やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

手作り戒名

2006年11月30日 | 浜松暮らし
早いものでオヤジが亡くなって一ヶ月が過ぎました。慌しく、何かあっという間に過ぎたような気がします。まもなく49日、これが過ぎれば少しは落ち着くのでしょうか。

さて戒名について面白い記事を見つけました。

10月20日に亡くなった、俳優の藤岡琢也さん。戒名をつけることになって、奥さんは聞いたこともなく、覚えてもらいにくい名はいやだということで、「渡る世間は鬼ばかり」のプロデューサー石井ふく子さんに相談したところ、石井さんもそうだと思い、ご本人は生前にたくさんの夢を持ち、その夢をずっと追いかけてきたので、ずばり「夢 藤岡琢也霊位」ではどうかと考えて提言した。勝手に決めるわけにはいかないのでお寺さんに相談したらこれがすんなり「よかろう」ということで実現した。のだそうです。

戒名とは住職が決めるものだとばかり思っていましたので、こういうのもアリとは知りませんでした。

ちなみに父の戒名は「報世院知真昭道居士」。
長年新聞業に励んできた父には分かりやすい、よい戒名だと思います。
でもある方に話したら「うちも報徳院だよ」って言ってましたから新聞業界にはありがちな戒名なのかも知れませんね。

ちなみに、戒名(かいみょう)とは、仏教において、出家修道者に対して、授戒の師僧によって、仏門に入った証し、戒律を守る印しとして与えられる名前のことである。『ウィキペディア(Wikipedia)』

なんだそうで、亡くなったからつけるというものではなく生前に仏門に入った人がつける「法名」と同じ意味だとのこと。そんなことすら知りませんでした。

家族が戒名自由につけていいなら、どんな戒名にしようかとか結構面白い(ってそんな余裕ないけど実際)かもしれませんね。うちのオヤジは旅行好きだったから「新聞旅人昭霊位」なんて感じかな・・・。

でもこの場合の戒名代はお寺にいったい納めるのかどうか?
どなたかご存知でしょうか?
もし不要なら費用の点でも助かりますね。


近未来通信

2006年11月23日 | マーケティング
やっぱりなあ、と思ったのが近未来通信の記事。

「IP電話基地局のオーナーになると何もしなくても通信料から高額の配当を受けられる」というセールストークで日経新聞やビジネス系の大手雑誌に広告を集中的に打ち投資家を集めるという手法で、3000人から400億円を集めていたそうです。

そういえば今年は「近未来通信クィーンズ」という女子プロゴルフトーナメントも開催されましたね。

この会社、マスメディアには経営実績などほとんど出たことがなく、投資家を募る広告だけということや、IP基地局を作るには莫大な設備投資が必要なこと、本来通話料無料のIP電話でどうして高配当が得られるのか?という疑問から、前々から胡散臭い会社だなあと思っていましたが、同様に感じられていた方は多いのではないでしょうか。

案の定、今回の破綻につながるわけですが、自治体への報告を怠っていた事実や今回の行方のくらまし方などを見れば最初から詐欺的商法であったことは間違いないでしょう。

うまい宣伝文句に乗ってしまった投資家には同情はしても、自己責任ということでしょうが、問題は何故このような実態がない会社の広告を信頼されるメディアであるべき新聞社や雑誌がつい最近まで掲載していたかということです。

マスコミの責任を問われても仕方のないことでしょうが、たぶんそれ以上に責任を問われるべきは、詐欺的商法の片棒を担ぎ、ここまで規模(被害)を大きくしてしまった大手広告代理店にあると思います。

話は変わりますが、今朝の報道では、政府主催のタウンミーティングでエレベーター係の経費が1万5千円!!というでたらめな金額が取り上げられていましたが、これも大手代理店が請け負っていたようですね。

矢面に立つことのない大手広告代理店の責任こそこれから問われていくべきではないかと私は思いますがどうなんでしょう?

