やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

キンチョーの広告

2007年05月30日 | マーケティング
またまたキンチョーがやってくれましたね!!

コピーは「藤原紀香さん おめでとうございます」

キンチョーカトリスのCMに出ている藤原紀香が本日、結婚披露宴をあげるということで彼女に社長名でお祝いの言葉を述べたもの。(ところでキンチョーの社名は「大日本除虫菊株式会社」という非常に古臭い名前なんですね)

でもお祝いとは名ばかりで紀香にひっかけて、しっかりちゃっかりカトリスの宣伝をしています。この「あざとさ」がたまりません。


しかも主要新聞に全頁広告を展開するという大胆さ。

またまたやられたって感じです。一見の価値はありますよ。


最近低調な新聞広告の活性化はこんなところにヒントがあるような気がします。

キンチョーの広告


県民性のパクリ本

2007年04月20日 | マーケティング
県民性の第一人者、矢野新一先生から怒り爆発のメールが届きました。
温厚な矢野先生には珍しいことですが、県民性のパクリ本がコンビニで売られてるのを知ったことが原因です。

以下、原文のままご紹介します。


入手しました。書名は「なるほどザ県民性」発行は
(株)アクタスソリューション。編集人は岸田哲也氏です。
ここで、こまごま書くのも妙ですが、ほぼ全編にわたり、私が今まで出した
本を見て書いたと思わざるえません。大体、県民性の本を書くというのは
全国各地の数多くの方と接触することが不可欠なのです。その経験がない人が
色々な書物を参考にして書くのは辞めてもらいたいと思います。それも著者名なしというのは、出版社も確信犯と思わざるえません。これから、どう対応するか、専門家の方たちと相談しているところなので、ひとつだけあげておきます。
「なるほどザ県民性」では『島根女性は絶滅寸前の「やまとなでしこ!』のところで、『島根女性は「やまとなでしこ」と言われている』とありますが、
これは私が「女の県民性」(光文社/2005)の『「大和撫子」といえる女性』のところで初めて言った言葉です。『では、わが国から「従順で貞淑な女性」は絶滅したのだろうか。いや、めっきり数が少なくなったといえ、ある地域には残存する。そのひとつが島根県、それも出雲など県東部の女性である』
この「なるほどザ県民性」に限らず、色々な県民性本やサイトに当てはまることですが…。だったら、参考文献に書いてくれればよいと思うのですが…
㈱ナンバーワン戦略研究所 矢野新一



出版業界にはよくあることなのでしょうか?
悲しいことですね。


ニッポン県民性スペシャル4

2007年04月09日 | マーケティング
浜松マーケティング研究会でお世話になっている、矢野新一先生が監修した「ニッポン県民性発表SP4」が明日10日(火)夜9時からTBS系でオンエアされます。


県民性とは?(番組のサイトより)

出身県によって性格が違う!? 
ってことは、カレとの相性だって出身県でわかっちゃうの…!?
日本全国の県民性を探る壮大な企画が、今、TBSテレビで進行しています!

※県民性とは
各県ごとに、共通した思考・行動パターンや気質といったものがあると考えられており、これを『県民性』と呼んでいます。

TBSではこの『県民性』を調べるため、全国1万人にアンケートを取りました。
その結果わかった各県の県民性を、本サイトとOAにて発表します。


今までに放送された主なアンケートは

イチかバチかな県・・・1 宮崎 2 佐賀 3 山梨
お人よしな県・・・  1 岩手 2 長崎 3 秋田
時間にルーズな県・・・1 沖縄 2 秋田 3 富山
かかぁ天下な県・・・ 1 大阪 2 千葉 3 三重  など

ちなみに静岡県は
食いしん坊な県で4位、堅物な県で3位に入っていました。

今回のアンケートは
今どきセカンドバックを男性が抱えている県は?
男性でもトイレにすわって小を足す県は?
ブランド好きな県は?

などなど各県出身のタレントも集めて盛り上がるようです。

コメンテーターとして登場する矢野先生からは
「県民性の第一人者として私の集大成ともいえるもの、是非見てください」とのことです。

皆さん火曜夜9時はTBSにチャンネルを合わせましょうね!!

