フリ-イラストR7.3.24
マンガでは、モグラは可愛く描かれていることが多い。小さくておむすびのように見えるからだろう。しかし、農業従事者にとっては作物にまたビニ-ルハウスに地下から穴を掘ってしまうので邪魔者である。ところがその小動物を可愛いと考えて、彼の生態を調べようと考えた人がいた。
モグラはミミズを食べるようだ。ジャガイモを植えるとその畝に沿ってジャガイモのそばを端から端まで穴のトンネルを掘る。ジャガイモは根や芽を伸ばそうとするところに土がないので伸び迷い、子イモの収穫量は少なくなる。またビニ-ルハウスには、壁の直下土は雨に濡れると柔らかくなり、ミミズが生息できるようになる。モグラはそのミミズを欲して地下を外から内へまた内から外へと穴のトンネルを掘る。雨水はトンネルを伝ってハウス内部に入り、ますますミミズを内部へと導く。モグラもさらにトンネルを掘る。少し強い雨が降ると、ハウス内部にあちこちに水溜まりができる。ハウスも作物も管理が難しくなる。
山形大学の学生が卒論にモグラの生息状況を調べることに取組んだとの記事が朝日新聞に取り上げられていた。学校近くの山を歩いてモグラのトンネルを見つけて調べた。トンネルを見つけると通路のそれを崩す。数日後にその場所を見回りして、修理されていれば「生息トンネル(穴)」とする。山を歩き回り生息穴を地図にインプットする。1km当たりの生息穴を数えて密度とした。一方山の植生ナラ、ブナ、スギなどを記録した。モグラの活動と樹木の状態を調べて、モグラの生息穴との位置関係も地図に記述する。
このようにして調べるという。畑でいじめられている私は「なるほど」とモグラの生態に近づけて喜んでいる。畑対策にはアルミ缶風車で地中に音を伝達していたが、風で飛ばされて落ち、季節が移ると畑の作物も変わるため位置の変更が必要となる。今年春からソーラ-振動機を取付けることとする予定だ。効果が早く現れてくれることを期待したい。
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