スーパーAOKI

2006年11月22日 | CSマネジメント
昨日、ららぽーと豊洲について書きましたが、中でも目玉テナントである「スーパーAOKI」は以前から一度訪問したいと思っていたところです。

1年位前ですが、静岡経済産業機構が主催するセミナーで、青木社長とイトーヨーカドー伊藤雅俊名誉会長のパネルディスカッションをお聞きする機会がありました。

青木社長は伊藤名誉会長の前で「当社はチェーンストア理論と対極の店作りをする。価格ありきの店舗づくり、運営ではなく、店内をどこの角度から見ても高級感あふれるものにする。また例えば饅頭一つとっても最高の小豆を使って餡をつくり、最高の砂糖を使うというように食材にこだわる。だから規模の拡大は目指さない」というようなお話をされましたが、それを受けて伊藤会長がイトーヨーカドーについての反省の弁を述べたのには驚いたものです。

さて実際、店内に入ってみると確かに社長がおっしゃるようにどの角度から見ても高級感が漂うオシャレな空間に統一されていました。入り口を入ると生ピアノの自動演奏、床は御影石が使われ、まるで鏡のようにピカピカ、惣菜、パンなどはすべて自家製のもののようです。イートインコーナーもあり、買い物帰りにちょっと休憩している人も多いようです。確かレジの後の袋詰めもすべてしてくれるのだったと思います。値段も決して高いというわけではなく、お得感のあるもののようでした。


店内何ヶ所かに3つのポリシーが掲げられていました。
 CUSTOMER JUDGE  すべてにおいてお客様の判断を優先しよう
 TOUCH THE HEART 体験とおもてなしを通して心をつかもう
 EVERYDAY NEW   今日は昨日と違う新しい何かを提供しよう

ポリシーにもスマートさを感じさせられます。

人気のお店になることは確実ですね。


豊洲店


ららぽーと豊洲

2006年11月21日 | ビジネスシーン
先日、東京に行った際、時間があったので新しくオープンした商業施設「ららぽーと豊洲」を見学してきました。

三井不動産が手がける「ららぽーと」ですが、こちらの商業開発部で私が尊敬する女性、加藤夕起子さんがテナント誘致や教育、会員組織作りを担当しているので一度は訪問してみたいと思っていました。

「ららぽーと豊洲」は一言でいってアップグレードな商業モール。最初はちょっと戸惑う作りですが、水辺の空間を生かし、子供達が水と戯れる場所や店内から夕日に浮かぶ運河を眺められるような場所等、居心地のよい空間作りがされています。

テナントには静岡県から高級かつ上質なスーパーAOKIが都内初出店、またマスコミにも取り上げられた子供の職業体験型アミューズメント施設キッザニア、ペットと一緒でも食事が出来るお店や、世界各国の料理が食べられるイートインなど他では見られないテナントが一杯です。

他にもDOスポーツやシネマコンプレックス、紀伊国屋書店の大規模店舗など住民にとって文化的な施設も充実していることからすれば、ららぽーと豊洲自体の上質感が地域のイメージ向上につながる、いわゆる日本型のライフスタイルセンターに近いものとなるような気がします。

静岡県でも磐田インターチェンジ付近に三井不動産が商業開発を手がけるという話があるようですが、ぜひ豊洲のような地域のイメージを向上させるような施設になってもらえればいいですね。



資生堂の挑戦

2006年11月17日 | CSマネジメント
先日、あるテレビ番組で資生堂の特集をやっていました。

資生堂は05年に前田新社長誕生とともに“100%お客さま志向の会社に生まれ変わる”ことを3ヵ年計画の目標とし、大胆な改革に挑戦しています。

その最たるものは、全従業員の70%を占め、直接お客様と接するBC(ビューティーコンサルタント=現場販売員)が100%お客様志向に変わるための改革でした。売上を重視するあまりお客様に売り込むことで顧客離れを起こしていた現状からの改革ということでしょうが、現場社員にとっては、いくらトップが口当たりのいいことを言っても簡単に中間管理職や組織は変わらないのではないかと疑心暗鬼だったそうです。


