やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

どうなるリッツカールトン??

2007年01月18日 | CSマネジメント
「”庶民派”ホテルへ リッツカールトンが転身」という記事が以前、産経新聞に載っていましたのでご紹介します。

リッツカールトンが堅苦しさを一掃、なじみやすいホテルへの転換を図っている。
リッツといえばクリスタルのシャンデリアが下がる超豪華で格式の高いホテルというイメージがあった。だが、最近の客はジーンズとTシャツ姿でアイポッドやPCを持ち、時には子連れで来るようになった。
そこでサイモン・クーパーCOOは抜本的な改革に乗り出した。
ハイアット、ヒルトン、ホリデイインなど中級ホテルと提携、格式ばった雰囲気を変える。従業員に「サートンリー(かしこまりました)」「マイプレジャー(どういたしまして)」といわせることもやめた。
従業員の抵抗感は強いが「顧客が変わってきたのだから。変革は避けられない。全ホテルを対象とし聖域はない」とクーパー社長。(後略)


リッツカールトンといえば、アメリカの国家競争力向上のための大統領表彰制度、マルコムボルドビッチ(MB)賞を2度も受賞した経営品質の高い企業。トヨタが高級外車対策としてレクサス店を展開するにあたり、リッツカールトンをお手本としたのは有名な話ですが、社員の経営意識を高めるためのクレド(信条・理念)やエンパワーメント(社員への権限委譲)の仕組みなど、ホスピタリティや感動サービスのお手本として見習うべきものが多いホテルです。

この記事だけでは表面的なサービスの変化だけしかわかりませんが、クレドなどいわばリッツカールトンの競争力の核となる部分まで手をつけるのでしょうか?

「企業が犯す最大の罪は、従業員にビジョンなき仕事をさせることだ」。という格言をもつ、リッツカールトンの生みの親であるホルスト・シュルツ氏が引退したことも原因があるのでしょうか?

これからどんな変化が起きるのか?注目していきたいと思いますが、「私達は紳士淑女をおもてなしする紳士淑女である」というモットーが消えないことを祈るばかりです。



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