ニッポン県民性スペシャル

矢野新一

四文字熟語

2007年03月07日 | マーケティング
昨日は今年初めてのマーケティング研究会でした。

講師は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの酒井英之さん。

テーマは「攻めの経営を支える現場力のつくり方」
    ~部下が自分から「やりましょう」と言い出す職場の育て方~

自分からのやりましょうと言い出す3つのポイント
1、部下をよく知り、部下の志向に合わせた仕事の与え方、アドバイスの仕方を工夫する。
2、どんどん部下に尋ねる。どんどん部下に見せる。すると自然と部下は考え始める。
3、当たり前のことだけど、その意味や本質を理解したときに、自分のあるべき姿を認識する。

ということで、そのポイントについて具体的にお話いただきましたが、中で面白かったのが部下をよく知るときに、ぱっと思いつく四文字熟語を聞き出すというもの。コレでその本人が一番大切にしていること、つまり人生観がわかるんだそうです。

例えば
「冷静沈着」の人はひとり黙々とこなすこと望む人だから、にぎやかな職場は似合わない。

「健康第一」という人はプライベートを大切にする人だから、営業の最前線に置くよりも、バックアップで企画とかさせたほうが成果が出る。

「捲土重来」や「起死回生」を選ぶ人はゴールの意識は強いが、そこまでのプロセスに難があるので、進め方の手順や、中間目標を指示してあげることで成功する。

ということでした。なかなか面白い判断方法ですね。

ちなみに私、なぜか「起承転結」という言葉が思い浮かんだのですが、こういう人は物語性を大切にする人で、手がけた仕事を途中で打ち切ったりすることは嫌いだから最後までやり遂げる。のだそうです。

「人生色々」も浮かんだのですが言わなくてよかったなあ・・・。


酒井さんからは言葉の意味をよく知ることの大切さを教えられましたね。


酒井さんのブログ

酒井英之

未来市場 完全攻略ガイド

2006年12月26日 | マーケティング
静岡文芸大、坂本光司研究室がまとめた本、「未来市場 完全攻略ガイド」が参考になります。

これからの高齢化社会で、どんな商品・サービスが売れるのか、または売れないのかをH13~15年の家計調査年表を利活用し500品目にわたってまとめてあります。

例えば
餅は20代の年間消費額が630円であるのに70代は3729円と右肩上がりで伸びる。
食パンは40代の10143円がピークで70代では8299円に下がる。

以下いくつか40代と60代のデータをピックアップしてみると
                                     
       40代  50代  60代  70代              
ソーセージ  9865  6803  4792   3432 ↓
チーズ     3873  3070  2656   2391 ↓  
ようかん     655  1048  1352    1428 ↑
すし      14580   18921 18871   15022 ↑
傘       1388    981  717     637 ↓
胃腸薬    1127   1372   1533   1855 ↑
雑誌      6166   4021   3727    3933 ↓
国内旅行  36694  41796  60777   54043 ↑
ガソリン   67296   59451   42217  23221 ↓
コンタクト   4118   2491    413    240  ↓

という具会いに商品によって年代別の購買格差があることがよくわかります。

ちなみに新聞は?
新聞    36618  41138   41452  41271

ということで明らかに高齢者向けの商品でした、これは今年毎日系の販売店で購読者調査したデータともほぼ合致しています。高齢者に支持されている新聞であることを考えれば活字の問題とかもっと考える必要があるのではないでしょうか。

これからの消費のヒントとして、この本は参考になります。

ルーパス出版



県民性は7392通り!

