米国では政教分離することは難しい
トランプ米国大統領がエルサレムをイスラエルの首都と承認したことなど、なぜ米国がそのようなイスラエルが喜ぶことをするのか。二国の関係がとても疑問に感じられている。ユダヤ教やイスラエルと米国との関係を少し調べることとした。
米国人口約3.4億人、宗教人口の割合は、おおよそ、プロテスタントが約50%(福音派約25%、非福音派75%)、カトリックが約25%、その他(イスラム教・仏教など)が約5%、無宗教が約20 %となっているという。さて、米国の分断線が20世紀末に明瞭になってきた。第1分断線は仕事に励み富を蓄積していく。そしてかれらは営利活動が目的化する。米は経済大国となってゆくが所得格差が生まれて富める者と貧しい者の経済的分断が拡大する。第2の分断線は貧困に対するに信徒の態度に見られる。人口の75%のキリスト教徒のおよそ半分の47%が終末論を信じる。キリストの再臨が迫っていると信じる。他方人の手で改善して千年王国を建設しなければ再臨はないとしんじる進歩主義的でリベラルな信仰をもつ人。彼らは改革が必要とする。これは米国民35%が終末論を信じることを示している。
米国の教会は白人教会と黒人教会に分断されている。されに白人教会は非福音派と福音派とに分かれている。黒人の地位向上には反対している。
現在、プロテスタントは共和党支持が多く、カトリックは共和党支持と民主党支持が半分に割れます。なぜならば、カトリックの約4割がヒスパニックであるからです。ラテンアメリカ諸国は16世紀のスペインの植民地化以来、カトリックです。
グローバリズムに取り残され、失業や貧困に陥っている層をカトリックやプロテスタントの保守はうまく取り込んでいます。教会はインターネットやSNSなどを通じて、グローバリズムや格差を批判しています
アメリカという国は日本人にとって、無神論的に見えますが、政治にも宗教が深く関係する宗教国家なのです。ヨーロッパ諸国でも、アメリカほど、宗教が政治に強い直接的影響力をもっている国はありません。
上記のような米国を説明する文章を見つけました。複雑だな。理解しにくい。とこんな米国理解になっています。社会の終末論を信じている人が35%もいると、確かに選挙の得票数のために福音派を意識して、エルサレムをイスラエルの首都にする行為も理解しやすくなりました。