そこで売上ノルマを廃止し、お客様の満足度によってBCの評価を決めるという制度改革やマナー教育を実践しました。
また社長自ら全国に出向き、販売員や幹部を集めて方針説明を行い、そこでは「100%お客様志向に変わるためには売上が落ちてもいい」「悪魔のスパイラルを断ち切ろう」とまで言い切る社長の言葉に拍手喝采、会社を変えていこうとする本気度が全員に浸透しはじめたのだそうです。

一方で「メガブランド化」(顧客接点拡大ブランド群というそうです)を推し進め、いくつかのヒット商品を生み出すことで結果として売上高をほとんど落とすことなく改革が進みました。

売上至上主義が本当のお客様を失う結果になっている。売上よりも顧客価値を向上させることが結果として利益につながるということを実践なのでしょう。まったく同感です。

テレビのコメンテーターは「成功かどうかはまだわからない」と言っていましたが、私は全社員に顧客志向が浸透すれば必ずや成功するものと思います。現場をよく知る前田社長にエールを送りたい気分です。

ところで新聞業界にも今求められているのは、これと同じ改革だと思うのは私だけでしょうか。






滝沢村

2006年11月15日 | CSマネジメント
今年度の日本経営品質賞に岩手県の滝沢村役場が初めて地方自治体部門で受賞しましたね。

10日のフジサンケイビジネスアイの特集記事には

94年に就任した柳村純一村長が「「村長は社長、職員は社員、住民は顧客」を理念に掲げ「民間運営感覚を取り入れた役場運営に乗り出した」」ところから改革はスタートしました。

「スピードアップ、権限を現場に」というスローガンの下、年功序列制度の廃止・助役を含む中間管理職の全廃・管理職投票制度の導入など数々の改革案により顧客(住民)起点で考える体質改善を手がけました。

また「組織のフラット化は心のフラット化」という考え方からコミュニケーション作りにも着手、村長からベテラン、若手の社員までが一緒に酒を酌み交わし議論する風土が出来上がったそうです。

職員300名ほどのいわば中小企業に該当する村ですが、ここまで12年間かけての改革は並大抵のことではなかったでしょう。

03年に「日本一顧客に近い行政を目指して」というテーマで、柳村村長のお話を聞く機会がありましたが、当時は盛岡市との合併論議が繰り返されていたけれども、人口日本一の村として生き残っていくことを選択したというお話もお聞きしました。

今月退任する予定の柳村村長にとって、この日本経営品質賞受賞は後任に託しても改革を継続できる自治体体質が出来上がったことの証明となるものでしょう。

柳村さんに今後、滝沢村のノウハウを是非全国に広めていただきたいと思うのは私だけではないでしょう。

滝沢村HP

日本経営品質賞


お客様感謝デー

2006年11月13日 | ビジネスシーン
昨日は恒例となりました「お客様感謝デー」イベントを本社にて開きました。

実は2週間前に会長の葬儀がすんだばかりということで開催すべきかどうか意見が分かれたんですが、「会長はお客様が集まるほうが喜ぶはず」という社員の声から予定通り開催することになりました。

今回はカルチャーサロン「エムズ倶楽部」の作品展も同時に開催。
エムズ倶楽部も5年目に入り、講師も受講者も増えましたので発表する場を作ろうということから皆さんに協力していただきましたが、大正琴の演奏会では、講師が会長の追悼の意味を込めて「アメイジンググレイス」を演奏してくださった時にはつい涙ぐんでしまうような場面もありました。

すべて社員の手作りによるイベントですが、3年連続4回目ともなりますと社員も慣れたもので、設営から片付けまで手際よく出来るようになったことが何より嬉しいことです。

すぐ近所の静岡大学でも学園祭が開かれていて「桜塚やっくん」など旬のタレントが来ることから集客では遠く及ばないものの楽しいひと時が過ごせました。

来年は打倒やっくん!!ですね。




「いじめられっ子」たちへ

2006年11月10日 | ビジネスシーン
2週間ほど前のことですが、毎日新聞のコラム「発信箱」に元村有希子(科学環境部)さんが書いた「いじめられっ子」たちに対するメッセージに私、感激しました。