2006年12月13日 | マーケティング
昨日の浜松マーケティング研究会の講師は久しぶりに矢野新一先生。

「勝ち続ける会社を作るXY戦略」というテーマで、これからの時代どんな会社を目指すべきなのかを事例をもとに教えていただきましたが、いつもながら参考になることの多い勉強会でした。


さて、その矢野先生、地域マーケティングの第一人者であるとともに、県民性の第一人者でもあるんですね。


その県民性についての決定版ともいえる本が出版されました。題して「県民性は7392通り!」。

それぞれの人の性格は「出身地」に加えて「両親」「祖父母」の影響、「長子〜末っ子、一人っ子」、さらにその「時代」によっても変わってくる。またひとつの県でも北と南、西と東ではキャラが違う、そこで出身地を77区分に細分化し分析したことにより7392通りの性格診断ができたという、まさに県民性分析の決定版です。


ちなみに静岡県は東部、中部、西部つまり伊豆・駿河・遠州の三つの国に分けられています。

西部の男性は行動力もあり根性もある。ギャンブル好きだがのめりこむことはない。恋愛も積極的。ベンチャー・販売・営業向き。

中部の男性はおっとりしている。協調性があり、誰からも好感をもたれるが、自己主張がなく優柔不断で、覇気がなく引きずられる傾向が強い。恋愛はそれほど積極的ではない。公務員向き。

なのだそうですが、私の場合、思春期(中学・高校)を静岡で過ごしましたので、中部・西部の両面があるような、でも年とともに西部色が強くなっているような気がします。

他にも両親の出身県から調べたり、長男次男の違い、出身地別の相性、親キャラから見た相性など多岐にわたって分析しています。

うーんまさに一家に一冊の本ですね。

県民性ワールド



WEB2.0

2006年12月02日 | マーケティング
昨日、浜松商工会議所の主催でWEB活動交流会が開かれました。

基調講演として行われた、KandaNewsNetwork代表のビデオジャーナリスト、神田敏晶さんの「WEB2.0でビジネスが変わる」というテーマの講演が非常に面白く為になりました。

今年に入ってWEB2.0に関連する本は何冊か読みましたが、神田さんの説明は非常に分かりやすかった。

簡単に言うと
94~04年までのWEB1.0時代は見るWEBで、人間がWEBに合わせていた融通の利かない時代。

05年~ WEB2.0時代は使えるWEBになり、使えば使うほど便利に、みんなで使えば一層便利になるというユーザー視点にたったものになった。

さらにWEB3.0の時代になれば、察してくれるWEBの時代になる


そしてマーケティングについても
AIDMA(注意・関心・欲求・記憶・購入)から
WE2.0時代では
AISAS(注意・関心・検索・購入・情報共有)に変わり
広告モデルから比較モデルに移る

メディアは
マスメディア中心からCGM(消費者発信型メディア)に信頼度が高まるだろう。

ということを様々な事例を紹介しながら説明してくれました。

事例の中で面白かったのは、ロックバンド「ディープパープル」のボーカリストだったイアン・ギランの「Smoke This!」というサイトの話。
これディープパープルの名曲「Smoke On The Water」をファンがボーカルやギターの演奏を投稿し、優れた人にはライブでイアンギランと競演するという権利が獲得できるというもの。

このようにWEBの使い方が変わると、ユーザーの行動様式も変わり、ビジネスチャンスも変わる。ユーザー視点、共有化、オープンな企業でなければ生き残れない時代にはいったということをあらためて実感しました。

なお数日間WEB上から昨日の資料が手に入りますので、興味のある方は神田さんのブログをご覧ください。

KandaNewsNetwork


近未来通信

2006年11月23日 | マーケティング
やっぱりなあ、と思ったのが近未来通信の記事。

「IP電話基地局のオーナーになると何もしなくても通信料から高額の配当を受けられる」というセールストークで日経新聞やビジネス系の大手雑誌に広告を集中的に打ち投資家を集めるという手法で、3000人から400億円を集めていたそうです。

そういえば今年は「近未来通信クィーンズ」という女子プロゴルフトーナメントも開催されましたね。

この会社、マスメディアには経営実績などほとんど出たことがなく、投資家を募る広告だけということや、IP基地局を作るには莫大な設備投資が必要なこと、本来通話料無料のIP電話でどうして高配当が得られるのか?という疑問から、前々から胡散臭い会社だなあと思っていましたが、同様に感じられていた方は多いのではないでしょうか。

案の定、今回の破綻につながるわけですが、自治体への報告を怠っていた事実や今回の行方のくらまし方などを見れば最初から詐欺的商法であったことは間違いないでしょう。

うまい宣伝文句に乗ってしまった投資家には同情はしても、自己責任ということでしょうが、問題は何故このような実態がない会社の広告を信頼されるメディアであるべき新聞社や雑誌がつい最近まで掲載していたかということです。

