにより遅延」


そっか～。でも、お茶の水なら中央線と総武線だもんね～。

山手線にはあんまり影響ないんじゃないの～。

あ、ほら、来た。



そうしてつ●こは到着した外回りに乗って帰っていきました。

ところが内回りは、待てど暮らせど現れず……。



余裕をもって店を出たはずが、気付けば12:42。
高速バスに間に合うか否か、非常に微妙な時間です。

さらに待って12:48、ようやく内回りが到着。
高田馬場から新宿までは約5分、新宿ホームからバス乗り場までは
しらふで走って約2分。計算上は、出発時刻ぴったりの12:55にバス
乗り場にたどり着くことができそう。

う～ん。
明らかにしらふじゃないし、こないだ駅までダッシュして足つりそうに
なったくらいの運動不足だし。あんまり自信ないなぁ…。
でも、
金曜の高速バスは、飲み会帰りのお客の混雑で多少の遅延も見込まれ、
うまくいけばギリギリ間に合うかも。よし、走ってみるか。

プシュ～。

新宿駅、山手線の扉が開く。

どの乗客よりも早く飛び出し、
階段を駆けおり、
コンコースを走り抜け（早くも息が上がる）
改札をひらりと抜けて（心臓がバカスカいう）
地上への階段を一足飛（すでに膝は大爆笑）


目の前には……


深夜バス！


やった～～～間に合った～～～～！　乗せて～～～！！！




と、思って最後尾に並んだら。





係員さんが
「野鳥の会」みたいに客をカチカチ数えながらやってきて。


わたしの２人前の人のところで立ち止まって。


わたしの２人前の人のことを示しながら、
わたしの前の人と、わたしに向かって言いました。


「すみません。こちらの方までで満席です」


ぞ、ぞ、増便は……、で、で、出ないんですか？？？


「えぇ。いま停車中のがすでに増便でして。次は出ません」




が～～～～ん…。
　



一瞬、Ｔ田家に転がり込む手も考えるが、いや、今夜は帰ろう。
きびすを返してタクシー乗り場に向かう。
でもな～。新宿から家までタクシーじゃあ、イタい出費だな～。



わたしの前に並んでいた人もタクシー乗り場に向かう。
一瞬目が合い、「ついてないね～お互い」的な表情を交す。

坊主アタマに斜めにかぶったベースボールキャップ、
ぶかぶかシャツにでっかいネックレスをぶら下げて、
ダボダボパンツをずるりと腰ばき。
いかにもヒップホップで「Yo! Yo! 」とか言っちゃってそうな、
ハタチかそこらの若者だ。



一計を案じるわたし。


……


声をかけるわたし。


やおり「ちょいとお兄ちゃん、どこまで帰るの？」

ヒップホップ（以下ＨＯＰ）「え、あ、コ○リョウまでっす」

やおり「じゃあ途中までタクシーシェアしませんか」

ＨＯＰ「え、あ、まじっすか。まじいいんっすか」

やおり「えぇ、まじっす。少し払ってもらえたらこちらも助かりますし」

ＨＯＰ「え、タクシー代とかって、どうすりゃいいんすか」

やおり「コ○リョウまでかかる料金の半分出してくだされば結構ですが」

ＨＯＰ「え、まじっすか」

やおり「えぇ、まじっす。どうします？」

ＨＯＰ「え、あ、お願いします」

やおり「では交渉成立ですね。道中どうぞよろしく」

ＨＯＰ「え、あ、こちらこそお世話んなります」




やがてタクシーに乗り込み落ち着くと、
ＨＯＰはわたしに言いました。

　　　「ってかネエさん、オレ助かりました。まじ感謝っす。
　　　　ってかネエさん、こんな夜中に他人と相乗りできちゃうなんて、
　　　　けっこう度胸あるっつーか。なんかカッコいいっす。

　　　　なんか……なんかこう、

　　　　まじファンキーっす♪」







《やおりココロのラップ》

Yo!　よー!　What's up!　わつぁっ！
Hey men!　まったくMo, men!
なに言っちゃってるんだYo, men!
Yo, 「まじファンキー」ってどんななんだYo!
ちぇけちぇけ、ちぇけらっちょ♪