古墳に
古墳が世界遺産に登録された。7月7日の新聞にも大きな記事で取り上げられる。私は山口県彦島に「古代アーリア人が書き残した文字の大石があるよ」と紹介され、見て、「言葉では表現しにくい身震い似の感覚」を持ったことがある。その後古代の歴史に興味を持つようになった。仁徳天皇陵古墳にも8年前に訪れる。
町中の一等地にあることそして、天皇のお墓である理由で調査が出来ずにいることを知る。前方後円墳のこの古墳がなぜ小高い山であり、なぜ周りに水を貯めているのかを疑問に感じた。私は最近、田を畑にして野菜を作ろうとしている。その田は水が湧く。その水のために土は塊を作り易くなり、晴れた天気が長く続いても「さらさら」な畑土にはなかなかならない。土は径の小さい土(田の土)の、かたまり土だ。農業に詳しい方から、「幅広溝にすると畝が高くつくれて、土は乾燥しやすいよ」と教えられた。
改めて考えると、当然のことだが大きい溝をつくれば畝は高くできる。古墳も同じだ。古墳の山は周りの土を掘り利用することで高くできる。一方、周りは、土を除いた際に自ずとできる窪地に、水を貯めて湖となる。都合の良い構造なのだ。
この遺産の大きさはエジプトのピラミッド級だという。何を考えてこの大きさを求めたかは不明だが、多くの人が訪れてこの大きさに驚き、興味を惹かれるとすれば、仲間が増えるようで「嬉しいことだな」と思う。