やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

リトル・カンパニー・オブ・メアリー・ホスピタル

2007年02月27日 | CSマネジメント
先週はCS研の仲間とアメリカCS企業視察に出かけていました。

一週間の行程でしたが、飛行機での移動時間が長く強行軍。まだ疲れが抜けない。
でも充実した得るものが多い視察会となりました。

様々な視察先の中で、私が最も感激したのがロサンゼルス郊外のトーランス市にあるリトルカンパニーオブメアリーホスピタル。

顧客(患者・家族・医師・職員そして地域社会)とのコミュニケーションを最も重視し、ABC(Apeearannce Behavior Commmunication)スタンダードという行動基準のもとに、患者への声かけ活動など、いかに患者の立場に立って考え行動するかを徹底させていました。

CSは採用から、ということで職員の採用面接を重視し、コミュニケーション能力の高い職員を採用し教育。

何より感心したのは、何かトラブルがあった場合に「謝罪する」ということを心がけているということ。そのトラブルが患者にあるのか、医師、職員にあるのかといった責任の所在を問うのではなく、まず患者の気持ちをやわらげることを優先するという前向きな活動として取り組んでいるということでした。

日本に「謝罪する」病院があるのでしょうか?

その他、CS調査を毎年実施し、他病院との比較し改善活動に取り組んだり、退院後48時間以内に電話にて状況調査(具合はどうか、薬の服用は等)したりと顧客重視が全員に徹底されています。

「患者がハッピーにならなければ病院経営は成り立たない」という言葉通りの活動です。

その後の施設見学では、まさかこんなところまでと思うような場所まですべてオープン披露していただき、また働く人々のサービスマインドに感激しました。

照明、画廊のような廊下、日本語まで書かれた案内版、自然光が注ぐゆったりとした待合室、等々。

このような病院が日本にも増えるといいですね。


集金マナー

2007年02月15日 | ビジネスシーン
毎月全員が参加する月例会議では研修交流委員会が企画してプチ研修を実施しています。

今月は「当社らしい集金のマナー」

委員会メンバーがお客様と集金する社員役に分かれロールプレイングをします。

その様子をみて、各グループで良い点、悪い点を話し合います。

良い点
「笑顔がいい」「はきはきとした発声がいい」「お客様から言われたことへの対応がいい」

悪い点
「視線が低い」「メモの準備が悪い」「新聞銘柄を間違えた」「つり銭計算が遅い」
などなど、他人のやっている様子からはいろんな意見がでます。

その後、何人かに同様のロープレをしてもらい全員で批評します。

そうして集金業務での注意点がまとまりました

1、お客様の前では常に笑顔で(顔を見て)接しましょう。
2、はっきりとした口調で気持ちよい挨拶をしましょう
3、まず最初に会社名を名乗り、「集金で伺った」ことを伝えましょう
4、相手の都合を聞きましょう
5、集金では「新聞銘柄」「何月分」かをはっきりと



     
短い時間ながら、楽しい雰囲気で、気づきが生まれる、良い研修だったと思います。

研修交流委員会の皆さん、ありがとう。




いい会社をつくりましょう

2007年02月13日 | ビジネスシーン
今年第一弾の推薦図書は「いい会社をつくりましょう」です。


かんてんぱぱで有名な伊那食品工業の代表取締役 塚越寛会長が約半世紀の間に考え、実践しながら築いてきた経営理念をまとめた本です。

「いい会社」とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまくすべての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださるような会社のことです。「いい会社」は自分達を含め、総ての人々をハッピーにします。そこに、「いい会社」をつくる真の意味があるのです。(社是カードより)

会社の目的は、社員の幸福な理想郷づくり。
どう働くのか、いかに経営するか、
どんな社会をめざすのか?
利益も成長も、会社の目的ではない。
より良い世の中にするための手段である。
年輪のように確かな安定成長による永続こそ、
会社をとりまくすべての人々を幸せにする。(序文より)


