魚梁瀬森林鉄道遺産ファンクラブ

国の重要文化財に指定された”魚梁瀬森林鉄道遺産”を保存・活用し、関係5か町村の活性化を図る取組みを応援しています。

魚梁瀬森林鉄道遺産 重要文化財指定記念のシンポ開催 

2009-11-18 | 魚梁瀬森林鉄道遺産 イベント情報
昨日、10月24日 田野町ふれあいセンターにおいて、

魚梁瀬森林鉄道遺産 重要文化財指定記念のシンポジウムが開催されて、根木さんと一緒に参加しました。

旧魚梁瀬森林鉄道施設(18物件)が近代化遺産として国の重要文化財に指定されました。

(森林鉄道としては全国初、また、5町村という広域での指定もわが国初だそうです)

この遺産を地域の宝として後世に引き継いでいくにはどうすればよいのか・・・を考えるシンポジウムでした。







主催をした「中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会」の清岡博基会長が開会の挨拶で、これまでの取組みなどのいきさつの説明がありました。



共催をした奈半利町・田野町・安田町・北川村・馬路村などを代表して有岡正幹・中芸広域連合長(安田町長)が、5か町村が連携してこの遺産を地域の宝として活用し、後世に引き継いでいく・・・旨のご挨拶をされました。



はじめに、文化庁文化財部参事官(建造物担当)の北河大次郎・調査官より"重要文化財「旧魚梁瀬森林鉄道施設」の価値と活用"~全国初5町村連携の重要文化財をどう活かすか~と言うテーマで講演がありました。

画像で現地を示しながら説明していただいたので、どこに価値があるのかなどが良く分かりました。





その後のパネルディスカッションは、高知県教育委員会文化財課・溝渕博彦課長補佐が明快にコーディネーターをされて、5人のパネラーが、それぞれの立場から思いやこれからの取組み・活用方策などを語られました。

舛本成行さん(RMライブラリー「魚梁瀬森林鉄道」著者)は、幼少の頃からの鉄道ファンだそうで、全国各地の鉄道の話とともに、国有林に勤めていた写真家の故寺田正さんの貴重な写真をもとに出版されたいきさつ等が聞けました。

帰りに販売されていた、RMライブラリー「魚梁瀬森林鉄道」と馬路村教育委員会刊の「森林鉄道物語」を購入しました。

北川村ゆずサンサングループの西岡和さんは、仲間10名で、地元の食材を使った田舎寿司等をつくっておもてなしの交流を進めており、これからも来てくれた人達との交流を通して地域の活性化を・・・と話されていました。



ホテルなはりや北川温泉を経営する㈱カゴオ 代表取締役社長の籠尾信之さんは、観光業者と言う立場から語られていました。

有岡正幹・中芸広域連合長は、行政担当者の立場から、また「中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会」の清岡博基会長は、今後のニーズの高まりの中で、どうしても常勤で窓口業務が出来る体制の確保が必要になることを話していました。

北河大次郎・調査官のパネルディスカッションを聞いての、総括的なまとめも良く理解できました。

①地域の子ども達にも森林鉄道のことを知らすという話では、"地域教育の中に林鉄を活かせて行く" ②観光案内のボランティアについては"ボランティアガイドさんが、お金がいただけるガイドに育って欲しい"など・・・

最後に、コーディネーターを努めた溝渕博彦課長補佐が、県東部で実施されているひな祭りを学んだ四万十町大正では、大正の歴民館の裏にある古民家でひな祭りを飾り、一万人が訪れて、ついでに歴民館の入館者や近くの道の駅の売上げが3倍になり、近くの老人施設の人達までが華やいだと言う話をされました。

そして、観光振興とそこにある美味しいものを食べると言う、地産地消を連携させることが大切・・・

"年に1回くらい「森林鉄道まつり」を紅葉の時期にやって、5か町村を絡めた取組みで、全員が自分達のものだと思うと発展する"

前が見えて、希望が涌いてきたシンポになったと私は思いました。



会議には、長野県木曽郡上松町で森林鉄道を文化遺産にしたいと運動を進めている方も来られていました。勉強しに来ました・・・と当地での取り組みの資料を配りながら語られていました。

根木さんと記念写真を・・・



HN:お宝探検隊

国指定重要文化財 ー旧魚梁瀬森林鉄道施設ー

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