シャモ旅記-3

フライト／2006年3月11日（土）


晴天の日本を飛び立ったスイスエア169便は、安定したフライトで
チューリッヒを目指した。所要時間 約13時間。
13時間はさすがに長い。長いけど、日本からはるかヨーロッパまで、
13時間で着いちゃうんだと思うと、飛行機って凄いなと思う。

できればこの13時間、半分とまではいかなくても、5時間くらいは
眠りたい。それにはもちろん、眠気を誘う飲物が必要よ♪
首を長くして待っていると、飲物カートがやってきた。

わたしの座席横の通路を担当するのは男性キャビンアテンダント。
スキンヘッドでマッチョ。一見おっかないが、物腰はソフトだ。

やおり　「アン ビエ～ シルヴプレ♪（ビール1本くださいな）」
マッチョ「ウィ マダ～ム♪」
やおり　「メルスィ～♪」
マッチョ「ジュ ヴ ザンプリ♪（どういたしまして）」

バルディゼール旅行のとき、キ○コ持参の『指差しフランス語』で
覚えたフレーズが役立つ。
通じるのをいいことに、ビールを頼みまくるやおり。

ビールを飲み、
ビールを飲み、
機内食を楽しみ、
ビールを飲む。

眠気を誘うどころか、旅の興奮で目が冴えて目が冴えて……。
「あるだけ持ってこい！」状態である。

さて、
スイスエアのいいところは、エコノミーでも座席ごとにモニターが
付いていて、好きなときに好きな映画やゲームや音楽を楽しめる点。

逆によくないところは、洋画を見ようってときに、日本語の吹替も、
字幕すらない点だ。
ただし言語は選べる。英語・仏語・独語・伊語。

これもいい機会と英語版『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を
選び、ヒアリング。案外聞き取れるじゃん♪ と、しばらく眺めたが
ほどなく爆睡。気付いたら、話はクライマックスに突入していた。

結局、機中でまともに眠ったのはこの2時間程度。
あとは目が冴えて目が冴えて……。

しかたがないので、

ビールを飲み、
ビールを飲み、
たまにミネラルウォーターも飲み、
ビールを飲む。


飲んで飲んで飲まれて（←ないない）飲んで、
着いたらそこはチューリッヒ。
ここでジュネーブ行きに乗り継ぐのだが、猶予はわずか約40分。
この空港、3年前に来たときよりも、改修されて大きくなっている。
すみやかに移動しないと、40分って案外短い。

国際線を降り、広々としたロビーを足早に進み、連絡シャトルに乗り、
セキュリティ・ゲートを抜けて国内線のゲートを目指す。
セキュリティ待ちの列ではＦ社の利用客らしきおっさんに割り込みを
されカチンときたが、実はあたいも成田でやっているので感情相殺。
搭乗口に着いたのは搭乗開始の5分前くらい。けっこうギリだった。
広すぎます。チューリッヒ空港（疲）

ともあれ、全員無事に国内線に乗り込む。
チューリッヒ＝ジュネーブ間は約50分。座席が広くて快適だ。

スッチーがくれたスイスチョコをパクつきながら、ツ○コと二人、
50分間まるまる「家族しりとり」に興じた。
スキー家族ネタでつなぐしりとり。例えば↓こんなふう。

「ひさびさのカオル企画でわくわくのツ○コ」→「こ」
「今回はムードメーカーに徹する決意のやおり」→「り」
「りゃんと初めて会ったのは3年前のジュネーブ」→「ぶ」
「ぶっちゃけツ○コの旦那さんて縫いぐるみなのか？」→「か」
「かなりぶっちぎりで軍鶏行きを決行しちゃったモンチ」→「ち」
　…………
　………

もっと毒っぽいフレーズもあったけど（!?）これが案外楽しくて、
気付いたときには飛行機はもう、着陸体勢に入ってた。
隣では、まっっきぃが静かに眠ってるってのに、あたしら二人で
すっかりはしゃいで……。

だって、
いやがうえにも、
遠足気分が、
盛り上がっちゃう♪