今、社会全体が余裕のない、ヒステリックな状態になっているような気がします。
そのようなことからスローフード・スローライフという原点回帰のキーワードが生まれましたが、経営においてもスロー経営というキーワードが必要なのではないでしょうか。

最近、CSR(企業の社会的責任)が企業PRに、はやり文句のように使われていますが伊那食品工業さんのように総てを社会貢献につなげるような本質的な活動をしている企業は少ない。それでいて創業以来連続増収増益を続ける。

こんな会社が私の目標です。

Web2.0時代の新聞  講演会

2007年02月08日 | ビジネスシーン
産経新聞の講演会を下記日程で開くことになりました。

テーマは
  マスメディアとインターネットのこれから
     ~Web2.0時代の新聞~

講師は産経新聞のデジタル部門を分社化した「産経デジタル」阿部雅美社長

産経デジタルは産経新聞関連各媒体のネット事業を統括し、昨年6月にオープンしたサイト「産経IZA(イザ!)」を運営。このサイトはユーザーがブログを通じてニュースに意見を寄せる双方向性を確立。また新聞記者74人のブログ掲載など、日本の新聞業界では画期的なこととして「Web of the year2006」の新人賞を受賞しました。

講演では新聞に求められるジャーナリズム性とインターネットの速報性・不確実性との調和、ネットを活用した新聞社の戦略などを、米国視察の最新情報を交えながら紹介していただきます。

日時 2月27日(火) 18時30分~(受付18時)
場所 浜松駅ビル メイワン8Fホール
入場無料どなたでも参加できます

参加券をお送りしますので、お申込は下記までお願いします。

連絡先
柳原新聞店 TEL  053-474-7211  
      FAX  053-474-7212
      email  yanagihara@news-m.co.jp

多数のご参加お待ちしております。

産経IZA(イザ!)

「人生二度なし」森信三の世界

2007年02月06日 | CSマネジメント
矢野新一先生から勧められた、森信三先生に関する本を読みました。

森信三先生は哲学者・教育者として日本的な独自の哲学「全一学」を提唱され、教育界の権威となるのではなく常に現場に立ち、96歳(H4)でなくなられるまで全国各地を回り、人間学・教育学・人生観を説きつづけ、真理を追究された方です。

また「挨拶をする」「紙くずをひろう」「履物をそろえる」といった、人として当たり前のことをしっかりやることの大切さを説き、自ら実践し続けました。


この本を読んで、森先生のあまりに深い生き方に感動し、また自分の浅はかさを改めて思い知らされました。

感想を述べるよりも、先生の言霊をいくつか抜書きさせていただきます。

「私は「人生二度なし」という冷厳な事実に目覚めるところから、すべては始まるように思うのです。この世に人間として生まれたからには、二度とない人生だからこそ、この一日一日を真剣に生き抜き、精一杯充実したものにしなければならないのです」

「教育とは流れる水に文字を書くようなはかない仕事なのです。しかし。それをあたかも岸壁に、のみで刻み付けるほどの真剣さで取り組まなければなりません。
教師がおのれ自身、あかあかと命を燃やさずにいて、どうして生徒の心に点火できますか。教育とはそれほどに厳粛で崇高な仕事なのです。民族の文化と魂を受け継ぎ、伝えていく大事業なのです」

「夫婦というものは、良きにつけ悪しきにつけ、お互いに業を果たすために結ばれているように思います。・・夫婦のうちどちらかが相手の不完全さを黙って背負っていくしかないようです。」

「身に振りかかることは、これすべて天意である。何が天意なのかは、すぐにはわからないとしても、噛み締めていれば、次第にわかってくる」

「職場再建の三原則。一、礼を正す 二、場を浄める 三、時を守る」

「人間としてもっとも意義深い生活は、各自がそれぞれ分に応じて、報恩と奉仕の生活に入ることによって開かれる」

「教育は一義的には自らを問うことから始まります。よく人は子どもをどう教育し、しつけるかと躍起になりますが、人は変えられるものではありません。自分自身を高め、深めていくことが先決ではないでしょうか。」