遅ればせながら、是非ご覧いただきたく、原文のままご紹介します。

発信箱:「いじめられっ子」たちへ=元村有希子
 北海道と福岡県で「いじめ自殺」が起きた。2人の子どもが自ら命を絶った。いま、いじめと戦っているあなたには生き続けてほしい。

 あなたが死んだら、あなたの友達は泣くだろう。泣いてもあなたが戻ってこないことを知り、悲しみを抱きしめて生きていくだろう。

 あなたをいじめた人たちは、自分の罪の重さを思い知るだろう。でも考えてみてほしい。いじめる人たちはほとんどの場合、一人ではない。大勢だから、あなたを気軽にいじめるのだ。

 そういう遊び半分の行いの犠牲になる必要はまったくない。我慢する必要もない。耐えられなくなったら逃げればいい。「私は悪くない!」と大声を上げればいい。

 あなたは優しい。理不尽なことだが、優しいからいじめられてしまう。優しいあなたなら、残された人の気持ちを自分の悲しみとして感じることができるだろう。

 あなたがいなくなったら、家族はどんなに悲しむだろうか。あなたの苦しみに気づいてあげられなかったことを一生後悔しながら生きていくだろう。今まで育ててくれたお父さんやお母さんのためにも、あなたは死んではいけない。

 あなたには勇気がある。臆病(おくびょう)者は死のうなんて考えない。その勇気と優しさがあったら、あなた自身も、ほかの人も救うことができる。

 あなたが死んでも、大人たちがあなたの尊厳を守ってくれる保証はない。実際、真相を隠したり、責任をなかなか認めなかった。そんな人たちに、あなたのいのちの叫びを託してはいけない。生きて叫んでほしいのだ。(科学環境部)

毎日新聞 2006年10月25日 東京朝刊




なお元村有希子さん、来年1月浜松にお招きする予定です。




お客様アンケートから学ぶ

2006年11月09日 | ビジネスシーン
今月の月例会議での研修は「お客様アンケート」についての話し合いです。

内容は
1、クレームや要望に対して訪問した時の反応について
2、アンケートを出さなかったお客様の声
3、アンケートに対する具体的な対応事例
4、アンケートからの気づき


対応についてはやはりスピードが大切、その後の確認も必要
一軒のアンケートから他の顧客へも訪問(同様の要望がないか)
問題がなければ書かない人も多い
直接担当者に言うので書かない
訪問することで別の課題も見つかった
顧客とコミュニケーションがとりやすくなった

など様々な意見が集まりました。

このようなグループ討議を続けることで、社員の中にもアンケートの意義、重要性などがだんだん理解されてきたような気がします。

最後に私から
「アンケートはお客様からのラブレター」であることを繰り返して終了しました。

日本理化学工業

2006年11月08日 | ビジネスシーン
今朝の静岡新聞、坂本光司静岡文芸大教授のコラム「時評」に出ていたものです。

日本理化学工業はダストチョーク(粉の飛ばないチョーク)の国内トップメーカーですが、社員75人の7割にあたる56人が知的障害者という弱者に優しい中小企業だということです。

コラムには47年前に障害者を雇用するきっかけから、坂本先生が取材訪問した際の感動の出来事が紹介されています。

コラムには書かれていませんが、チョークの使用が減っていることから経営状態も厳しくなっているそうです。これほど弱者にやさしい企業を何としても助けたいと坂本先生は以前勉強会(フォーラム21)で話していました。

私、この記事を読んで考えさせられました。障害者の採用については最初から新聞販売業という仕事柄、無理だと決め付けていたからです。

これから当社でも何が出来るかを考えていかなければなりません。

静岡新聞


しばらくご無沙汰していましたが不定期ながらブログ再開させていただきます。