マスコミの責任を問われても仕方のないことでしょうが、たぶんそれ以上に責任を問われるべきは、詐欺的商法の片棒を担ぎ、ここまで規模(被害)を大きくしてしまった大手広告代理店にあると思います。

話は変わりますが、今朝の報道では、政府主催のタウンミーティングでエレベーター係の経費が1万5千円!!というでたらめな金額が取り上げられていましたが、これも大手代理店が請け負っていたようですね。

矢面に立つことのない大手広告代理店の責任こそこれから問われていくべきではないかと私は思いますがどうなんでしょう?

ユーロは何故強いのか

2006年10月25日 | マーケティング
月曜日につづき、同じく11月号の「ウェッジ」から、もうひとつ興味深い記事を紹介します。

「ユーロが強い3つの理由」横山三四郎氏
ユーロの流通が始まった02年から対円で30%も上昇したユーロの強みとは

その1 通貨の安定性
EUはユーロが弱い通貨にならないように参加国に厳しい条件を課した。財政赤字は年3%を超えてはならず、累積でも60%以上あってはならないし、物価の安定まで口を出した。(日本のように巨額の赤字国債を発行することは出来ない)

その2 経済の安定性
25カ国にまで拡大したEUは一種の大帝国になって、ほとんどのものが自給自足、労働力も含めて自前で間に合う。域内調達率は70%に近いのでユーロ高にも困らない。外国の景気変動に左右されない。(アメリカの影響にもろに受ける日本とは違う)

その3 地政学的な要因
地球規模で見て一番、平和で安定したところがEU圏になった。9.11以降有事のドルは通用しなくなった。アラブ産油国がユーロで決済をするようになればドルは暴落、破綻するだろう。日本は北朝鮮の核や日中関係悪化など地政学的な懸念が高まってきた。
日本市場の魅力喪失とともにマネーフローはヨーロッパに向かっている。

それなのに相変わらずアメリカ一辺倒の日本は情けないを通り越して危険でさえあると思う。
なにしろユーロという通貨は、一時、世界を席巻した日本経済とその円と戦うためにEUが創出した戦略通貨なのである。


この記事を読んで思い出したのが、10年位前、毎日新聞社経済部長だった菊池哲郎(現常務取締役)氏の講演会でのコメント。
「ヨーロッパ人は数字には疎いが、歴史を熟知している。歴史的観点から次に何をすればよいかがわかっている」。
ローマ帝国に代表されるように地続きで民族間の闘争、戦争と平和を繰り返してきた長い歴史観があるから国という概念を乗り越えた通貨を作ることができたのでしょう。

果たしてアジアで同様の基軸通貨を作ることは・・・やっぱり無理でしょうねえ。




愛犬と一緒に食べる食品

2006年09月20日 | マーケティング
9月のCS研究会では、会員企業のジャジーズ・チョイス・ジャパンさんが作っているドッグフードを試食しました。

ドッグフードというと誤解されると思いますが、正確に言うと「人間も犬も一緒に美味しく食べられる安心・安全なレトルト食品」なんです。正式な名称はコミュニケーション・ダイエット「なごみ」。

このジャジーズ・チョイス・ジャパンの児玉社長。英国王室と太いパイプをもつというスゴイ方で、その縁から英国王室御用達のドッグフードを日本で販売する権利を受けたのだそうです。

エリザベス女王陛下とも会食する機会があり、その際大の愛犬家である女王陛下が愛犬も食べられる特別メニューを召し上がっている姿を見てこのような食品を日本でも発売しようと思ったのだそうです。基本のレシピは女王陛下の許可を得たものだとのこと。

さて試食したのは
「飛騨牛ハンバーグ」「合鴨ワイン煮」「天然マグロステーキ」
どれも厳選された食材を使用していますが、評判が良かったのは「合鴨」「マグロ」でしょうか、「ハンバーグ」はもう一工夫欲しいところ。

でも愛犬家にはきっと大ヒットするのではないかと思いました。

ジャジーチョイスジャパン