「全一学とは、各自がそれぞれ全一的生命から与えられた、二度と繰り返し得ないこの地上の生において、自らに授かった天賦の特質を、いかに発揮し実現すべきかを学ぶ学といってよい」

「われわれ人間はただ一人の例外もなく、自分の意志でこの地上に生まれてきたものはない。そしてこの点に対する認識こそ、おそらくは最高最深の叡智といってよい。さればわれわれ人間は、それぞれ自分がこの世に派遣せられた使命を突き止めなければなるまい」


この本は
一部、森信三の思想と生涯について
二部、森信三と道縁あった人々     の2部構成になっています。

森先生に道縁あった人は教育者ばかりでなく、掃除道で有名なイエローハットの鍵山会長やハガキ道の坂田さん、日創研の田舞さん、感性哲学の行徳哲男さん等も紹介されています。

50歳を目前にして、森先生を知ることが出来たのも私にとって何かのご縁だったような気がします。

ぜひ皆さんにもご一読をお勧めします。

日本教育再生会議の皆さんが森先生をご存知ならいのですが・・・・。

実践人の家








オニが我が家にやって来る!!

2007年02月03日 | ビジネスシーン
今日は当社恒例の節分イベント。

イベント委員会中心に社員が赤オニ・青オニ・他にもヤンキーなオニなどに扮して各家庭や施設を訪問します。

持参した豆を子供達がオニにぶつけるんですが、小学校低学年ならまだしも、高学年が思いっきりぶつけると結構痛いんです。またオニが怖いと泣き出すコもいて、どんどん泣かしてくださいという親もいれば、子供がかわいそう、という親もいたりしてなかなか大変です。でも派手に動き回れるオニ役は結構楽しいみたい。

クリスマスのサンタ、七夕の織姫彦星、そして節分のオニが当社独自のコスプレイベントですが、このオニが一番人気なようです。

今回は80数ヶ所をまわり1000人を超す方が参加する一大イベント!!になってしまいました。

特に老人施設や保育園、自治会などからの申込が多かったのが今年の特徴。

こういった面白イベントで地域の方に喜んでもらえるのは社員・会社にとっても大変嬉しいことですね。

3人一組の4チームで回りますが、朝9時から夜7時過ぎまで、たぶん休憩の時間もろくに取れない忙しさでしょう。

イベント委員会の皆さん。頑張って福を招いてきてください!!

元村有希子さん

2007年02月01日 | ビジネスシーン
昨日、第21回浜松毎日文化サロンが開かれました。

講師は毎日新聞科学環境部の元村有希子さん。
テーマは「文系記者、科学を取材する」


官僚で出世するのはほとんど文系、総理大臣で理系だったのは田中角栄(土木科)だけ。生涯賃金が理系は文系より5千万少ない、企業の社長も大半が文系というように日本の社会が文系優位になっている。また科学者というと「人付き合いの苦手な変人」というような変なイメージがもたれている。しかし人材や教育で理系を大事にすることは今後の日本にとり重要なこと。

科学というと「新発見」というような点に目が行くが、実は社会の写し鏡でもある。日常の生活に科学は密接に結びついている。

毎日新聞の「理系白書」では、科学を分かりやすく、また身近にとらえてもらえることを心がけている。科学者は面白くそれを伝えていきたい。

その他、ノーベル賞授賞式典に参加した話や、NASAでスペースシャトルの打ち上げに立ち会ったエピソードなどを笑いを交えながら披露いただきました。

パワーポイントを使いながら(実は新聞記者では初めて)の元村さんのお話は非常に分かりやすく、参加された皆さんには喜んでいただける内容だったと思います。